縁日で素敵なご縁を!ハルカスと極楽浄土の庭 大阪「四天王寺」

縁日で素敵なご縁を!ハルカスと極楽浄土の庭 大阪「四天王寺」

更新日:2017/06/09 18:47

Sige pandaのプロフィール写真 Sige panda パンダライター、パンダスポット探検家
縁日とは神仏の由来と縁のある日の事を意味し、この日に参詣すると普段以上のご利益があると言われています。江戸時代から300年以上は続くという歴史ある四天王寺の縁日。毎月21・22日開催で、同時開催されている骨董市も有名です。あべのハルカスからも近く、境内にある「極楽浄土の庭」からハルカスを眺める事もできます。大阪に来たなら是非立ち寄りたい、四天王寺の縁日をご紹介します。

ご利益も特別!?毎月21、22日開催「四天王寺縁日」

ご利益も特別!?毎月21、22日開催「四天王寺縁日」

写真:Sige panda

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四天王寺の縁日といえば、毎月21日の「お大師さん」と22日の「お太子さん」。「お大師さん」は弘法大師空海の月命日21日、「お太子さん」は聖徳太子の月命日22日に由来し、境内では法要も行われています。縁日に参詣すると普段以上のご利益があると言われています。毎月22日には絵堂が開扉され、 聖徳太子の一生が描かれた絵伝「聖徳太子御絵伝障壁画」を見ることができます。

ご利益も特別!?毎月21、22日開催「四天王寺縁日」

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同時に開催されている四天王寺骨董市も有名です。マニアにはたまらない・マニアでなくても見るのが楽しい品々が所狭しと並びます。古い仏像や陶器の欠片、レトロな木箱に昭和なおもちゃ。古い民家の倉庫を開けたような、ごちゃごちゃした感じがいかにも大阪らしいですね。さらにこちらの屋台は、とにかく食べ物の値段が安い!100円のお好み焼きや150円のところ天、200円のベビーカステラなど昭和の風情ただよう屋台はどれもリーズナブル!境内には約300店舗以上の屋台が並びます。懐かしい昭和な空気感がたまりません!童心に返って屋台グルメも楽しんじゃいましょう。

聖徳太子が建立。1400年以上の歴史あるお寺

聖徳太子が建立。1400年以上の歴史あるお寺

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四天王寺は今から1400年以上前に聖徳太子が建立した、日本仏法最初の官寺です。官寺とは国家の監督のもと、その経済的な保護を受けていた寺院の事。『日本書紀』によると物部守屋と蘇我馬子の合戦の際に、蘇我氏についた聖徳太子が形勢が不利になった際、勝利を祈願して四天王像を彫り見事戦いに勝利。そのとき彫った四天王像を祭るために四天王寺が建立されました。

聖徳太子が建立。1400年以上の歴史あるお寺

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こちらは宗派問わず、お参りできる和宗総本山です。「日本仏教の祖」である聖徳太子が建立したお寺なので、宗派を問わず供養を行っており、お墓がない方や菩提寺が遠方で供養に行けない方も気軽にお参りできます。毎月2回を目安に、朝の6時30分頃から座禅の集いも行われています。参加費は無料・申し込みも不要でどなたでも参加できます。開催日などはホームページに掲載されています。

縁日の日は特別 中心伽藍を無料で開放

縁日の日は特別 中心伽藍を無料で開放

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四天王寺の縁日のお楽しみは屋台だけではありません。毎月21 日の大師会と22 日の太子会は中心伽藍が無料で開放されています。この機会に是非お参りしましょう。「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれる配置は、古代中国の仏教施設伽藍配置を参考にしており、聖徳太子がお経を講義された場所とされている講堂もあります。夏堂に祭られる阿弥陀如来坐像は基壇から頭頂までの高さが6mもあり、迫力です。薄暗い堂内はとても厳かな雰囲気。ちなみにこの中心伽藍の拝観、3月の春季彼岸会と9月の秋季彼岸会の期間も無料です。

ハルカスを借景に 都会のオアシス「極楽浄土の庭」

ハルカスを借景に 都会のオアシス「極楽浄土の庭」

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四天王寺の中には立派な庭園もあります。その名も「極楽浄土の庭」。阿弥陀如来のおられるあの楽園と同じ名前の庭園です。入場には別途料金(大人300円、こども200円)が必要ですが、きちんと手入れされた庭園はとても美しく、春は桜、秋は紅葉なども楽しめます。もともとは関係者しか入れない庭園でしたが、2003年からその一部を一般拝観可能となりました。

ハルカスを借景に 都会のオアシス「極楽浄土の庭」

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こちらには茶室 和松庵(わしょうあん)もあり、お薄をいただく事もできます。茶菓子付きで400円と手頃なお値段。この茶室はパナソニックを一代で築き上げた、松下幸之助さん寄進で建てられたものです。経営の神様と呼ばれた彼もこうやって静かにお茶を楽しんだのかもしれませんね。靴を脱がずにお茶をいただくこともできるので、堅苦しくなくお茶を楽しめます。

ハルカスを借景に 都会のオアシス「極楽浄土の庭」

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広い庭内には貴重な建物も保存されています。カラフルな板ガラスが美しい、明治時代の貴重な洋風建築「八角亭(登録無形文化財)」や、徳川家康の側近として江戸幕府にも関わった人物、天海大僧正が四天王寺執務の際在住されたという「湯屋方丈(重要文化財)」など、美しい風景とともに歴史ロマンに浸る事もできます。

フォトジェニック!?遠くにハルカスを望む現代の「極楽浄土の池」

フォトジェニック!?遠くにハルカスを望む現代の「極楽浄土の池」

写真:Sige panda

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そして極楽浄土の池の向こうには、あべのハルカスが。極楽の向こうに現代的な高層建築。なんともシュールな風景です。

フォトジェニック!?遠くにハルカスを望む現代の「極楽浄土の池」

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ハルカスまでは徒歩で15分ほどの距離。どちらも最寄り駅は天王寺駅です。写真はハルカスからの眺め。画面の向かって右下に四天王寺が写っているのがおわかりでしょうか。展望台まで上がらずとも、地下から16階のチケットカウンターを結ぶ、無料のハルカスシャトルエレベータから北側に四天王寺を望む事も出来ます。さっきまで居た四天王寺を地上300mの日本一高いビルから眺める、というのも面白いですよ。

天王寺駅前商店街も近く 下町の風景を楽しめる

四天王寺で歴史ロマンに浸ったあとは、参道や最寄りの天王寺駅からも近い「天王寺駅前商店街」を歩いて楽しむのもオススメ。昔ながらの商店街で大阪の下町の雰囲気を楽しむ事もできます味わえます。縁日ついでにぶらぶら買物も楽しいです。あべのハルカスも近く、観光ついでに立ち寄るのも良いかもしれません。普段はあまり行く事のないお寺。屋台や骨董市を巡って昭和の風情を味わいながら、通常よりご利益があるとされる縁日で良縁もゲットしちゃいましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/21 訪問

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