ここがフィリピン!?エーゲ海とパルテノン神殿が広がるフォーチュン・アイランド

ここがフィリピン!?エーゲ海とパルテノン神殿が広がるフォーチュン・アイランド

更新日:2017/05/26 20:42

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
誰もが一度は憧れる、紺碧のエーゲ海にアクロポリスのパルテノン神殿・・・そんなギリシャでおなじみにの絶景が、わざわざギリシャに行かなくてもフィリピンで味わえるって知っていましたか?!

今回ご紹介する「フォーチュン・アイランド」は、マニラから日帰り可能な小さな無人島。そこには熱帯フィリピンとは思えないヨーロピアンな風景が広がり、地元で人気の絶好の穴場スポットです。

フィリピンにまさかのパルテノン神殿?!マニラ郊外の離島「フォーチュン・アイランド」

フィリピンにまさかのパルテノン神殿?!マニラ郊外の離島「フォーチュン・アイランド」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

オリエンタルブルーの海に浮かぶ白亜の神殿。そう、ここはギリシャ・・・ではなく、熱帯フィリピン。その正体は、マニラ郊外に浮かぶ無人島「フォーチュン・アイランド」です。

エーゲ海を思わせるとびきり美しい海に囲まれ、朽ち果てた感漂う神殿が、まさに古代ギリシャを偲ばせます。

フィリピンにまさかのパルテノン神殿?!マニラ郊外の離島「フォーチュン・アイランド」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

神殿近くにはビーナス像やライオン像の彫刻まで設置されています。この廃れ加減がまた、“失われた文明”のオーラを演出し、実に絵になる光景です。

しかし、よく見ると、鉄骨がむき出しになっていたりボルトがあったり・・・。

フィリピンにまさかのパルテノン神殿?!マニラ郊外の離島「フォーチュン・アイランド」

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

そう、ここは人工的に作られたパルテノン神殿。もとは高級ビーチリゾートとして開発された島だったのです。

この風景だけ切り取るとまさにギリシャで、うっかり騙されてしまいますね。

フォーチュン・アイランドの今昔物語

フォーチュン・アイランドの今昔物語

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

フォーチュン・アイランドは、1995年に「フォーチュン・アイランド・リゾート・クラブ」という会員制高級リゾートとしてスタートしました。

当初、ギリシャ建築をはじめ、クラブハウス、ヘリポート、スイミングプール、バスケットコート、ヘビの研究施設や爬虫類動物園、さらには島近海に沈む17世紀の沈船を模した船舶博物館などが建設されていましたが、これだけの規模をまかなう水の供給問題と台風直撃による莫大な損害で再建を断念、2006年に閉鎖を迎えます。

フォーチュン・アイランドの今昔物語

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

以降、島は無人化し荒廃。しかし2013年、ある韓国人実業家がこの島をオーナーから借り上げ、入島料を取るというかたちで一般にも公開され、再スタートを切ります。

フォーチュン・アイランドの今昔物語

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

しかし、野ざらし状態で荒れ果てた施設は現在でも修繕されることなく、今に至ります。

フォーチュン・アイランドの楽しみ方

フォーチュン・アイランドの楽しみ方

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

前述の通り、島には、今にも倒れそうな廃墟しかありません。トイレはおろか、宿泊施設や売店、脱衣所すらありません。

あるのは、この白砂と透き通るマリンビーチ、険しい岸壁にそびえるフォトジェニックなパルテノン神殿と裏山の自然です。

フォーチュン・アイランドの楽しみ方

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

日帰りの場合は、シュノーケリングやダイビング(機材は持参必須)、10mはあろう岸壁からのダイブ、体力に自信のある人は山の上にある灯台へのトレッキングも可能です。

ツアー会社を通す場合は、島近海へのダイビング(ビーチ付近はサンゴ礁の白化が目立つ)や沈船ウォッチングのほか、カヌーでコウモリ洞窟を探検するオプションなども用意されています。

フォーチュン・アイランドの楽しみ方

写真:Mayumi Kawai

地図を見る

宿泊の場合は、テントを張り、野外キャンプを楽しめます。バーベキューや花火、夜の肝試し(夜な夜な幽霊が出ると評判)などアウトドアを満喫できます。

フォーチュン・アイランドへの行き方

フォーチュン・アイランドへの行き方

写真:Mayumi Kawai

個人でいろいろとアレンジするのが苦手な方は、現地旅行代理店主催の日帰りツアーの利用がおすすめ。マニラとの往復旅費、入島料、バンカーボート乗船料、ミネラルウォーター、英語ガイド含めて約1,400〜2,000ペソが相場です。ただし、これには食事代が含まれず、また英語でのやり取りが必須なのでご注意を。

「Philippines」「Fortune Island」「tour package」などで検索すればいくつかヒットしますので、ご自身のスケジュールや予算等に合ったものをお選びください。

フォーチュン・アイランドへの行き方

写真:Mayumi Kawai

個人で行く場合は、マニラにあるバクララン(Baclaran)、ブエンディア(Buendia)、もしくはクバオ(Cubao)のバスターミナルからDLTBなどの直行バスでナスグブ(Nasugbu)のバスターミナルに向かいます。所要約2時間半。

そこからさらにトライシクル(三輪自転車タクシー)に乗り換えて、ビーチ沿いにある「フォーチュン・アイランド・リゾート」に向かいます。この施設は島に接続するバンカーボートを運営管理する宿泊施設で、ここで入島料とボート代を支払います。島までの所要は約1時間半です。

【入島料】(2017年4月現在)
・日帰り 300ペソ@人
・宿泊  400ペソ@人

【バンカーボート乗船料】
・日帰り 3,500ペソ@隻(5〜10人グループの場合)/4,500ペソ@隻(10人以上の場合)
・宿泊  4,500ペソ@隻(5〜10人グループの場合)/6,000ペソ@隻(10人以上の場合)
※いずれも貸切あるいは乗り合い可。乗り合いの場合は、頭数で割ります。

近くて安い、庶民派ビーチリゾートのフィリピンへ、ぜひこの夏!

日本からフィリピンの首都マニラまでは直行便で約4時間半。セブパシフィックなどの格安航空でセールを狙うと、ときどきとんでもない激安価格(片道1万円前後)で行けることもあります。

しかも物価水準は、日本の約3分の1から半分程度。ホテルランクや滞在の仕方で予算も変わりますが、とはいえ日本や欧米では考えられないほどリッチに楽しめること間違いないです。

7,000以上もの島から成るフィリピンは、未だ発展途上。ガイドブックには紹介されない個性にあふれた魅力的な島々がたくさん存在します。

近くて安いフィリピン。ぜひこの夏、遊びに出かけてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/06/05 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -