愛媛の観光スポット「松山城」の見どころはココ!力の入ったポイントを探そう

愛媛の観光スポット「松山城」の見どころはココ!力の入ったポイントを探そう

更新日:2019/01/23 16:10

いなもと かおりのプロフィール写真 いなもと かおり 城マニア・観光ライター
日本に4万ほどあるとされるお城。そのなかでも現存する天守はたった12城しかありません。現存天守の一つ、愛媛県にある松山城。口コミサイト、トリップアドバイザーが発表した「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2018」では見事3位に輝きました!山頂にガッシリと建つ優美な建物群はカッコイイです。広大な敷地は見どころ満載!でも、どこを見れば良いかわからない……。そんなあなたに松山城散策ルートをご紹介します。

日本人から外国人まで人気の観光地、松山城とは?

日本人から外国人まで人気の観光地、松山城とは?

写真:いなもと かおり

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愛媛県の中心に位置する松山市。道後温泉や小説『坂の上の雲』の舞台として有名なこの地には、観光スポットとしてトップクラスの人気を誇る松山城があります。標高132メートルの勝山山頂に築かれた天守から眺める景色は抜群です!

日本人から外国人まで人気の観光地、松山城とは?

写真:いなもと かおり

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松山城は日本三大平山城のひとつで、日本に現存する天守12城のうちのひとつ。全国的に「松山城」という名前の城が多いため、区別するために「伊予松山城」と呼ばれます。

松山城の魅力のひとつは重要文化財の多さです。天守のほか、櫓6棟、門7棟、塀7枚が現存・重要文化財に指定され、さらに29棟の建造物がほぼ木造で復元されています。

日本人から外国人まで人気の観光地、松山城とは?

写真:いなもと かおり

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1602年に加藤嘉明によって築かれた松山城は五重の天守だったようですが、解体。その後、松平氏によって再建されますが、焼失してしまいました。現在見る天守は1852年に築かれたもの。現存天守12城の中でも最も新しい天守です。

天守も美しいですが、3基の小天守も見事!ぐるっと回って様々な角度から眺めてみましょう。

まずは山の下にある「二の丸」を散策

まずは山の下にある「二の丸」を散策

写真:いなもと かおり

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二の丸御殿は1627年、蒲生氏の代に完成しました。さらにその外側には三の丸があり、現在は地域の人たちが賑わう広場や県立美術館が建っています。

まずは山の下にある「二の丸」を散策

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お殿様は天守に住んで城下を眺める…といったイメージがありますが、天守には暮らしてはおりませんでした。本丸のある山頂に毎日登り降りするのは大変で、城主は山麓にある二の丸・三の丸にて生活・政務を執り行っていたのです。

二の丸庭園には、かつて御殿が広がっており復元された多門櫓や番所、大井戸跡があるので立ち寄ってみましょう!

まずは山の下にある「二の丸」を散策

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また城主が滞在する二の丸・三の丸を守る水濠は幅も広く、当時は二十間(約36メートル)もあったそう! 今残るお濠は一部が埋め立てられ、少し狭くなってしまっています。

※ちなみに、車でいらっしゃる方は二の丸史跡庭園の駐車場がおすすめ。松山城が管理する駐車場は2つあるのですが、二の丸史跡庭園の駐車場は無料となっております。ロープウエイまで徒歩2分の松山城駐車場は有料ですが、ロープウエイ利用者はこちらが便利です。

山頂にある本丸と天守を散策しよう

山頂にある本丸と天守を散策しよう

写真:いなもと かおり

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松山城を訪れたら、天守への登城は必須です! 天守は連立式天守と呼ばれ、天守を含む4基の小天守(櫓)が渡り櫓によって繋がり、往来が出来るようになっています。

広場に入ると忘れてしまいますが、真下から眺める天守台の高さは見事! さらには下見板張りと、上階にチラ見せする漆喰のバランスが絶妙な美しさを醸し出しております。

山頂にある本丸と天守を散策しよう

写真:いなもと かおり

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天守に入ったら、まずは侵入兵を監視する大きな窓に注目です。天守へと登る道は複雑に入り組んでいます。実際に歩いてみるとわかりやすいのですが、道のりはまさしく地獄。隠れる死角もなく、そこら中から見られている気がします。これが戦時だったらと考えるとゾッとしますね。

