天空の別天地「四国カルスト」爽快ドライブ!おすすめ撮影スポット5選

天空の別天地「四国カルスト」爽快ドライブ!おすすめ撮影スポット5選

更新日:2017/06/06 13:16

林 ぶんこのプロフィール写真 林 ぶんこ 四国の山道探検家、0850ライダー
愛媛と高知の県境、標高1400mに広がる四国カルストは石灰岩が林立した緑の台地にのんびりと牛が草を食み、可憐な草花が風にそよぐ爽やかな天空の別天地。また、そこを走る県道383号は四国山地の雄大なパノラマを眼下に見下ろし、雲が間近に感じられる大人気ドライブルート。爽快な高原ドライブを楽しみながら、SNSにも映えそうな思い出写真が撮れる!四国カルストおすすめ撮影スポットをご紹介します。

カルスト荒野が広がる酪農地帯、大野ヶ原

カルスト荒野が広がる酪農地帯、大野ヶ原

写真:林 ぶんこ

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四国カルストの西端に位置する酪農が盛んな、四国の北海道と例えられる大野ヶ原。四国有数の豪雪地帯としても有名なところですが、夏の間は美味しい搾りたてのミルクやトロトロのチーズケーキ、濃いソフトクリームなどのお店が集落内に数軒オープンし、高原の爽やかな恵みを味わえます。

そんな大野ヶ原の小さな集落から100mほど上ったところにある源氏ヶ駄場からはこのような、緑の酪農地帯大野ヶ原とそれを囲む四国山地の山々の広大なパノラマをカメラに収めることができます。

カルスト荒野が広がる酪農地帯、大野ヶ原

写真:林 ぶんこ

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源氏ヶ駄場の丘陵地帯、画面左側の牛の放牧地にはカレンフェルトというカルスト台地独特の石灰岩が数多く点在しています。柵を挟んで右側の遊歩道部分には高山植物とクマザサが生い茂り、ジブリアニメの「ハウルの動く城」でも現れそうな荒野の雰囲気。

草原を渡る風の音と、鳥の声しか聞こえない静かな山の上。四国というよりどこか遠い国に来てしまったような、不思議な感じになる場所です。

カルスト荒野が広がる酪農地帯、大野ヶ原

写真:林 ぶんこ

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そして大野ヶ原の西端には、北海道のような大規模な畑が連々としています。青い空に浮かぶ白い雲、緑のグラデーションの中の畑と山、とコントラストも鮮やかな絵葉書のような景色が続きます。また、時期によっては畑を見張るユニークな、”生首かかし”たちと一緒のショットが撮れたりします。

天空の快走路、県道383号 姫鶴平〜天狗高原

天空の快走路、県道383号 姫鶴平〜天狗高原

写真:林 ぶんこ

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姫鶴平(めづるだいら)から天狗高原にかけては、四国山地を見下ろす青い空に牛がのんびりと草を食む鮮やかな緑の牧草地が一面に広がり、そしてその中に点在するカルスト台地独特の石灰岩の奇岩がアクセントを添えている、四国カルストで一番人気の素晴らしい眺めが楽しめる絶景地帯です。

天空の快走路、県道383号 姫鶴平〜天狗高原

写真:林 ぶんこ

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姫鶴平と天狗高原の中間、五段高原と呼ばれるこの辺りは、気持ちのよい広々二車線の快走路が続きます。雄大な眺めと爽快な走りを何回も往復しては楽しんでいる、ライダーやドライバーをよく見かけるエリアです。

路肩部分も広いので、車を停めて愛車とカルスト台地のツーショット撮影ができるのもこの辺りです。

天空の快走路、県道383号 姫鶴平〜天狗高原

写真:林 ぶんこ

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五段高原から姫鶴平方面を臨む。牧草地の中を県道383号が伸び、空気が澄んだ季節には山の峰々の向こうに土佐湾が見えます。

五段高原で四国カルストのアイドル、牛さんを狙ってみる

五段高原で四国カルストのアイドル、牛さんを狙ってみる

写真:林 ぶんこ

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四国カルストの風景を撮るには欠かせないものが、緑の草地から顔を出している羊の群れのようなカレンフェルトと呼ばれる石灰石群と、その間でのんびり寝そべったり、もぐもぐ草を食んだりしている牛さんたち。

五段高原で四国カルストのアイドル、牛さんを狙ってみる

写真:林 ぶんこ

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牛さんたちは好奇心旺盛で、気になるものを見つけると、どんどん近付いて見に行きます。色のはっきりした大きなものに興味を示すらしく、このような黒いバイクに乗って行くとかなりの確率で牛さんが近寄ってきてくれます。よって、牛さんに寄った写真が撮れます。ちなみにシルバーのバイクには全く興味を示しません。

