写真:八岳木 流泉
地図を見る島根県松江市玉造町にある玉造温泉は、奈良時代に開湯され、松江藩主静養の地としても知られる由緒正しい温泉地です。同地は玉造の名前のとおり、勾玉などの製造が盛んでした。そのため、町のあちらこちらには、勾玉をモチーフにしたオブジェなどがたくさんあります。
そんな温泉街を長く見守ってきたのが、「玉作湯神社」。叢林にひっそりと包まれた落ち着く古社で、規模はそれほど大きくありませんが、パワースポットとして知られています。
玉造温泉へ車でアクセスする際は、山陰自動車道の「松江玉造温泉」インターが便利です。関東地方から公共交通機関を利用する場合は、「松江」駅からJR山陰本線に乗り「玉造温泉」駅下車。岡山方面からは、特急やくもに乗り、こちらも「玉造温泉」で降ります。
写真:八岳木 流泉
地図を見る玉作湯神社は縁結びをはじめとした縁起の良さで知られています。その一役を担っているのが、“叶い石”と“願い石”。社務所で叶い石を入手して開封し、二枚綴りの短冊と小さな叶い石が入っていることを確認しましょう。
写真:八岳木 流泉
地図を見る叶い石を水で清めたあと、境内の端にある願い石に触れて祈念します。そののち短冊に願い事を書き、一枚を奉納、一枚を叶い石と共に小袋に入れ、お守りとして持ち帰ります。願いが叶ったあとは、再度お礼参りをすることを忘れずに。
何より驚かされるのは、願い石のキレイな丸みです。古の時代、村人の前に山から突然現れた石の神様で、人々が手厚く敬ってきたと伝えられています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る玉造温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉です。無色透明でにおい等のクセも無く、サッパリとしています。この源泉は、古くから美肌の湯としても有名。化粧水代わりとしても重用されています。
そんな玉造にあって、湯薬師広場の「たらい湯」は外せません。勾玉のオブジェを擁する石の鉢から、源泉がコンコンと湧き出ています。ここで触れたり飲用したりは誰でも自由にできます。
写真:八岳木 流泉
地図を見る大事なポイントはここから。源泉の横手にはミスト用の空きスプレーが無人販売されています。ここでスプレーの代金を支払い、自分で源泉を汲むのです。そうすると、それが化粧水になるわけです。完全無添加の化粧水ミストですので、数日間で使い切ることをおススメします。
『出雲風土記』には、「ひとたび濯(すす)げば形容端正しく」と称される玉造のお湯。美肌効果にも期待してしまいますね。
写真:八岳木 流泉
地図を見る玉造温泉を含む出雲地方は、神話が伝わる場所としても知られています。そのため、温泉街の中心を流れる玉湯川の沿線には、神話をモチーフにしたオブジェが点在しています。ヤマタノオロチから因幡の白兎まで、その数は実に9種類!ひとつずつめぐって由縁を知ってゆけば、すっかり神話の虜です。
写真:八岳木 流泉
地図を見る先述のとおり、温泉街はとにかく勾玉や石にまつわるものだらけ。橋の欄干にも大きな勾玉が設えられて、玉造の誇りを感じます。15軒ほどある旅館での宿泊や入浴、日帰り施設の利用もおススメですが、ここでは入浴以外でも楽しめる!見どころ満載の温泉地なのです。
規模の大きな玉造温泉ですが、意外と静かな雰囲気が残っています。川の流れを中心に、木々が落ち着きを与えてくれるよう。そこで三種の神器の一つに数えられる勾玉を眺めていると、どこか幻想的な雰囲気すら漂ってきます。湯町の中には足湯も備わるため、散策休憩に立ち寄るのも一興ですね。
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(2024/4/20更新)
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