世界遺産「石見銀山」大森地区を歩いて日本を味わい尽くそう!

世界遺産「石見銀山」大森地区を歩いて日本を味わい尽くそう!

更新日:2017/06/02 14:26

2017年に世界遺産登録10周年を迎える石見銀山。昔の街並みが今も残る大森地区は、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。バスやレンタサイクルの利用も可能ですが、時間があればゆっくりと歩いて見てまわるのがオススメです。綺麗に保存された武家屋敷や、軒先に飾られた季節の花々を心ゆくまで堪能してみましょう。

歴史を感じる街並み

歴史を感じる街並み
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大森地区に足を踏み入れた途端、歴史ある建物が立ち並ぶ通りが醸し出す凛とした空気感に包まれます。「世界遺産」といえば世界中から人が集まって混み合っているイメージを受けますが、石見銀山周辺はゴールデンウィークや夏休みといった繁忙期を除くと非常に落ち着いているので、人混みに煩わされることなくゆっくりと楽しむことができます。

見れば見るほど美しい!

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バスや自転車で移動すると見逃しがちですが、歩きながらじっくりと街並みを観察することで昔ながらの家屋の細かいこだわりや、美しい装飾を発見することができます。いちょうやもみじの葉っぱの形にくり抜かれたとても日本らしい繊細な装飾(写真)は、見る人を和ませ自然と笑顔にしてくれます。

見れば見るほど美しい!
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ぱっと見ただけではただの格子窓でも、よく見てみると一枚一枚異なる模様のガラスが使われています。(写真)こうした遊び心のあるお屋敷がたくさんあるので、決して飽きることなくお散歩することができます。歩いていくうちに次はどんな素敵なものに出会えるか、ワクワクが止まらなくなるはずです。

四季折々の植物

四季折々の植物
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石見銀山大森地区の家々の軒先には、美しい季節の花が生けてあります。華やかでありながら決して派手ではなく、数輪の草木が見事に生けられている様子からは、伝統的な日本の美を感じます。

四季折々の植物
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隣の家もその隣の家もそれぞれ季節の花を竹筒に生けて、軒先を飾っています。現代の日本人が忘れがちな「四季の美しさ」を思い出させてくれます。大森地区には、歴史的な建造物だけではなく、四季を愛でる日本人の伝統的な感覚が残されているようです。

視線を上へ下へ

視線を上へ下へ
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大森地区を散策しながら、目線の位置を変えてみましょう。足元がこんなに色鮮やかになっているかもしれません。(写真)オレンジと緑の美しいコントラストは、なんと自然に生えた苔によるものです。

視線を上へ下へ
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目線を上にしてみると、こんな不思議なランプが。古い日本の屋敷が並ぶ中で、洋風建築がひときわ目を引く旧大森区裁判所(町並み交流センター)で見つけることができます。
ただまっすぐ前を見るだけではなく、上から下までゆっくりと町並みを観察することで、大森地区の魅力をどんどん発掘してみましょう。歴史と自然が織りなす美しさがそこら中に隠れています。

自然の中へ

自然の中へ
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大森の町並み地区から、中を見学できる坑道「龍源寺間歩」までは舗装された道の他に木々の中を歩く遊歩道があります。この遊歩道は徒歩の場合のみ通ることができ、龍源寺間歩を目指しながらネイチャーウォークを楽しむことが可能です。新鮮な空気でリフレッシュすることができます。急斜面や難所などもないので、気軽に歩いてみましょう。途中で何ヶ所か舗装道路につながる道もあるので、遊歩道を少しだけ歩いて舗装道路に戻ることもできるので、体力に自信がなくても安心です。

じっくり町歩きのススメ

石見銀山大森地区は、歴史があり美しい自然が残る素晴らしい場所です。また、現代の日本人が忘れがちな四季を大切にする感覚や、細部へのこだわりなど、日本人が元来大切にしてきたものがたくさん残されています。
ゆっくりと時間をかけて歩くことで、目で見えるものだけでなく、こうした感覚的なものも含めて、大森地区の魅力を味わい尽くしてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/05 訪問

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