バリュー感じる箱根の宿「仙石原品の木一の湯(本棟)」

バリュー感じる箱根の宿「仙石原品の木一の湯(本棟)」

更新日:2017/05/30 12:13

瀧澤 信秋のプロフィール写真 瀧澤 信秋 ホテル評論家、旅行作家
箱根といっても広大なエリアですが、比較的落ち着いた雰囲気で人気なのが仙石原です。秋、一面に広がるすすきは有名。仙石原エリアには温泉旅館をはじめ、ホテルやペンションなどが多くあり、その中でも注目は箱根エリアで多店舗展開する一の湯です。リーズナブルなことで有名な一の湯施設の中で、比較的デラックス感の高い「仙石原品の木一の湯」です。同施設にはラグジュアリー版の別邸もありますが、今回は本棟を紹介します。

リーズナブルで人気の「一の湯」ブランド

リーズナブルで人気の「一の湯」ブランド

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

箱根でリーズナブルな宿泊といえば、知名度抜群の「一の湯」ブランドでしょう。一の湯の歴史は江戸時代にまで遡ります。1630年創業の老舗旅館「塔ノ沢 一の湯本館」は国指定登録有形文化財。そんな歴史と風格あるブランドですが、現在では箱根の様々なエリアに展開しています。

いまや高級施設の代名詞である「客室露天風呂」「客室展望風呂」を積極導入。リーズナブルな一の湯ブランドと客室露天風呂は一見相容れないイメージですが、激安ではなく格安、コスパもバリューも重要という発想で多くのゲストから絶大な支持を得ています。クオリティの高さと比して低廉な料金なので、当然ながら一の湯は予約の取れない人気ブランドになっています。

デラックスな品の木一の湯

デラックスな品の木一の湯

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

塔ノ沢 一の湯本館は歴史感じる宿ですが、一の湯グループでは新たに建てられた施設も多くあります。いずれも機能的で清潔感も高く、露天風呂を配した客室も多くあります。そのような中でも、ロケーションや大浴場などデラックスな雰囲気漂うのが仙石原品の木一の湯です。開放感のある造りながらプライバシー性も高く、家族、気の置けない仲間同志楽しく温泉旅行が楽しめるでしょう。

本棟の向かいには、2009年にオープンした全室露天風呂付き客室を擁する「品の木一の湯別邸」があります。広大な敷地に点在する贅沢な客室、離れやロフト、足湯、スタイリッシュなリビングなどセレクトに迷ってしまいそうです。設えもクオリティの高さを感じる一の湯スイート版です。

快適な大浴場

快適な大浴場

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

露天風呂を配する客室も品の木一の湯の魅力ですが、温泉の醍醐味を味わえる大浴場は宿ご自慢です。硫黄泉とアルカリ単純泉、2種類の温泉が楽しめます。浴槽には温浴効果を高めるといわれている麦飯石を使用。リラックス効果抜群です。露天風呂の開放感も最高。空と木々を望みつつ温泉に浸かる、温まったら涼むを交互に繰り返すのも露天風呂の楽しみです。

一の湯に宿泊したゲストは、当日に限りグループの宿で「湯めぐり」が無料で出来ます。また、立寄り入浴でも実施している宿で利用した場合、当日に限り他のお風呂の湯めぐりが無料で楽しめます。施設ごとに個性ある温泉、浴場なので湯めぐりで比べてみるのもいいですね。

朝食にも新たな魅力

朝食にも新たな魅力

写真:瀧澤 信秋

地図を見る

一の湯グループの宿で人気なのが、夕食で提供される箱根山麓豚。箱根山麓豚とは、箱根山麓の澄んだ水の恩恵と厳選された飼料で育てられた豚です。肉はやわらかく深い旨みも特徴。安全性にも配慮し健全に育てられています。

夕食プランは、標準プランとグルメプランがあります。箱根山麓豚は標準プランでもついてきますので安心。せいろ蒸しや鍋などシーズンによって異なる調理で提供されるので、季節毎に出向いて味わってみるのも一興です。大人ひとり標準プラン+2000円増しのグルメプランならば、更に海の幸の舟盛付コースという贅沢さです。

一の湯グループの朝食でご自慢なのが、一の湯と書かれた袋に入る焼き海苔。海苔は旅館朝食の基本という理念のもと思わず唸ってしまう美味しい海苔を提供しています。おかずはひもの、漬け物に野菜のせいろ蒸し、温泉卵と朝からご飯がすすんでしまうそう。

とても豪華な高級旅館の朝食も魅力ですが、このくらいがちょうど良いかもと改めて納得する内容です。また、銀座トリバコーヒー監修の「一の湯珈琲」も、食後に是非楽しみたい一杯です。

オリジナル商品にも注目

オリジナル商品にも注目

提供元:一の湯

http://www.ichinoyu.co.jp/

一の湯グループはオリジナルの商品開発でも知られています。以前発売されベストセラーとなった「しゃぶしゃぶ用鰹醤油だれ」をはじめ、オリジナル商品には一の湯の味を自宅でも楽しんで欲しいという宿の想いが詰まっています。

最近発売され絶大な人気を博しているのが「湘南ゴールドドレッシング」。4000本の限定販売です。およそ1年半の歳月をかけて小田原・箱根地域の事業者連携によって開発されました。12年もの歳月をかけて開発された、稀少性の高い柑橘類「湘南ゴールド」が贅沢に使用されています。

ドレッシングには、実から33%しか搾汁できない湘南ゴールドの果汁を27.6%も使用。果汁は搾汁当日から発酵がはじまり品質が劣化するため、急速冷凍で品質劣化を防止しているという気づかいで、さわやかな香りが特徴。一の湯へ出向いたら是非買い求めたい逸品です。

おわりに

リーズナブルな料金で、気軽に温泉旅を楽しめる一の湯グループの宿。中でも少し贅沢な気分が味わえるのが仙石原品の木一の湯です。とはいえ、その内容からすればやはり格安と言えるでしょう。気軽にお得に温泉を楽しみに出向いてみてはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/14−2017/05/15 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -