モロッコの首都・ラバトで世界遺産観光を楽しむ1dayトリップ!

モロッコの首都・ラバトで世界遺産観光を楽しむ1dayトリップ!

更新日:2017/06/04 19:04

モロッコの都市というと、マラケシュやカサブランカ、フェズなどが思い浮かびますが、実は首都はそのいずれでもなく北西部のラバト(Rabat)です。ラバトはメディナと呼ばれる旧市街を中心に街一帯が世界遺産。象徴的な「ウダイヤのカスバ」をはじめとした、中世の城塞都市の遺構とヨーロッパ風の近代建築が混在した見どころの多い都市です。ここでは1日あれば十分回れる、ラバトの世界遺産スポットを紹介します。

意外と知られていない(?)モロッコの首都・ラバト

意外と知られていない(?)モロッコの首都・ラバト
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ラバト(Rabat)は大西洋に面したモロッコ北西部の街。街の規模としてはカサブランカ、マラケシュに及びませんが、行政上の首都でモロッコの日本大使館もこのラバトに置かれています。カサブランカから鉄道で1時間ほどでアクセスできるほか、イタリアのローマ、スペインのマドリードからもLCC系の航空会社が就航しており、実はヨーロッパからも身近な観光地でもあります。空の玄関口となるラバト・サレ空港から街の中心へはバスやタクシーで30分ほど。幾何学模様の格子が美しい近代的な建物の空港で、降り立った瞬間からイスラム圏に来たことを実感させてくれます。

意外と知られていない(?)モロッコの首都・ラバト
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「近代の首都と歴史都市の側面を併せ持つ街」として、2012年にユネスコの世界文化遺産に登録されたラバトは、その歴史の中で何度かの興亡を繰り返してきました。紀元前1世紀に古代ローマの植民地として形成された街は、12世紀頃にこの地を治めたムワッヒド朝の要塞都市となり、15世紀以降はレコンキスタ運動でイベリア半島から逃れた難民によって大きく発展しました。いまも旧市街の周囲には、中世に造られた堅牢な塁壁を見ることができます。

紺碧の海を見下ろす丘の上に築かれた中世の城塞

紺碧の海を見下ろす丘の上に築かれた中世の城塞
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旧市街でまず訪れたいのが「ウダイヤのカスバ」。カスバとは要塞機能を持つ集落のことで、12世紀にムワッヒド朝が建てた城壁を17世紀に城塞として発展させた石造りの巨大建造物です。いかめしい城門は、まるでロールプレイングゲームの世界から飛び出してきたかのような雰囲気。

紺碧の海を見下ろす丘の上に築かれた中世の城塞
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その門をくぐると白と青で彩られた独特な街並みが作られていて、“青い街”で知られるシャウエンとまではいかずとも、それに近い雰囲気が味わえます。さらに奥に歩いて行くと潮風が香る展望地に到着。紺碧の海と海岸線の眺望の美しさもさることながら、海に面した絶壁が天然の要害となり、要塞の防御力を高めていたことが想像できます。

紺碧の海を見下ろす丘の上に築かれた中世の城塞
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展望台のあるカスバの北側には今も人々が暮らす民家が集まっていて、中には眺めの良いカフェなどもあります。迷路のように張り巡らされた小さな路地を少しさまよってみるのもいいでしょう。また、スペインのアルハンブラ宮殿を彷彿とさせるアンダルシア様式の庭園も必見です!

モロッコ独立を牽引した偉大なる王が眠る場所

モロッコ独立を牽引した偉大なる王が眠る場所
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次に訪れたいのは「ムハンマド5世の霊廟」。ムハンマド5世は、20世紀後半からフランスやスペインの植民地となっていたモロッコを1956年の独立に導いた王様で、1973年に建てられた霊廟にはその偉大なる王の魂が眠っています。ステンドグラスが美しい天井を持つ廟内は絢爛かつ厳かな趣。

モロッコ独立を牽引した偉大なる王が眠る場所
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周囲は赤い制服とマントを着た騎馬兵によって厳重に警備されていますが、様々な高さの柱が幾つも並び立つ不思議な光景の場内は、柱の上に立って記念撮影する人を見かけるなど、穏やかな光景も見られます。

約2000年前に作られた古代ローマの都市の跡

約2000年前に作られた古代ローマの都市の跡
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もうひとつ必ず訪れておきたいのは街の南にある「シェラ」。何と古代ローマ時代に都市が築かれた場所に遺された、ラバトの中でも最も古い遺跡です。こちらの門もカスバの門に負けず劣らずの存在感で、その門の先には、なだらかな斜面に沿って堅牢な塁壁が築かれています。

約2000年前に作られた古代ローマの都市の跡
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12世紀、ムワッヒド朝の統治によって対岸のサレに都市機能が移されると、王朝はここを墓地として活用。さらに14世紀にはマリーン朝によって高さ6メートルの堅牢な壁が築かれました。場内は木々や花々で満たされ、2時間をかけて歩いても回りきれないほどの広大さ。

約2000年前に作られた古代ローマの都市の跡
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ところどころ遺跡の風化が進んでいますが、中世のモスクやミナレット(塔)の遺構などが見られます。ぜひ石段の上から全体を俯瞰して、古代ローマ人が生きた時代を思い浮かべてみてください。

迷宮チックな街歩きも楽しんで!

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そのほかにも、高さ44メートルの「ハッサンの塔」やムワッヒド朝時代の「ルワー門」などが世界遺産都市・ラバトの見どころ。また、モロッコの他の都市と同様にラバト旧市街も迷宮的な魅力に溢れているので、世界遺産スポットの旅に併せて街歩きを楽しんでみるのもおすすめです。

モロッコの首都・ラバトで世界遺産観光を楽しむ1dayトリップ!

モロッコの都市というと、マラケシュやカサブランカ、フェズなどが思い浮かびますが、実は首都はそのいずれでもなく北西部のラバト(Rabat)です。ラバトはメディナと呼ばれる旧市街を中心に街一帯が世界遺産。象徴的な「ウダイヤのカスバ」をはじめとした、中世の城塞都市の遺構とヨーロッパ風の近代建築が混在した見どころの多い都市です。ここでは1日あれば十分回れる、ラバトの世界遺産スポットを紹介します。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/02−2017/05/03 訪問

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