関あじ・関さばの本場「大分市佐賀関」グルメと絶景ドライブの旅

関あじ・関さばの本場「大分市佐賀関」グルメと絶景ドライブの旅

更新日:2017/07/10 19:10

堀内 京子のプロフィール写真 堀内 京子 旅行ライター、温泉ソムリエ
高級ブランドとして知られる「関あじ・関さば」は召し上がったことがなくても、ご存じの方が多いでしょう。そのふるさとは大分県の佐賀関沖。伝統的な一本釣りが行われています。水揚げや出荷に際しても品質管理が徹底されて、全国各地に送られます。

佐賀関は関あじ・関さばを食べられる食事処が点在し、鮮度抜群の美味しさは本場ならでは。眺めの良いスポットも点在していますので、食事と合わせてお楽しみください。

関の一本釣り「関あじ・関さば」

関の一本釣り「関あじ・関さば」

写真:堀内 京子

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大分市佐賀関の沖合に位置する速吸瀬戸(豊予海峡)は潮流が速く、身が引き締まった魚が育ちます。海域は一年を通じて水温の変化が少ないことから、魚の餌となるプランクトンが豊富。また、複雑な地形の海底は魚たちの絶好のすみかとなり、本来は回遊魚である鯵や鯖も居付いています。速吸瀬戸で漁師(大分県漁業協同組合佐賀関支店の組合員)が一本釣りする真鯵や真鯖は、生きたまま佐賀関漁港の生け簀に移して落ち着かせます。

魚にストレスや傷を与えないための工夫は他にもあり、重さを量ることなく魚の様子を見て大きさや重さを判断する「面買い(つらがい)」、活きの良さを持続させる「活け締め」を行い出荷します。「関あじ・関さば」としてブランド化されており、漁港には「関の一本釣り」の旗が掲げられています。活気ある港町の雰囲気を感じながら、周辺のスポットも巡ってみましょう。

関の一本釣り「関あじ・関さば」

写真:堀内 京子

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佐賀関の海は美しく、海景色を見ながらのドライブはとても癒やされることでしょう。見晴らしの良さでとくにオススメは佐賀関半島の東部にある天文台施設「関崎海星館」です。入館料無料のため、気軽に立ち寄れます(天体観測・アストロシアター観覧は有料)。

施設は高台に位置し、豊予海峡を一望出来る展望室もあります。晴れて空気が澄んだ日は対岸の佐多岬(四国)が見える眺めの良さ。遊歩道が半島の先端に建つ関崎灯台まで続いており、四季折々の風景と海風を感じながらの散策は気持ち良いですよ。

関の一本釣り「関あじ・関さば」

写真:堀内 京子

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関崎灯台へ下る階段途中に造られた「幸せの鐘」は、「さがのせき潮騒物語」〜四葉のクローバー幸せめぐり〜のゴール地点になります。佐賀関にある「幸せ」の付く地名4ヶ所全てをまわり、「幸せの鐘」を鳴らすと願いが叶い、幸せになれると言う伝えがあるとか。

かつて坂本龍馬が長崎からの帰路に佐賀関を訪れ、視察後、京へと向かいました。その後、妻となる「お龍」との運命的な出会いが。坂本龍馬が通った豊予海峡を眺めながら願いを込めて鐘を鳴らしましょう。ちなみに「幸せの鐘」までの段数は、シ(4)アワ(8)セの48段です。

日豊海岸国立公園の景観を楽しもう

日豊海岸国立公園の景観を楽しもう

写真:堀内 京子

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関崎海星館から白ケ浜方面へ向かう海沿いも、景観の良いスポットが点在。蛇紋岩と呼ばれる黒い石のために海岸が黒く見えることに由来する「黒ヶ浜」は、日本の渚百選に選ばれています。

黒ヶ浜近くにある「びしゃご姉妹岩」は、岩の間から昇る朝日が素晴らしく、初詣スポットとしても人気。はるか昔、佐賀関沖で大ダコが守っていた真剣を取り返した海女の黒砂(いさご)と真砂(まさご)姉妹が祀られています。

