グルテンまではベルン中央駅より市電のS31番でBelp（ベルプ）行きに乗り３つ目の停車駅Wabern bei Bern（ヴェーベルン・バイ・ベルン）で下車します。さらに徒歩4分でグルテン鉄道（Gurtenbanhn）の駅に着きます。
麓から頂上までを結ぶグルテン登山鉄道はここの名物でもあります。
頂上へは足で登るもよし、グルテン鉄道で行くもよし！お好みで。グルテン鉄道ではわずか5分、足でもわずか40分程度です！
ここで少しグルテン鉄道の歴史を紹介しておきましょう。グルテン鉄道の操業は1899 年です。以来グルテン登山客のためにずっとグルテン山を走り続けています。1999年に車体は完全リニューアルされ、大きなガラス窓をはめ込んだパノラミック車両になりました。車窓からは赤い屋根瓦が印象的でダイナミックな旧市街が既に見下ろせます！
登山道は春先から秋にかけては美しい新緑、茂深い緑、色づき始める木々の葉や落ち葉、雪に包まれた銀世界など、それぞれの季節を堪能できます。家族連れ、親子連れ、恋人、友達同士、犬の散歩など、森や山道を歩くのが大好きなアウトドア派のスイス人がグルテン山には多くきます。
真冬のグルテン山はソリのメッカでもあります。子供から大人まで大勢の人が自前のソリを持参して滑りに来ます。先を急ぐ子供達はグルテン鉄道の回数券を買って、何度となく山をソリで上り下りしています。ソリはテクニックが必要で、ブレーキを上手に使いこなすことがポイントです。そこは雪国のスイス人、操作はお手の物です。ソリはスリリングな遊びでもあり、 楽しいウィンタースポーツとも言えます。
雪が積もったグルテン山の頂上は、登山道以上にソリを楽しむ子供たちで溢れかえっています。スキーの練習をする幼い子供達も多く見かけます。
登山道では雲に覆われていたグルテン山も頂上まで来ると爽快に晴れているということも稀はありません。これがたまらなく気持ちがいいのです。長くて暗い冬の間、太陽を欲している人々は大勢います。グルテン山に登りに来る人たちは日光浴も楽しみの一つなのです。
頂上からは整然と並ぶ中世に作られた旧市街が見下ろせます。この街を流れるアーレ川の独特な雪解け水の色や木々の新緑の色がまるで絵に描かれたような世界観を放っています。これぞベルンの、スイスの誇り、そして宝物の世界文化遺産なのです。
ぐるりと望めるパノラミックビューは実に見事です。右手奥にベルナーオーバーランドの眩いばかりの山々が見えますか？右手には壮大な山の景色、左手には美しき旧市街地、なんと贅沢なことでしょうか！春から夏にかけてはピクニック、秋から冬にかけては景観を楽しみながらの山頂散策などいかがでしょうか。
春先から秋までのは畜農家の放牧された牛さんたちも見かけます。のんびりと草を食べる姿を見ると和みます。
3000m、4000m級の高山ももちろん魅力的ですが、旅行先で市民たちと一緒にのんびり穏やかな時間を過ごすのも素敵だと思いませんか？ベルンに来る予定のある方は、ぜひ一度、グルテン山を訪れてみて下さい。輝くような素敵な絶景が待っています！
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(2024/4/26更新)
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