山頂にある本丸と天守を散策しよう

写真:いなもと かおり

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次に、壁に空いた穴を覗いてみましょう。写真の壁に空いている穴が「狭間」、床に空いた穴が「石落とし」です。もちろん、これは侵入者へ反撃するために設けられた先人の知恵! 松山城だけではなく他の城でも共通しているので、探してみてくださいね。

他にも、天守再建時に大工さんが柱に書いたとされるサムライの落書きなどユーモアあふれる展示もありますよ。

石垣パラダイス!こんな秘密知っていた?

石垣パラダイス!こんな秘密知っていた?

写真:いなもと かおり

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松山城の石垣は、本壇を除きそのほとんどが加藤嘉明によって築かれているそうです。高さ14メートルにもなる石垣からは築城技術の高さを知ることができます。圧巻の石垣をじっくり観察してみましょう。石垣を見るポイントはズバリ2つ。

石垣パラダイス!こんな秘密知っていた?

写真:いなもと かおり

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<矢穴>
石を割る際に出来た穴を「矢穴(やあな)」といい、ミシン目のような形が特徴となっています。クサビを打ち込むためこのような穴ができるのですが、クサビの大きさもマチマチなのが面白いですね。なかには、同じ石なのに矢穴の大きさが異なる石もあり、当時の石工さんが苦労しながら割っている様子などを想像してしまいます。

石垣パラダイス!こんな秘密知っていた?

写真:いなもと かおり

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<刻印>
石に掘られたマークを「刻印」といい、石工が担当範囲や責任の所在を明らかにするために使っていたサインです。丸や四角、渦巻きなど形は様々。特に、松山市のグルメとして有名な坊ちゃん団子の形をした刻印もあるので、探してみましょう!

天守を見て終わりじゃない!珍しい石垣とお土産を忘れるな

天守を見て終わりじゃない!珍しい石垣とお土産を忘れるな

写真:いなもと かおり

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上り下りが不安な方はロープウエイへ!徒歩で20〜30分かかる登山道が、ロープウエイを利用すればたった3分で到着です。

歩いて降りられる方は下山道を通りましょう。二の丸へと降りる道の横には「登り石垣」という遺構があります。お城に石垣があるのはよく見る光景。ですが、実は石垣が山を登るように築かれるのは大変珍しいのですよ。

天守を見て終わりじゃない!珍しい石垣とお土産を忘れるな

写真:いなもと かおり

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登り石垣のあるお城は日本全国でも数城しかありません。見分けるポイントは、石垣が山を登るように築かれ、さらには山麓の居館を守るように(取り囲むように)築かれているかどうか。

松山城のケースは、居館のある二の丸両端をスタートし、山頂の本丸の両端に到着するように石垣が登っています。なんだか、両手で抱きかかえているようにも見えます! 両手で跳ね退けるように、敵の侵入を防ぐ鉄壁の防御壁です。

天守を見て終わりじゃない!珍しい石垣とお土産を忘れるな

写真:いなもと かおり

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また、天守を見て終わりじゃない!といえば、お土産屋さんも重要ですね。こちらは天守広場にある売店。売店で売っているみかんアイスは、松山城散策の相棒にもピッタリですよ!

さらには、ロープウエイを降りた場所にはお土産屋さんがズラリと並ぶ「ロープウエイ商店街」もあるので併せてお立寄りください。

人気の観光地、いかがだったでしょうか?

50基以上の建物が並ぶ、松山城。攻め手の兵の気持ちになって、見どころたっぷりの城郭を隅々まで味わってください。

気になるアクセスは、松山空港から車・リムジンバスで30分。JR松山駅から路面電車で10分。伊予鉄道・松山市駅からは路面電車で5〜7分となっております! ちなみに1時間に1本ほどで走っている坊ちゃん列車に遭遇できたらラッキー。松山城への道のりも楽しみながら向かいましょう。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/24 訪問

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