日豊海岸国立公園の景観を楽しもう

写真:堀内 京子

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佐賀関半島から宮崎県日向市の美々津海岸まで(延長約120キロメートル)が、日豊海岸国定公園に指定されています。海岸線は湾・島・断崖などが続く代表的なリアス式海岸になり、景観の良さも旅行先選びのポイントになるでしょう。写真の白木(しらき)海岸は臼杵湾に面し、夏は大勢の海水浴客で賑わいます。透明度が高く、波打ち際の散歩も楽しいですよ。

日豊海岸国立公園の景観を楽しもう

写真:堀内 京子

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さて、お目当てのグルメ「関あじ・関あじ」ですが、食事処が点在していて、どの店も工夫を凝らしたメニューが揃っています。中でも海を望む絶景レストランと言えば、白木海岸そばに建つ「あまべの郷 関あじ関さば館」がイチオシ!

1階の物産館には関あじ・関さば・関ぶりなどの加工品や海産物を始め、特産品が種類豊富。2階はモダンな雰囲気のレストランになり、大きく採られた窓の向こうには海景色が広がっています。美しい海を眺めながらの食事はテンションが上がり、カップルにもオススメです。

新鮮さ抜群!本場ならではの美味しさ

新鮮さ抜群!本場ならではの美味しさ

写真:堀内 京子

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それではお待ちかねの食事をいただきましょう。佐賀関沖で一本釣りされ、徹底的な品質管理のうえで出荷される「関あじ・関さば」には本物の証として、認定シールが貼られています。実は日本の海産物として初めて登録商標を取得したのが、関あじ・関さばなのです。

丁寧な手作業で活き締めされた関あじ・関さばは、身が引き締まってプリップリの食感。本場だからこそ味わえる鮮度抜群の美味しさはたまりません!関さば御膳(写真)にはサザエの刺身・小鉢・茶碗蒸し・あおさ入りの味噌汁なども付いています。贅沢に味わいたい方は姿造りをどうぞ。

新鮮さ抜群!本場ならではの美味しさ

写真:堀内 京子

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「あまべの郷 関あじ関さば館」はメニューが豊富に揃い、関の海鮮丼(写真)も人気を呼んでいます。佐賀関で獲れた旬の地魚を使った丼になり、花びらのように盛られた刺身とあじの姿造りがど〜んと登場!関あじではありませんが、ピチピチと動くお造りは活きの良さがよく分かり、手軽な値段も魅力です。

立ち寄りにオススメ「道の駅さがのせき」

立ち寄りにオススメ「道の駅さがのせき」

写真:堀内 京子

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佐賀関を始め大分の物産品が揃う「道の駅さがのせき」も立ち寄りにオススメ。食事が出来るスペースもあり、関さば・関あじ・関ぶりを使った料理がリーズナブルに味わえます。おやつ感覚で楽しめるメニューも多く、関さばコロッケ・関ぶりカツ・クロメ汁なども手軽な値段。クロメは佐賀関沖でとれる海藻で、海の納豆とも呼ばれるように粘りの強さが特徴。クロメソースを使った「クロメたこ焼き」も人気です。

立ち寄りにオススメ「道の駅さがのせき」

写真:堀内 京子

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佐賀関のお土産にはクロメ商品などの海産物や、関あじ・関さばカレーなども喜ばれるでしょう。パッケージのインパクトでは「関あじ関さば煎餅」が目を惹きますので、おっ!と思われるバラマキ菓子としてお土産にいかがでしょか。

ご当地グルメを求めて旅に出よう!

佐賀関をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
眺めの良い景色に癒やされて、関あじ・関さばを始めとするご当地グルメを楽しむのも旅行の楽しみですよね。大分県内の旅館では関あじや関さばを味わえる食事プランを用意しているところもありますので、宿泊の際にはぜひお楽しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/27 訪問

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