ジビエ料理と地酒を堪能!冬の里山・鳥取県若桜町へスローtrip♪

ジビエ料理と地酒を堪能!冬の里山・鳥取県若桜町へスローtrip♪

更新日:2014/02/17 17:58

鳥取東部に位置する若桜(わかさ)は若桜宿と呼ばれていた元禄の時代、但馬、播磨、美作へ通じる交通の要衝としてにぎわい栄えた町です。この町には文化財級の歴史ある建造物(城跡、神社仏閣、日本家屋)が豊かな自然の中で今も数多く大切に残されています。
そんな歴史の面影を今に色濃く残す若桜のスポットを楽しみながら、秋から冬の間が旬の里山の美味を味わう旅をガイドします。

静かなパワーを醸し出すスピリチュアルスポット「不動院岩屋堂」

静かなパワーを醸し出すスピリチュアルスポット「不動院岩屋堂」
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国の重要文化財でもあり約1200年の歴史を持つ「不動院岩屋堂」は注目のスポットです。
投入堂といえば、近年注目を浴びている三徳山投入堂が有名ですが、その舞台づくりと同じ造りで日本三大投入堂と称されています。ちなみに日本三大投入堂とは、鳥取県東伯郡 三徳山、大分県宇佐市 龍岩寺、鳥取県八頭郡 岩屋堂をさします。
ここ「不動院岩屋堂」は昭和28年に国の重要文化財に指定されました。

岩屋堂の周辺には民家があるのですが、近くに流れる川のせせらぎの音がわずかに聞こえるだけであたりは静寂に包まれています。神秘的な空気が漂い、見上げるだけで底知れぬ静かなパワーに包まれるような場所です。

近年田畑でお騒がせの野生鹿が絶品ジビエグルメに!

近年田畑でお騒がせの野生鹿が絶品ジビエグルメに!
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みなさんはジビエ料理を食べたことありますか?
ジビエとは野生肉のことでヨーロッパでは昔から料理によく使われ、日本では貴重な食材のイメージがありますが、若桜町では地元産「ジビエ料理」が注目を集めています。
イノシシやシカは昔から農作物を荒らすやっかいものとして捕獲されており、地元の猟師さんの間では当たり前のように食されていましたが、いまや県内でもかなりの数が捕獲されるようになり、ほとんどが廃棄処分されていたところを食肉として有効活用しよう!という流れになっています。
ちなみにジビエにも旬があり、脂がのった秋〜冬の間が食用に適していると言われています。

今回、若桜産のジビエランチを食べられるおすすめのお店が、道の駅 若桜桜ん坊の道路向かいにあるこちらの「夢豆庵」です。
若桜の鹿を使った数種類のジビエ料理の中から今回注文したのが「若桜鹿ステーキ100g(ライス付き・鹿ソーセージつき)」1600円 です。   

全国発送もされているほど今や人気の若桜鹿をカリンジャムを使った自家製ソースで調理したステーキです。ヘルシーで柔らかいミディアムレアのお肉は旨みたっぷり!高たんぱくなお肉に相性抜群なのが、付け合せやサラダに使われたシャッキシャキの地元野菜!ボリューム満点ですが、こってりしていなくて飽きることなくおいしく食べきれます。

夢豆庵
鳥取県八頭郡若桜町若桜985-2
定休日 木曜日

明治42年創業の老舗蔵元「太田酒造場」の日本酒を味わう

若桜町の旧街道に蔵のある「太田酒造場」は緑と清流の豊かな環境の中、地元で栽培した酒米と水を使い、地元の人が日本酒「辨天娘(べんてんむすめ)」を造っています。現在では取り扱う全ての純米酒が生産者ごとの酒米、つまり田んぼごとの仕込みなんだとか。お米の素質と味わいを大切に、"燗して尚良く"なる純米食中酒を目指しているそうです。
写真のようなかわいらしいデザインボトルもお土産としてよさそうですね。

明治42年創業の老舗蔵元「太田酒造場」の日本酒を味わう
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酒造が作る若桜産の広留野大根を使った「なら漬」も美味!

太田酒造場の蔵人の賄い食が始まった「なら漬」は全て若桜町産の大根と胡瓜を使い、塩漬け3回、酒粕に7〜9回漬替え、2〜3年に及ぶ歳月をかけて作っています。
わたしもよく自宅用に購入しているのですが、大根と酒粕だけの素材が生かされた実直な味わいはやみつきになります。「太田酒造場」のなら漬けにも使用されている若桜町の大根は「広留野大根(ひろどめのだいこん)」といい、若桜を代表する立派な特産品です。

酒造が作る若桜産の広留野大根を使った「なら漬」も美味!
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最後に、

氷ノ山でウィンタースポーツを楽しむために訪れる人が多いこの時期、ふもとの町には何度でも楽しみたくなる味わい深い味覚にあふれています。
雪深い冬こそ滋養をつけて栄養豊富なジビエ、じっくりと楽しみたい日本酒、なら漬など、冬に若桜を訪れた際はぜひ、味わってみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/18 訪問

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