ベトナムのパリ!ハノイ初心者にもおすすめ観光モデルコース

ベトナムのパリ!ハノイ初心者にもおすすめ観光モデルコース

更新日:2018/07/26 18:39

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
ベトナムで政治の中心地となる首都ハノイ。水上人形劇など、ベトナムの伝統芸能も盛んです。フランス統治時代を色濃く残す旧市街は、パリ風のカラフルな街並みが美しく、木陰のカフェでまったり過ごすのもおすすめ。個性的なショップが多く、アオザイや可愛い雑貨のお土産、ベトナム料理など、女性に魅力的なショッピングや観光スポットがいっぱい!そこで、ベトナム初心者にもおすすめのハノイ観光モデルコースをご紹介します。

「ハノイ旧市街」(ハノイ36通り)/ホアンキエム湖「玉山祠」/「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)

「ハノイ旧市街」(ハノイ36通り)/ホアンキエム湖「玉山祠」/「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)

写真:沢木 慎太郎

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ハノイの観光スポットは、ホアンキエム湖の北に広がる旧市街。青々と茂る街路樹の間に、フランス・パリ風のモダンな街並みが垣間見られます。ハノイ旧市街は、別名「ハノイ36通り」と呼ばれ、これは36種類の異なる品物を商う職人の街という意味。

ホーチミンと比べて、大教会や西洋風のモダンな街並みが連なり、昔ながらのベトナムの良さも感じられるのが魅力的です。のんびり街を歩き、眺めの良いテラス席(写真はカフェ「ラ・プレイス」)でまったりするのが旧市街を楽しむコツ。

「ハノイ旧市街」(ハノイ36通り)/ホアンキエム湖「玉山祠」/「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)

写真:沢木 慎太郎

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「ホアンキエム湖」は、ハノイを代表する観光スポット。ベトナム黎朝の初代皇帝が中国の明王朝に勝利し、平和を願って剣を返還したという伝説が残されています。ベトナム人にとってたいへん神聖な場所。

湖には小島が浮かび、「玉山祠」(ぎょくさんじ)という石造りの寺院があります。3世紀のベトナムの英雄チャンフンダオ将軍や、文・武・医の三聖人が祀られています。ライトアップも美しいので、夜の散歩にもおすすめです。

「ハノイ旧市街」(ハノイ36通り)/ホアンキエム湖「玉山祠」/「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)

写真:沢木 慎太郎

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フランス統治時代を代表するハノイの建物が「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)。冒頭の写真でもちらりと外観が見えていましたが、ネオ・ゴシックの厳かな教会で、約130年の歴史を持ちます。

ステンドグラスから淡いパステルカラーの光が差し込み、カトリック教徒でなくても神聖な祈りを捧げたくなる場所。教会周辺は、オシャレなカフェや可愛い雑貨店が多く、ショッピングやお土産探しに一番おすすめのエリアです。

ハノイで人気のエンタメ「タンロン水上人形劇場」/学問の神様「文廟」/「女性博物館」

ハノイで人気のエンタメ「タンロン水上人形劇場」/学問の神様「文廟」/「女性博物館」

写真:沢木 慎太郎

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ハノイは、ベトナムの文化・芸術の中心地。その中でも、「タンロン水上人形劇場」はベトナムを代表する伝統芸能です。ホアンキエム湖の伝説やベトナムの昔話を題材に、水面を舞台とする人形劇が繰り広げられる水上人形劇。

コミカルな人形の動きが可愛らしく、思わず笑いがこみ上げてくるベトナム最高のエンターテイメント。ベトナム伝統楽器の生演奏や歌も素敵です。

ハノイで人気のエンタメ「タンロン水上人形劇場」/学問の神様「文廟」/「女性博物館」

写真:沢木 慎太郎

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続いては、「文廟」(ぶんびょう)。中国の思想家、孔子を祀る廟(写真後方の建物)です。立派な門構えや庭園が美しく整備され、散策コースに最適な観光スポット。ベトナムで最も古い大学が置かれていた場所で、王族や貴族の子弟や官僚が学んでいました。