ですが、寄って撮れるとは言っても相手は大きな牛。柵の向こうにいても何が起こるか分かりませんので、適度な距離を持って牛さんを興奮させないように気を付けましょう。また、必要以上に近付きすぎると、カメレオンのように長くて強力な牛さんの舌にペロリとやられる危険があります。

五段高原で四国カルストのアイドル、牛さんを狙ってみる

写真:林 ぶんこ

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愛媛・高知の二県をひとまたぎ!

愛媛・高知の二県をひとまたぎ!

写真:林 ぶんこ

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地図を見ていただければ分かりますが、県道383号と四国カルストにある二つの宿泊施設、姫鶴平の姫鶴荘と天狗高原の天狗荘は愛媛と高知の県境にまたがっています。

天狗荘の駐車場にある県境またぎのスポットは人気撮影ポイントで、愛媛と高知の両県を文字通りひとまたぎ!している写真が撮れます。

愛媛・高知の二県をひとまたぎ!

写真:林 ぶんこ

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天狗荘の建物内にもこのような県境を示すラインとサインがありますが、駐車場のものと比べるとかなりの小ささです。人がこの前に立つとせっかくのサインと天狗様が見えなくなってしまいますので、代わりにマスコットなどに県境をまたがせてみるのもよいかもしれません。

愛媛・高知の二県をひとまたぎ!

写真:林 ぶんこ

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県境サインは姫鶴荘のバーベキュー場近くにもあります。が、こちらの看板は大変華奢で、工夫しないとマスコットでも座れません。多分、看板の上ではなく看板の前にしゃがむか、後ろの石の上に立って県境またぎするのが正解ですね。

四国カルスト登り口、鬼北町の鬼のモニュメント

四国カルスト登り口、鬼北町の鬼のモニュメント

写真:林 ぶんこ

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最後は四国カルスト内ではないのですが、四国カルスト大野ヶ原に抜ける一番走りやすい道、日吉・松野線大規模林道入口がある愛媛県の鬼北町にある鬼のモニュメントをご紹介します。

愛媛県北宇和郡鬼北町は日本で唯一、町名に鬼が付く自治体。そして町内に二つある道の駅にはそれぞれ、世界的フィギュアメーカーの大阪府の海洋堂が制作した身長5mを超す大きな鬼のモニュメントがあります。

「道の駅日吉夢産地」にあるこの赤ちゃん鬼を抱っこしている鬼は「柚鬼媛(ゆきひめ)」というお母さんの鬼。家内安全、縁結び、安産祈願が叶う鬼として2016年秋に誕生しました。

ごらんの通り、某アニメキャラにも似た抜群のプロポーションを誇る鬼で、セクシーなその足についつい触ってみたくもなりますが、モニュメントに触れることは禁止されています。もし触ってしまうと、成人(成鬼?)したこの抱っこされている「鬼王丸(おにおうまる)」が殴り込みにやって来る!とウワサされていますので十分ご注意下さい。

四国カルスト登り口、鬼北町の鬼のモニュメント

写真:林 ぶんこ

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そして、その殴り込みに来るとウワサされているのが、こちら。立派に大きくなった鬼王丸!柚鬼媛がいる日吉夢産地から20km離れた場所にある「道の駅広見森の三角ぼうし」で会うことができます。

角も二本になり、あまりにも面変わりしたその姿に、「一体彼に何が起こったんだ!?」とビックリされるかもしれませんが、誕生したのは柚鬼媛よりもこちらの鬼王丸の方が早く、2015年から迫力あるこの姿で道の駅に降臨しています。

四国カルストへのアクセス

壮快ドライブを楽しめる四国カルストですが、そこに至るまでのアクセスは見通しの悪い、狭いカーブが続く山道が多いのが難点です。その中で道幅が広く走りやすいのが愛媛県鬼北町の国道197号を高知県梼原町方面へ進み、梼原町に入る直前の「緑資源幹線林道 日吉・松野線」看板より大野ヶ原に至る大規模林道です。あるいは高知方面から訪れるなら、同じく国道197号を津野町へと進み、高幡消防組合津野山分署手前にある「四国カルスト天狗高原」の看板を入る大規模林道になります。初めての方は津野町から入られる方が林道入口を示す看板も分かりやすく、かつ道路も一番整備されているのでおすすめです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/13 訪問

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