写真:野水 綾乃
地図を見る岩下温泉旅館へはJR中央本線山梨市駅からタクシーで7分。または春日居町駅からは徒歩18分。桃やブドウ園が広がる、のどかな甲府盆地の風景の中にある一軒宿です。
建物は宿泊専用の新館と、立ち寄り湯が可能な旧館に分かれています。冷たい温泉「霊湯」があるのは旧館のほう。立ち寄り湯の場合は直接、旧館の玄関に向かいます。かわいい猫が描かれた看板が迎えてくれます。
明治8年(1875年)築という旧館。地元の人が通う共同浴場として利用が始まり、のちに旅館の施設になったそう。貴重な湯屋建築として国の有形文化財にも登録されています。
写真:野水 綾乃
地図を見る男女別内湯の脱衣所もレトロで素敵。時を経た柱や床がなんとも味わい深い雰囲気をかもし出しています。昔、銭湯などでよく見かけた脱衣かごも懐かしいです。
温泉は男女別に2カ所あり、まずは脱衣所に併設の内湯で身体を温めてから霊湯に向かいます。
真ん中の男女を仕切る壁をよく見ると、なにか描かれていますね。
写真:野水 綾乃
地図を見る「温泉ねこ」のイラストで、2つの温泉の入浴のしかたを案内しています。お風呂に入る前にまずはこちらをチェックしてみましょう。
この「温泉ねこ」、旅館の看板猫だったミミちゃんがモデルだそう。手ぬぐいなどのグッズも販売されていてとってもかわいい。
写真:野水 綾乃
地図を見るまずは脱衣所に併設された内湯に入ります。奥が加温した浴槽になっていますので、まずはこちらで身体を温めます。手前の浴槽は霊湯と同じ、源泉そのままの温度で注ぐ浴槽で、どちらも源泉かけ流し。こちらの内湯だけで温冷交互浴(熱い湯と冷たい湯に交互に入浴して身体を刺激する入浴法)を楽しむこともできます。
写真:野水 綾乃
地図を見る内湯で身体を温めたら、いよいよ霊湯へ。
霊湯には脱衣所がありませんので、バスタオルを巻いて移動します。
霊湯は階段を数段下りた半地下にあります。湧き出す源泉のすぐそばに湯船を作った、歴史ある温泉によく見られる造りをしています。
写真:野水 綾乃
地図を見るこちらが霊湯です。以前は混浴でしたが、真ん中に壁が設けられて、男女別浴になりました。半分に仕切られたとはいえ、男女それぞれ10畳ほどの広さがあり、かなり広く感じられます。
「温泉ねこ」のイラストで描かれた入浴法に、「脇の下に手を入れて霊湯に」とあります。そうすることで冷たい温泉に入っても体温が下がりにくいのだとか。
霊湯の温度は約28℃。プールに入っているような感覚で、耐えられないほどの冷たさではありません。しばらくつかっていると身体が温度に慣れてきて、あまり冷たさは感じなくなってきます。そして霊湯から出ると、一気に血の巡りが良くなり、逆に身体が熱くなってきます。この爽快感、一度体験するとクセになるはず。
霊湯と加温浴槽を交互に3〜5回入るのがおすすめ。万病に効くと言われるお湯の良さを実感できるに違いありません。
写真:野水 綾乃
地図を見る湯上がりにはノスタルジックな雰囲気の1階のカフェでひと息。八ヶ岳の地ビールやワイン王国山梨産のワイン、ブドウジュースなどでのどを潤しましょう。
いかがでしたでしょうか。旧館の立ち寄り入浴は大人500円(2017年6月現在)。営業時間などの詳細はMEMOをご覧ください。
同じ山梨市内には「正徳寺温泉初花」や「はやぶさ温泉」といったぬる湯の名湯が点在しています。絶景温泉として有名な「ほったらかし温泉」もすぐですので、ぬる湯&絶景温泉めぐりもおすすめです。
周辺では季節になると桃やブドウ狩りも楽しめます。観光やフルーツ狩りとセットで出かけてみるのもいいのでは。
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(2024/3/29更新)
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