写真:松田 朝子
地図を見るシカゴに建築ラッシュが起こったのは、1871年のシカゴ大火のあと。3日間も続いた火事で焼け野原となった街では再建に向けての復興がいち早く始められました。その際、建築材料には耐火性のある煉瓦や石、鉄などが使われるようになり、高層建築物も続々と出現しました。建物の様式も、シカゴ派、アールデコを経て近代建築と時代の流れに沿って変わっていくのですが、地震が起こらないというシカゴでは古い建物も多く残っており、過去から現在までの建物の移り変わりも楽しめるのです。
写真:松田 朝子
地図を見る建物の歴史探訪にふさわしいのは、シカゴ建築財団公認のリバークルーズ。シカゴの建築様式について知識豊富なガイドさんが同乗し、シカゴ川の3本の支流をすべて回りながら、沿岸の建物の説明をしてくれます。クルーズに使われるのは、「Chicago’s First Lady」という、バー設備もある船。ビールやカクテルなどを傾けながら、1時間半の間、次々と現れる個性的なビルディングの景観を水上から楽しむことができます。
写真:松田 朝子
地図を見る最初に乗客たちが立ち上がってカメラを構えるのは、マリーナ・シティという、薄いビスケットを何層にも重ねたようなツインタワー。とうもろこしみたいなので、コーンビルとも呼ばれています。65階建ての19階までは駐車場、その上は60階まではマンションですが、駐車場のフェンスが見えないので、高層階の車が今にも落ちそうで、スリル満点。スティーブ・マックィーンの遺作となった映画「ハンター」では、カーアクションの末、ここの駐車場から車ごとシカゴ川にダイブするシーンもあります。
写真:松田 朝子
地図を見るクルーズは、本流、支流合わせて3本のシカゴ川をそれぞれ往復するので、行きに見落とした建物も帰路でまた通るので、シャッターチャンスを逃しません。
そして、建築物見学ツアーではありますが、橋もまたいい味を出しています。なかには跳ね橋もあって、不思議なビジュアルに船内がわきます。
写真:松田 朝子
地図を見る上流の方に行くと、高層建築ばかり見上げていた目には優しい三角屋根のコテージが出現。ハリー・ウィーズ・リバーコテージは海をテーマにしたタウンハウス。
写真:松田 朝子
地図を見るY字型に流れるシカゴ川の分岐点にあるのが、333ワッカー・ドライブのビル。緑色のガラスには対面するビル群が映し出されてロマンチック。
写真:松田 朝子
地図を見る多くの人がカメラを構えているのが、2017年に完成したばかりの150ノースリバーサイド・タワー。そのフォルムから「音叉」「ギロチン」などと呼ばれている、54階建てのビル。
写真:松田 朝子
地図を見るたくさんの口が笑っているようなリバー・シティ・マリーナは、かつては「都市の中の都市」のように、この中で生活のすべてが完結するべく、ショッピングモールや幼稚園などもあった模様。そんな世界観が、近未来もののアニメに出てきそうな雰囲気を醸しています。現在は、下層階はマリーナ、上層階はマンションとなっています。
建物ばかりを見上げてしまいますが、目線を下に落とすと、ウォーターフロントにはカフェの綺麗なパラソルが並びます。そこに憩う人たちが手を振ってくれたり、また川沿いの公園では、遊んでいる子どもたちも手を振ってくれたりで、街を歩くのとは違う、人との触れ合いがあります。
それは、人の暮らしに身近な川をゆく、リバークルーズならではの楽しみ。この90分で、シカゴの街との距離がぐっと縮まることでしょう。
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(2024/4/23更新)
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