行列必至の甘さ!静岡「遠州森 鈴木農園」のとうもろこし

行列必至の甘さ!静岡「遠州森 鈴木農園」のとうもろこし

更新日:2019/05/30 15:28

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー
「遠州の小京都」と謳われる森町。その南部にある「遠州森 鈴木農園直売所」では毎年5月下旬になると、毎日夜明け前から行列ができます。参列者のお目当ては、とうもろこし!

6月末頃までは"甘々娘(かんかんむすめ)"が、それ以降、9月上旬までは"森の甘太郎(かんたろう)"が店頭に並びます。どちらも糖度は19〜20度。その甘さと新鮮さから「生でも食べられる!」と評判です。

とうもろこしが大人気!「遠州森 鈴木農園」とは!?

とうもろこしが大人気!「遠州森 鈴木農園」とは!?

写真:麻生 のりこ

地図を見る

静岡県西部に位置する周智郡森町。「夜明け前から行列ができる とうもろこし直売所」として情報番組やバラエティ番組などで取り上げられる「遠州森 鈴木農園直売所」は、町の南部に広がる田園地帯にあります。

同園のとうもろこし作付面積は町内最大の約15万平方メートル! 東京ドームに換算すると約3.2個分の広さです。この畑に早生品種の"甘々娘"と、その弟分品種の"森の甘太郎"が栽培されています。

とうもろこしが大人気!「遠州森 鈴木農園」とは!?

写真:麻生 のりこ

地図を見る

遠州森 鈴木農園はとうもろこし専門農園ではありません。初夏から夏にかけて とうもろこしを収穫した後は、残渣(残りカス)を土に鋤きこみ肥料として稲作を。お米の収穫後、冬場はレタスを栽培し三毛作をしています。いずれも森町の気候に合った作物です。

食べた人を虜にする魅惑のバイカラー種・甘々娘

食べた人を虜にする魅惑のバイカラー種・甘々娘

写真:麻生 のりこ

地図を見る

その甘さから「フルーツコーン」「スイーツコーン」とも呼ばれている早生の品種・甘々娘。同園では毎年3月から種を蒔き4月に受粉を迎え、5月下旬から収穫を行います。毎日収穫できるように種蒔きも調整しているんですよ。

シーズン中は毎朝5時頃から従業員が畑へ向かい、しっかりと実った甘々娘を1つずつ慣れた手つきで丁寧に、かつ手早くもぎ取ります。
朝採りにこだわるのは夜間に蓄えた糖分を逃がさないため。最も甘い状態が朝一番なんです。外の皮を剥いて現れる淡い黄緑色をしたヒゲが新鮮さの証拠ですね。

食べた人を虜にする魅惑のバイカラー種・甘々娘

写真:麻生 のりこ

地図を見る

平均糖度が19〜20度あり「生でも食べられる!」と評判な甘々娘は、1粒1粒にギュギュッと甘さが詰まった白と黄色のバイカラー種。1枚1枚外皮を剥いでいくと、とうもろこしから出る水分を感じ取れるでしょう。その瑞々しさをぜひ体感してください!

お姉さんにも負けない甘さ!森の甘太郎

お姉さんにも負けない甘さ!森の甘太郎

写真:麻生 のりこ

地図を見る

7月初旬頃からは弟分の品種・森の甘太郎が店頭に並びます。弟分といえど、その糖度はお姉さんの甘々娘にひけを取りません。こちらは6月初頭の様子ですが、これから昼夜の寒暖差が激しい森町の気候の中ですくすくと育ち、甘さたっぷりに実ります。

お姉さんにも負けない甘さ!森の甘太郎

写真:麻生 のりこ

こちらは甘々娘ですが、森の甘太郎も白と黄色のバイカラー種。まずは生でガブリ!と味わい、その後、調理して食べる方が多いようです。
茹でて食べるのはもちろん、皮ごとラップに包んで電子レンジで3〜4分加熱させても美味しくいただけますよ。

夜明け前には行列が!狙い目は雨天の早朝!?

夜明け前には行列が!狙い目は雨天の早朝!?

写真:麻生 のりこ

地図を見る

平日は1日2万本程度、週末など多い日は1日3万本ほどを収穫している遠州森 鈴木農園。直売所での販売開始は朝6時からですが、夜明け前には既に行列ができています。

なかには前日夜中から待機している人の姿も! 平日の場合、朝5時に並んで6時半頃に購入できた方や、6時半頃から並んで8時半前に購入できた方も。「並んででも買いたい」──そう思わせる魅力を持つ甘さと言えましょう。
列の長さは曜日や天候によっても左右され、雨天の早朝が狙い目のようです。

気になる値段ですが、直売所では1袋に5〜9本入りのものを1,200円で販売しています(とうもろこしの大きさにより1袋に入る本数が異なります)。

夜明け前には行列が!狙い目は雨天の早朝!?

写真:麻生 のりこ

地図を見る

広い倉庫の中では、まず収穫したとうもろこし先端部分の長いヒゲと余分な茎を切り落とし、次に大きさなどを選別、最後にレジ係の手により手早く袋詰めし会計処理をします。通信販売用の箱詰め作業も並行して行われています。
列に並んでいると畑から何度も軽トラックに積まれたケースが届きます。驚きの量ですね。

直売所といえども、その日に収穫したものがなくなれば販売終了。いつもより早起きして、平均糖度が19〜20度の同園のとうもろこしを、ぜひ味わってみて!

美味!甘々娘ジェラート

美味!甘々娘ジェラート

写真:麻生 のりこ

地図を見る

店頭では甘々娘のジェラートも販売中。1カップの中に乳脂肪分が3%入ったアイスミルクです。蓋に描かれたサングラスをかけたとうもろこしが可愛いですね。

美味!甘々娘ジェラート

写真:麻生 のりこ

地図を見る

きちんとしたカフェスペースはありませんが、行列待機用として20脚近くパイプ椅子が置かれているので、そちらに座って食べることも可能。
コーンポタージュのような風味で後味もしつこくなく、それでいて甘々娘の甘さがしっかりと味わえるため隠れた人気商品です。店頭では森町特産の甘柿・治郎柿アイスも販売中です。

とうもろこし購入後は森町観光を楽しんではいかがでしょうか。国内最大級のききょう園を持つ香勝寺までは3キロ足らず、車で10分ほどです。
また、2017年の大河ドラマ『おんな城主直虎』の舞台となった井伊谷へは一般道経由で約1時間。意外と近いんですよ。

遠州森 鈴木農園の基本情報

住所:静岡県周智郡森町谷中260-1
電話番号:0538-85-4815
アクセス:新東名高速道路「遠州森」スマートI.Cから南へ約6分(円田の交差点を南下した後は、赤地に白抜きで「鈴木農園」と書かれた看板が要所要所に設置)
駐車場:直売所前7台および直売所の裏側に30台程度ほか(係員がいる場合は指示に従ってください)

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/06/02 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -