写真:中島 誠子
地図を見る千葉県鴨川市は、海水浴場や鴨川シーワールドがあり、「海」の町というイメージがありますが、「山」もあることをご存知でしょうか。市の中心部より車で約20分も行けば、山や田んぼが広がり、海も山も楽しめる美しい町です。そんな美しい町に、"まるでバリ島のウブド"のような景色に出会える「大山千枚田」があります。
急傾斜地に階段のように連なる大小375枚の田んぼ、そしてそれを囲う緑が生い茂る山々・・・。これぞ日本の原風景でしょうか。美しい景色を眺めるだけで不思議と心が落ち着きます。そしてその雄大さに包まれ、自然と一体になれる感じがします。
写真:中島 誠子
地図を見る季節や時間帯によって全く違う顔を見せてくれる棚田。初夏〜夏は、一面緑の世界になるので、現代人の目の癒しにもなるでしょう。一棚田は、角度によって見え方が変わります。見学できる道沿いの一番下から上へ、または上から下へ歩きながら撮影して行くと、棚田の色々な表情が撮れますよ。
写真:中島 誠子
地図を見るちなみに、一番美しい景色が撮れるのは、「棚田倶楽部」のテラスから。以前はこちらにカフェがあり、現在はこちらで営業をしていませんが、撮影は可能です。
石碑に刻まれた天皇陛下の短歌。(「刈り終へし棚田に稲葉青く茂りあぜのなだりに彼岸花咲く」)天皇皇后両陛下が2010年9月にご訪問された際、棚田の景色に感動され、天皇陛下が短歌を詠まれました。多くの方が感動する景色は、「日本の棚田百選」に選ばれています。
昭和50年頃までは、斜面を利用した棚田はごくありふれた風景でした。近年の農業機械化や農業従事者の高齢化により、徐々に姿を消しつつある棚田ですが、大山千枚田は、日本の農村の原風景をとどめています。加えて、人と自然が相互に作用して作られた「文化的景観」としての価値が評価され、2002年に県の名勝に指定されました。
大山千枚田は、雨水のみで耕作を行っている天水田です。この農法は日本で唯一ここだけ!また、棚田は多面的機能を持ち、洪水等の災害を防止する貴重な役割も持っています。
※オーナーさん以外、棚田に入ることは禁止されています。また、動植物の持ち帰りもNG、ドローンでの撮影も許可がない限りNGです。節度を持って見学しましょう。
2016年4月に農家レストラン「ごんべい」がオープンしました。以前営業していた棚田倶楽部の棚田カフェからの移転となります。古民家を改築したお店は、のんびりした雰囲気で、こちらも癒しを与えてくれる場所です。棚田のすぐ横にあるので、見学後の休憩にぴったり。お食事の他、ドリンクだけの利用や一部テイクアウトも可能です。
【営業時間】
カフェ 9:00〜16:00
ランチ 11:00〜14:00
向かって右側の建物の入口から入り、メニューを注文します。(食券で買うスタイル)お店の中のテーブル席、外のテーブル席があり、お天気が良い日は外でのお食事がお勧めです。
向かって左側の建物は、古民家のような雰囲気のスペース。団体の方や予約が中心となりますが、空きがあればこちらでも食事が可能です。昔ながらの家に、心がホッと和みます。吹き抜ける風が心地良く、座っているだけで癒される空間です。
棚田で採れた長狭米を使ったお食事が頂けるランチタイムがお勧め!「おむすびランチ」や米麺メニュー等、美味しいお米が味わえるランチが揃っています。
中でも、「ちっこライスバーガー」や「ちっこ米麺」が人気。ちっことは、赤ちゃんが生まれた牛の初乳を固めたもので、この地域の郷土料理です。チーズのようなもので、ごはんや米麺にとてもよく合います。籾殻かまどを使って炊いた、もちもちとして甘みのあるお米もぜひ食べてみてくださいね。
タンポポコーヒー、うめジュース、しそジュース等、大山千枚田保存会オリジナルのドリンクは、夏の疲れた体を元気にしてくれます。かき氷もあるので、暑い日の休憩にぜひ。
※メニューは変更となる場合があります。
棚田の絶景を見ながら休憩したい方は、テイクアウトをして以前カフェのあった棚田倶楽部でお食事することもできます。(テイクアウトは一部のメニューのみ)
※体験受け入れ時は棚田倶楽部は貸切となりますので、その際はお食事は不可となります。
提供元:大山千枚田保存会
http://www.senmaida.com/index.php稲穂はたわわに育ち、黄金色に。夏が終わり、秋になると、また違った世界が楽しめます。一年に何度も足を運びたくなる場所です。
提供元:大山千枚田保存会
http://www.senmaida.com/index.php稲刈りが終わると、1年の収穫を感謝する「棚田の夜祭り」が開催されます。(例年10月下旬頃)様々なイベントが行われ、フィナーレの花火で盛大に盛り上がるお祭りは、鴨川の秋の風物詩。お祭り後は、翌年1月上旬頃まで、「棚田のあかり」が開催され、1万個のLEDが棚田の夜を幻想的に彩ります。
提供元:大山千枚田保存会
http://www.senmaida.com/index.php大山千枚田には、田植えや農業体験をはじめ、様々な体験プログラムもあります。(10名以上のみ)その他、個人で参加できるプログラムは随時ホームページで募集していますので、興味のある方は大山千枚田保存会へお問い合わせください。
大山千枚田では、「オーナー制度」を導入しており、応募をすれば田んぼのオーナーになることができます。この美しい棚田のオーナーになれるなんて、憧れますよね。実際に行ってみて、オーナーになりたい!お米作りをしてみたい!と興味が出た方は、ぜひ大山千枚田保存会へ問い合わせてみてください。
夏の棚田は、緑と水が光る美しい時期です。バリ島のウブドのような景色を楽しみたい方に一番お勧めのシーズンです。鴨川周辺には、多くの海水浴場や観光地があり、美味しい海の幸もたくさんあります。夏の鴨川を思いっきり楽しみ、日々の心をリセットしましょう。
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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