「ごんぎつね」の故郷へ!愛知・半田市は童話といで湯に浸る町

「ごんぎつね」の故郷へ!愛知・半田市は童話といで湯に浸る町

更新日:2017/06/05 14:55

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
愛知県の半田市は、児童文学作家、新美南吉の生誕の地です。市内には、新美南吉記念館があり、各所に童話を顕彰する碑が建っています。南吉と言えば、『手袋を買いに』や『ごん狐』の作品が有名!市内を少し歩いてみれば、"ごん"の像にいで湯にと、見どころ満載で楽しくなります!

"ごん"のふるさとは静かな地

"ごん"のふるさとは静かな地

写真:八岳木 流泉

地図を見る

愛知県の半田市は、知多半島の付け根付近に位置する街です。名古屋市や中部国際空港からの交通の便が良く、知多半島の中心都市として栄えています。先述のとおり半田市は、『ごん狐』(以下、ごんぎつね)の作品に代表される新美南吉(以下、南吉)の出身地。街のキャラクターとして、きつねが登場するなど、南吉の影響は非常に大きいです。そんな半田市への旅路では、「新美南吉記念館」が絶対に外せません。広々とした緑地の中に建っており、ごんぎつねの像がお出迎えです!

"ごん"のふるさとは静かな地

写真:八岳木 流泉

地図を見る

新美南吉記念館では、南吉文学を様々な形で展示しています。日記をはじめ、原稿などその数は実に400点以上。『ごん狐』などを簡単に理解することができるジオラマ模型や、ビデオ、視聴覚コーナーも充実しています。また、お土産の販売もされており、家族連れや南吉ファンで賑わっています。建物の外観もユニークで、まるで波を打つような構造です。これは、知多半島の風土や自然との調和をイメージしたものと言われており、実にモダンな佇まいです。

同記念館に車でアクセスする際は、知多半島道路の「半田中央」インターを利用すると便利です。公共交通機関の場合は、名鉄河和線「半田口」駅が最寄りです。

記念館の周りの南吉文学

記念館の周りの南吉文学

写真:八岳木 流泉

地図を見る

記念館の周辺には、館の南側に広がる"童話の森"を中心に、南吉文学の碑が点在しています。童話の森の中心部には、『ごん狐』と並ぶ南吉の代表作、『手袋を買いに』の碑があります。物語のとおり、親子のきつねが仲良く寄り添うさまは、温かみがありますね。

その他にも、いろいろな文学の碑があったり、南吉の生家があったりと、記念館を中心に、市内各所に南吉ゆかりのものがたくさん存在しています。

温泉だって"ごんぎつね"

温泉だって"ごんぎつね"

写真:八岳木 流泉

地図を見る

新美南吉記念館の前を通る県道265号線沿いには、「半田天然温泉」が湧いています。その施設名は「ごんぎつねの湯」!日帰り施設ですので入浴はもちろん、食事やマッサージなども楽しめます。施設は平成11(1999)年にオープンしたもので、市民をはじめ旅行者の憩いの場として人気を集めています。

ごんぎつねの湯への最寄り駅は、名鉄河和線の「知多半田」駅。車の場合は、新美南吉記念館と同じです。

温泉だって"ごんぎつね"

写真:八岳木 流泉

地図を見る

ごんぎつねの湯の浴室は男女別の内湯と露天です。なかでもおススメなのは開放的な露天風呂!広々とした主浴槽をはじめ、洞窟風風呂など趣向もたくさん。泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で、60度と高い湯温と強い塩気が特徴です。

お湯が高温のため、3.5メートルの滝を造って冷ます方式。湯に浸かる頃には適温になって、ゆっくりと夢見気分が楽しめます。南吉文学の温かみを思い起こしながら、ごんぎつねの湯に入ってみる。半田の旅は実に優しく、ホッコリと和みをもたらしてくれます。

文学碑めぐりを楽しんで

先述のとおり、半田の街には南吉文学の碑が散りばめられています。一般的な歌碑や句碑から、可愛らしいモニュメント付きの物まで。それらを巡ってみるのも、楽しみの一つです。また、新美南吉記念館には、"ごんの小径"なる自然散策道もあります。そちらを歩いて汗をかいたら"ごんぎつねの湯"!半田の旅はこれで決まりです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/02 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -