ノスタルジックな箱根宮ノ下で舌鼓!渡邊ベーカリー「温泉シチューパン」

ノスタルジックな箱根宮ノ下で舌鼓!渡邊ベーカリー「温泉シチューパン」

更新日:2018/10/16 13:57

波奈 美月のプロフィール写真 波奈 美月 伊豆地元案内人、絶景ドライブ探求家
「渡邊ベーカリー」は、神奈川県箱根の宮ノ下にある小さなベーカリーカフェです。特に有名なのが「温泉シチューパン」。焼きたてフランスパンと本格的なビーフシチューの組み合わせが絶妙で、数々のメディアで紹介され、県内外から多くの人が訪れます。梅干しが丸ごと1個入った「梅干しあんぱん」も大人気!
店がある"セピア通り"は、富士屋ホテルをはじめ、明治・大正期の建物が多く残り、レトロな雰囲気で散策にお薦めです。

箱根駅伝で有名!老舗の「温泉シチューパン」

箱根駅伝で有名!老舗の「温泉シチューパン」

写真:波奈 美月

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日本有数の観光地である箱根 宮ノ下温泉。「渡邊ベーカリー」は、その"セピア通り"にある明治24年(1891年)創業の老舗ベーカリーです。

小さな店ですが、箱根の観光ガイドには必ずといってよいほど紹介され、宮ノ下に来るたびに立ち寄るという人も多い有名店。店内の棚には、店を訪れた有名人のサインがさり気なく並びます。
近くには社寺造りの建築が美しい「富士屋ホテル」があり、国道1号線沿いなので、店の場所はすぐにわかりますよ。駐車場の詳細は、一番下の記事をご覧ください。

箱根駅伝で有名!老舗の「温泉シチューパン」

写真:波奈 美月

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創業当初からのフランスパンや食パンはもちろん、箱根の湧水と地元の食材を使用したパンはどれも美味しく、多くの人を惹きつけます。

特に人気があるのが「温泉シチューパン」(税別575円)。毎年1月2日、箱根駅伝で観客に振る舞われることで有名!寒さの中、宮ノ下に応援に訪れた観客に温まってほしいという思いから考案されたそうです。

「どうして"温泉"とつくの?」と不思議に思いますよね。宮ノ下は箱根町と合併する前は"温泉村"。「温泉シチューパン」はその名を残すパンなんです。

イートインで出来立てを食べるのがお薦め!

イートインで出来立てを食べるのがお薦め!

写真:波奈 美月

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「温泉シチューパン」は、テイクアウトもできますが、店内のイートインコーナーで、出来立てアツアツを食べるのがお薦め!

イートインコーナーは10席ほどあり、利用する場合、レジで注文して代金を支払うと、番号札が渡されます。できあがると運んでくれるので、席に座って待っていましょう。満席の場合は席が空き次第、番号順に案内してくれます。「温泉シチューパン」のほか、コーヒーや富士山サイダーなどの飲み物のメニューもありますよ。

土日祝の昼食時は、店の外まで行列ができるほど混雑することも。昼食時を外すか、できれば平日に訪れるほうがゆっくりできます。人気のパンはすぐ売り切れるので、午前中に訪問するほうがよいでしょう。

イートインで出来立てを食べるのがお薦め!

写真:波奈 美月

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注文後、フランスパンの器へシチューを詰め、オーブンで温めて出してくれます。
ケシの実がついたパンの蓋を開けると、大きめカットのジャガイモ・人参・ビーフなどが入ったシチューがたっぷり!アツアツのシチューはコクがあり、ビーフはじっくり煮込まれていて、本格的な美味しさです。

器のフランスパンは、外側はパリっと香ばしいのですが、中の白い部分はシチューを吸って柔らかく、どんどん食べられます。固すぎず、きめ細かいパンで、シチューとの組み合わせが絶妙!

テイクアウトの場合、プラスチック容器に入れてスプーンを付けてくれます。器がパンですので、30分以内に食べることができる場合に注文しましょう。

餡と梅干しがベストマッチ!大人気「梅干あんぱん」

餡と梅干しがベストマッチ!大人気「梅干あんぱん」

写真:波奈 美月

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「温泉シチューパン」と並ぶ人気商品が「梅干あんぱん」(税別240円)。
見た目は黒ゴマが乗ったオーソドックスなあんばんですが、食べてみるとびっくり!中には梅干しが丸ごと1個入っています。

小田原にある曽我梅林の梅干を種入りで使用。甘さが控えめなこし餡と、少し塩分を抜いてある梅干の塩味・酸味がほど良いバランスで、不思議な美味しさ!小ぶり(直径7cmほど)なので、少々高いような気がしますが、食べてみると納得できます。

テイクアウトが難しい「温泉シチューパン」を店で食べ、3日ほど日持ちする「梅干しアンパン」をお土産にするのもよいですね。

美味しいパン、まだまだあります!

