五感で味わう嵯峨豆腐懐石!京都 嵐山奥に佇む「松籟庵」

五感で味わう嵯峨豆腐懐石!京都 嵐山奥に佇む「松籟庵」

更新日:2017/06/19 09:50

京都といえば、国内だけでなく海外からも大勢の観光客が訪れる人気の観光地。中でも嵐山・嵯峨野は見どころ満載、平日でもすごい人、人、人。。。食事をするにもなかなか静かなところが見つけにくい環境ですが、ここ、「松籟庵(しょうらいあん)」は官有地の公園の中にあり、映画「古都」(2016年)のロケ地ともなった、京都らしい情緒溢れる空間です。嵐山の桂川沿いに奥へ進んでいくと、その先に静かに佇んでいます。

桂川にかかる渡月橋、さらに上流へと川沿いに歩いていけば

桂川にかかる渡月橋、さらに上流へと川沿いに歩いていけば
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桂川にかかる渡月橋と周囲の山々が織りなす四季折々の景色は、嵐山の中でも最も有名な景色。嵐山といえばこの景色を思い浮かべる方も多いでしょう。徒歩圏内に天龍寺や竹林の小路など、名所がいくつも点在し、見どころは枚挙にいとまがありません。

桂川にかかる渡月橋、さらに上流へと川沿いに歩いていけば
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渡月橋を左手に眺めながら、桂川沿いに上流へと歩いていくと、ようやく右手に「松籟庵」の案内板。更に歩いていくと、右手に石段があるのでそこを上がります。

桂川にかかる渡月橋、さらに上流へと川沿いに歩いていけば
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石段を上がると、左手に「松籟庵」と書かれた立派な看板が目に入ってきます。本当に官有地の公園の真っ只中!木立の中をさらに進んでいくと・・・

最初のご馳走はそのロケーション!

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入口へと続くアプローチを下っていくと、目に飛び込んでくるのは、隠れ家のようなロケーションの中、自然の中に溶け込んだ一軒家。その景色を目の当たりにしただけで心が躍ります。
嵐電嵐山駅より徒歩15分、阪急嵐山駅より徒歩20分、JR嵯峨嵐山駅より徒歩25分。
かつて近衛文麿公の別邸と呼ばれた歴史ある建物を、昔の趣を残しつつリノベーションした「松籟庵」は、桂川沿いの巨大な一枚岩に張りつくように建っています。

最初のご馳走はそのロケーション!
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ようやく「松籟庵」の入口が見えてきました。深い緑の中、昼間でも灯りがついています。

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静寂の中、「松籟庵」と書かれた暖簾がお出迎え。

書と癒しの空間「松籟庵」

書と癒しの空間「松籟庵」
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平成17年に古い建物をリノベーションして開業。女将は書家でもあり、店内の書はいずれも女将の書。

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ここまで辿りつくと観光客で賑わう嵐山の喧騒はどこへやら。窓の外に広がるのは、作られた庭園ではなく、ありのままの自然。
小学生以下のお子さま連れで訪れたい方には申し訳ありませんが、ここは中学生未満は入店できないことになっています。落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと食事をいただくことができる、まさに大人の空間です。

書と癒しの空間「松籟庵」
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窓の外は木々が生い茂り、窓を開ければ小鳥のさえずり、風のそよぎや川のせせらぎまで聞こえてきそう。立派に作られた庭園も見応えがありますが、このようにありのままの自然を、しかも手が届きそうな距離で、ゆったりと満喫できるところは少ないのではないでしょうか。

希望者には湯豆腐のお代りも!

希望者には湯豆腐のお代りも!
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料理はいずれもコース料理のみ。季節によってその内容も変わります。まずは先付。こちらは定番の食前酒の梅酒と豆腐(雪塩添え)。雪塩とあわせると、豆腐の甘みが引き立ち、より一層美味しくいただけます。

希望者には湯豆腐のお代りも!
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先付けの次に出てきた八寸盛り。見た目も美しく、食べるのがもったいないと感じるほど。一品一品丁寧に作られており、やさしい味に舌鼓。

希望者には湯豆腐のお代りも!
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湯豆腐を美味しくいただいた後のもうひとつのお楽しみ。手前の出汁に、鍋の中の昆布出汁をあわせて、お吸い物のように召し上がってください。これも美味しいですよ〜
尚、湯豆腐のお代りもできます(ただし、昼席限定の「松葉」「松籟」に限っては、追加料金がかかります)。

昼席は3800円(税別)の「松葉」コースから。「松葉」コースにはこの他にも揚げ出し豆腐、ご飯・香の物、ちりめん山椒、デザートと続きます。夜席は6300円(税別)から。夜席については前日午後5時までの予約制となっています。昼席は予約制ではないとはいえ、予約で満席のことが多いので、必ず予約をしてから来店するようにしてください。海外からの来店も多く、国内外を問わずもはや隠れた人気店ではなく、有名な人気店となっているようですし。

最後に

小学生未満のお子さま連れには諦めていただかなければなりませんが、そういう決まりごともあって、この静寂さの中で美味しいとうふ懐石を満喫していただけるのでご了承ください。
嵐山の喧騒をご存知の方には、まさかこんなところにこんなお店が!というまさに隠れ家レストラン。初めて訪れる方には、景色をしっかり眺めることができる昼席をおススメします(明るい方が道にも迷いにくいし)。
たどりつくまでにちょっと時間もかかり、足腰の弱い方にはちょっとしんどいかもしれませんが、それだけの価値があるところです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/03 訪問

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