学問にご利益のある場所として、ハノイの学生たちに出会うこともあり、ベトナム人とのふれあいを楽しむこともできます。

ハノイで人気のエンタメ「タンロン水上人形劇場」/学問の神様「文廟」/「女性博物館」

写真:沢木 慎太郎

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続いてのおすすめは「女性博物館」。日本では、育児・家事は夫婦分担が当たり前ですが、ベトナムでは女性が子育て、家事に加えて、働くのが当たり前。ベトナム戦争でも多くの女性が銃を持って戦争に参加しました。

そんなベトナム人女性の活躍や美しさを紹介するのが「女性博物館」。少数民族の衣装や民族衣装のアオザイ、女性の側から見たベトナム戦争がパネル展示されています。日本では決して知りえないベトナム人女性の歴史。ベトナム女性の逞しさ、美しさに触れてみてはいかがでしょうか?

「ベトナム国立美術博物館」/「ベトナム軍事歴史博物館」/「ホアロー収容所」

「ベトナム国立美術博物館」/「ベトナム軍事歴史博物館」/「ホアロー収容所」

写真:沢木 慎太郎

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「女性博物館」でもご紹介しましたが、ハノイは個性豊かな美術館や博物館が多いことが特色。ベトナムの歴史や文化に興味がある方におすすめの博物館が「ベトナム国立美術博物館」。

少数民族の衣装や、ハノイに置かれた李朝時代の美術品のほか、ベトナム戦争を題材に扱った絵画や彫刻品も見られます。写真は戦場へと赴く兵士の彫刻。食べ物を渡そうとする母親や子どもの表情があまりにも悲しく、思わず立ちすくんでしまうことでしょう。

「ベトナム国立美術博物館」/「ベトナム軍事歴史博物館」/「ホアロー収容所」

写真:沢木 慎太郎

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戦争といえば、「ベトナム軍事歴史博物館」もおすすめです。ベトナム戦争など近現代の戦争で実際に使われた戦車や戦闘機などが展示されています。

その中でも、特別な異彩を放つのが、ベトナム戦争で残骸となった戦闘機の翼や尾翼、エンジンなどを積み上げたオブジェ。正面には、撃墜したアメリカ軍戦闘機の翼を引っ張るベトナムの女性兵士の写真が展示され、凄まじい戦いを今に伝えています。

「ベトナム国立美術博物館」/「ベトナム軍事歴史博物館」/「ホアロー収容所」

写真:沢木 慎太郎

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戦争関連資料としては、「ホアロー収容所」も必見の観光スポット。処刑に使用されたギロチンや拷問に使われた器具、足かせをはめられて身動きできないリアルな人形などが展示されています。

ギロチンで処刑された人々の首の写真が展示されていて、お化け屋敷や心霊スポットよりも凄まじく怖い。フランス占領下から、自由と独立を勝ち取ったベトナム人の精神性が感じられます。

ベトナムの京町屋「マー・マイ87番の家」/「ドンスアン市場」/ハンザイ通りの「ナイトマーケット」

ベトナムの京町屋「マー・マイ87番の家」/「ドンスアン市場」/ハンザイ通りの「ナイトマーケット」

写真:沢木 慎太郎

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約120年前に建てられたベトナムの伝統的な木造家屋が「マー・マイ87番の家」。ハノイの旧市街にある伝統的な町屋です。「マー・マイ87番の家」は、もともとは漢方薬を商う一家が暮らしていた家で、日本の京町屋と似た風情が感じられます。伝統的な宝飾品や可愛い雑貨が売られ、ハノイのお土産探しにも最適な観光スポットです。

ベトナムの京町屋「マー・マイ87番の家」/「ドンスアン市場」/ハンザイ通りの「ナイトマーケット」

写真:沢木 慎太郎

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ベトナムらしいディープなショッピングデパートが「ドンスアン市場」。3階建ての広い店内には小さな無数の店がひしめき、通路をふさぐように商品が山積みにされています。

日用雑貨や衣類、アクセサリー、ベトナム民族衣装のアオザイや美しいドレスも売られ、東南アジアの活気と熱気が満ちあふれているのが魅力的。歩いているだけでも楽しいので、ハノイのお土産探しにぜひ訪ねてみて下さい。