美味しいパン、まだまだあります!

写真:波奈 美月

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ほかにも美味しいパンがたくさん!
温泉卵をまるごとタルタルソースで包んだ「箱根温泉村のたまごぱん」や、懐かしい味がする「カステラぱん」も、テレビで紹介されたそうです。
自家製の豆乳クリームを包んだ「豆乳クリームぱん」や、食パン生地にたっぷりバターを練り込み、上から見るとバラの花の形をした「箱根山ローズ」もお薦め!

シチューパンでも、きのこやニンジン入りのクリームシチューが詰められた「きのこシチューぱん」なら安心して持ち帰りができます。季節毎に変わる商品もあり、次々と新しい味に出会えるのも人気の理由かも。

箱根の湧水を使った美味しいパンを、細かく砕いて乾燥させた「パン粉」も販売しています。お土産にしてフライ料理などにいかが?

ノスタルジックな宮ノ下、散策を楽しんでみませんか?

ノスタルジックな宮ノ下、散策を楽しんでみませんか?

写真:波奈 美月

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宮ノ下付近は、明治・大正期に建てられた魅力的な建物が多く残り、ノスタルジーを感じさせる散策路として人気があります。

その象徴的な存在は、明治11年(1878年)創業の「富士屋ホテル」。明治24年建造の本館をはじめ、和洋折衷で重要文化財にもなっている建物は見応えたっぷり!
日本初の本格的なリゾートホテルで、ヘレン・ケラーやチャールズ・チャップリンも宿泊したほか、別館にはジョン・レノンとオノ・ヨーコが滞在するなど、多くの著名人が利用してきました。

宿泊しなくても、昭和5年建造のレストラン「ザ・フジヤ」をはじめ、ホテル内のレストランやカフェを利用できるので、その際、歴史あるホテルの内部や庭園を見学するのもよいですね。

ノスタルジックな宮ノ下、散策を楽しんでみませんか?

写真:波奈 美月

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富士屋ホテル周辺の商店街は、そのレトロな雰囲気から「セピア通り」と呼ばれています。

明治11年創業の「嶋写真店」は、富士屋ホテルの写真部として数々の著名人を撮影。ショーウィンドウには、チャールズ・チャップリンやジョン・レノンなどの貴重なショットが並びます。
「芝商店(S・M・SHIBA)」は、明治20年創業のアンティークショップで、外国人観光客にも人気。ほかにも、富士屋ホテルのバス待合室であった大正時代の建物を利用した「カフェ・ド・モトナミ」など、見どころがたくさん!

箱根登山鉄道 宮ノ下駅から"あじさい坂"を下った所に観光案内所があります。情報やイラスト入りの地図を手に入れて、ゆっくりと散策してはいかがでしょうか。

「温泉シチューパン」を確実に食べたい!「渡邊ベーカリー」訪問のポイント

「渡邊ベーカリー」の専用駐車場(3台)は、店から5件目のビル1階にあります。非常に狭く、駐車しづらいので、満車だったり駐車に不安を感じたら「宮ノ下駐車場」の利用がお薦め。"宮ノ下"信号のT字路を小田原方面に進むと、ローソンの隣にあります。最初の30分は無料、以後30分毎100円とリーズナブル。「渡邊ベーカリー」まで徒歩5分ほどですよ。

交通機関を利用する場合は、箱根登山鉄道 宮ノ下駅から徒歩8分ほどです。"セピア通り"の雰囲気を楽しみながら向かうことができますね。

定休日は水曜日・第三火曜日ですが、定休日が祝日の場合は営業し、翌日に休業する場合もあるのでご注意を!

箱根 宮城野にあるレストラン「ぱんのみみ」の超人気メニュー「ぱんグラタン」は、「渡邉ベーカリー」のパンを使用しています。厚さ13cmの食パンの中にアツアツのシーフードグラタンがたっぷり入っており、こちらもお薦め!
「ぱんのみみ」と「ぱんグラタン」については"LINEトラベルjp 旅行ガイド"の別記事で詳しく紹介しています。下記の「MEMO」よりぜひご覧くださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/15 訪問

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