写真:Hiroko Oji
地図を見るユーラシア大陸最西端にある国ポルトガル。その首都リスボンも首都の中では最西端に位置し、さらにリスボンから西へ日帰りできる位置にあるのが、ロカ岬(Cabo da Roca)!
シントラ(Sintra)とカスカイス(Cascais)を結ぶ403番の路線バスが、広大な緑の中を走り、やがて海岸線が見えてきたら目的のロカ岬です。バスを降り、大西洋からの強めの風を受けて海へ向かうと、その先に見えているのが写真の記念碑です。チョコンと白い十字架を乗せた記念碑が建つのは、140メートルもある断崖絶壁の上。周りは綺麗に整備された石畳の広場のようになっており、緑の絨毯の中を、遊歩道がバス停から導いてくれています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこの記念碑の海側には、信長と同時代を生きたポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙情詩「ウズ・ルジアダス」の第3の第20節に詠まれている、「ここに地果て、海始まる」という一説が刻まれています。カモンイスはこの長編詩の中で、ポルトガル史上重要な役割を果たした人々や偉業を讃えており、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマもそのうちの一人です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る記念碑から上り坂の方へ眼を移すと、小さな石碑(といっても、ちょうど人の背丈ほどの高さですが)と奥に赤い屋根の灯台が視界に入ります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る18世紀に建てられ、今も現役の赤い屋根の灯台。こちらはカモンイスの記念碑より少し高い160メートルの断崖上に広がる緑の絨毯の中に建っています。灯台へは少し上り坂を上って行くことになります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るロカ岬(Cabo da Roca)の Rocaは「岩山」を意味しており、まさに文字通りの眺望!ユーラシア大陸の最西端はゴツゴツとした岩山が海沿いに連なっているのです。また、ここから西はどこまでも広がる大海原。遮るものもなく夕陽を眺めるには絶好の場所!大自然真っただ中です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る黄色やピンクのお花が年中通して見られる緑の絨毯の果ては、まさしく地終わる!端っこまで行くと、柵などの無い、ストンと海に落ち込む断崖絶壁です。果てしなく広がる大西洋から、切り立った岩壁に打ちつける白い荒波、辺りに飛び散る水飛沫をじっと見つめていると、吸い込まれそうにも思えてくる足元の断崖絶壁です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るロカ岬に建つ、観光案内所やカフェ・レストランが入っている建物内では 、ユーラシア大陸最西端到達証明書(Certificado de acreditacao, Cabo da Roca)を発行してくれます。5ユーロと10ユーロの2種類の証明書がありますので、お好みのほうをどうぞ。この建物前に、シントラやカスカイスからのバスが停車しますので、バス待ちの間に手続きをしておくとよいでしょう。
いかがでしたか?広大なユーラシア大陸の最西端で、大西洋から吹き付ける風を受けて、ただただ大海原を眺めてみるのも、思い出に残る一コマになるでしょう。
このロカ岬へは、リスボンから日帰り訪問が可能です。リスボンから鉄道でシントラもしくはカスカイスまで行き(どちらも30〜40分ほどの乗車時間です)、シントラとカスカイスを結ぶ403番の路線バスに乗ると、途中でロカ岬に寄ってくれます。このバスも、どちらからも約30分ほどで到着します。このコースを利用する時には、「Bilhete Train & Bus」という周遊パスがお得で便利です。これは、リスボンからの国鉄の列車とシントラとカスカイスを結ぶ403番のバス、434番のシントラ市内の循環バスに利用でき、いちいち切符を購入する手間も省けます。時刻表や料金表のわかるサイトについて、MEMOにリンクしておきますので、どうぞご参考になさってくださいね。
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(2024/5/10更新)
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