ベトナムの京町屋「マー・マイ87番の家」/「ドンスアン市場」/ハンザイ通りの「ナイトマーケット」

写真:沢木 慎太郎

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ハノイ旧市街で最も楽しいのが、ナイトマーケット。週末になれば、「チョ・ドンスアン(Cho Dong Xuan)市場」から、ホアンキエム湖にかけてメイン通りの「ハンザイ通り」には無数の露店が並びます。

コスメやジュエリー、ファッション、民芸品、アートのほか、食べ歩きにもおすすめの観光スポット。ハノイの情緒を楽しみながら、ベトナムのお土産探しもできるので、ぜひおすすめです。

ハノイ名物グルメ「ブンチャー」/オシャレなカフェ「安南パーラー」/ニャトー通りの可愛い雑貨店「ナグ」

ハノイ名物グルメ「ブンチャー」/オシャレなカフェ「安南パーラー」/ニャトー通りの可愛い雑貨店「ナグ」

写真:沢木 慎太郎

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続いては、ハノイのグルメ、カフェ、お土産をご紹介。ハノイに観光で来られたなら、ぜひ味わっていただきたいのが名物料理の「ブンチャー(Bun Cha)」。ブンチャーは、ベトナム北部を発祥とする料理で、簡単に言えば“つけ麺”。

甘辛く炒めた豚肉と一緒に味わうのですが、ハノイで数あるブンチャーの店でも、おすすめはの超人気店「ダック・キム (Dac Kim)」。通常の店よりも3倍ほど割高ですが、ベトナム人の若いカップルがデートに使う名店。量も多く、本当においしいです。

ハノイ名物グルメ「ブンチャー」/オシャレなカフェ「安南パーラー」/ニャトー通りの可愛い雑貨店「ナグ」

写真:沢木 慎太郎

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ハノイ旧市街では、ゆっくり落ち着けるカフェが少ないのですが、日本人向きのオシャレなカフェが「安南パーラー」。日本人スタッフが常住しているカフェで、ハノイ名物のフルーツチェーの「ホアクアザム」や、名物の「ベトナムプリン」といった魅惑的なスイーツに出会うことができます。

ベトナムのパン「バインミー」で作ったラスクや、ベトナムの職人さんと日本人アーティストがコラボしたアクセサリーも充実。素敵なお土産も見つかるので、旧市街でのショッピングやお土産探し、ハノイ観光の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

ハノイ名物グルメ「ブンチャー」/オシャレなカフェ「安南パーラー」/ニャトー通りの可愛い雑貨店「ナグ」

写真:沢木 慎太郎

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可愛い雑貨のお土産探しにおすすめなのが、冒頭でもご紹介した「ハノイ大教会」(聖ジョセフ大聖堂)の周辺エリア。ベトナムらしい民芸雑貨や伝統工芸の「バッチャン焼き」、少数民族の色鮮やかな小物やバッグ、色鮮やかな美しいアオザイやシルク製品など、プチプラなお買い物・ショッピングにおすすめです。

可愛い雑貨のお土産をお探しの方におすすめの店は、ニャトー通りの「ナグ」。ベトナムの傘帽子(ノンラー)をかぶった可愛いクマのぬいぐるみ(写真)が見つかります。

ベトナム・ハノイの天候、気候、気温

ベトナム・ハノイの天候や気候、気温についてご紹介しましょう。ベトナムは南国ですが、北部のハノイには「冬」が存在します。1年の半分以上は夏なのですが、12月や1月は肌寒く、気温が10℃を下回ることも珍しくありません。

7月から8月は気温が高く、30℃以上に達し、湿度も80%を超えるので、とても不快な季節。10月から気温が下がり、爽やかな季節に。ハノイの観光ベストシーズンは「秋」。この時期は爽やかで、天候・気候も穏やか。女性の方はこの時期に美しいアオザイを着てハノイの散策を楽しみ、風情ある旧市街で素敵な写真を撮られてみてはいかがでしょうか?

なお、本文でご紹介した観光スポットやグルメについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/28 訪問

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