長野県・松本市の魅力が凝縮。女鳥羽川に沿って歩こう

| 長野県

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

長野県・松本市の魅力が凝縮。女鳥羽川に沿って歩こう

長野県・松本市の魅力が凝縮。女鳥羽川に沿って歩こう

更新日:2017/05/19 14:09

池口 英司のプロフィール写真 池口 英司 フリーライター、フォトグラファー 日本写真家協会(JPS)会員

長野県の西部に位置する松本市は、交通の要衝、城下町として早くから栄え、古く永正元年(1504)に築かれたという松本城は、国宝に指定され、この町のシンボルとして親しまれています。そしてこの街のもう一つのシンボル的存在となっているのが、市の中心部を流れる女鳥羽川です。この川の両岸には古い街並みや、博物館、老舗蕎麦店などが並び、散策するだけでも楽しい、魅力ある一画となっています。

- PR -

古くは舟運に利用された女鳥羽川

古くは舟運に利用された女鳥羽川

写真:池口 英司

地図を見る

松本市の中心部を流れる女鳥羽川は、江戸時代から明治後期に至るまで、通船(定期的に通う船)が運航され、農産物などの物資、あるいは人の運搬に役立てられてきました。現在の松本駅の北西寄りにある女鳥羽川と田川の合流点には拠点が設けられ、舟運は遠く現在の長野市信州新町にまで通っていたと言います。

その後、鉄道が開業し、道路が整備されると舟運はすたれ、女鳥羽川の流れも小さなものとなってしまいましたが、四季それぞれの美しさをたたえる川岸の風景、整えられた石垣などに、往時を偲ぶことができます。

小さなお店がずらりと並ぶ縄手通

小さなお店がずらりと並ぶ縄手通

写真:池口 英司

地図を見る

女鳥羽川の左岸に沿って延びる縄手通は、縄のように細長い土手に由来してその名がついたといいます。昭和中頃からまるで屋台のような小さなお店ばかりが並んでいたこの通りは、改修が行われた際にも昔の景観が損なわれることのないよう留意され、今も江戸時代の城下町の姿を思わせる、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。ここに軒を連ねる50ものお店はどれも個性的。お店を一軒一軒覗いているだけで、一日が終わってしまうかもしれません。

小さなお店がずらりと並ぶ縄手通

写真:池口 英司

地図を見る

こちらは女鳥羽川の側から見た縄手通りの家並み。なんだか時代劇に出て来そうな、クラシカルで小さな家ばかりが並んでいます。

白壁が眼に眩しい中町通

白壁が眼に眩しい中町通

写真:池口 英司

地図を見る

女鳥羽川から通り1本を挟み、川の南寄りに並行しているのが中町通です。昔は酒造業、呉服業が集まっていたというこの通りは、白壁と黒なまこの、土蔵造りの家並みが印象的。お洒落なカフェや、レストラン、ミニ博物館などが並んでいます。

白壁が眼に眩しい中町通

写真:池口 英司

地図を見る

こちらは中町通にある「中町蔵の会館」。「蔵シック館」の通称もあるこの建物は、昔の造り酒屋の建物を活かした施設。現在は地域の拠点として利用され、随時、展示会やコンサートが開かれています。建物の前には、昔懐かしい井戸の姿も。湧き出る水の美しさ、美味しさも、松本の魅力の一つです。

小さな博物館が随所に

小さな博物館が随所に

写真:池口 英司

地図を見る

松本市の中心部には13もの博物館、資料館が作られ、各館ごとに楽しみながら深い知識を得るためのさまざまな趣向が凝らされていす。松本市ではこれを「松本まるごと博物館」と銘打ち、見学会や講演会を実施。効率よく各館をまわるためのモデルコースも設定されています。

写真は「松本市時計博物館」。寄贈されたコレクションをさらに充実させ、明治以降の日本の近代化に大きく貢献した時計の発達の歴史を知ることができます。

小さな博物館が随所に

写真:池口 英司

地図を見る

こちらは中町通沿いにある「松本市はかり資料館」。かつての「計り店」の建物を活かし、今はさまざまなはかりが、所狭しと並べられています。近世から明治にかけて、生糸などの産物の集散地として栄えた松本の街にとって、はかりは商業を円滑に進めるための重要な道具だったのです。小さな博物館にも、松本の歴史が息づいています。

老舗の蕎麦店も軒を連ねる

老舗の蕎麦店も軒を連ねる

写真:池口 英司

地図を見る

松本の名物として忘れてならないのが蕎麦。その繊細な味わいは、信州の他の地域のものと比べてみても際だっています。女鳥羽川沿いにも、幾つもの名店が並んでいます。地元の人が気軽に利用している老舗が「弁天」です。重厚な店構えながら、リーズナブルな価格設定と、お店の明るい雰囲気が人気の秘密であるようです。

老舗の蕎麦店も軒を連ねる

写真:池口 英司

地図を見る

毎週末に観光客の長い行列ができているのが、中町通の入口近くにある「野麦」です。やはり繊細な味わいが魅力。メニューが蕎麦一種類に限定されていることも、通を喜ばせています。午後の早い時間には売り切れ閉店となってしまうこともあるので、早い時間にお店に向かうことをお勧めします。

老舗の蕎麦店も軒を連ねる

写真:池口 英司

地図を見る

蕎麦の名店をもう一軒。作家の丸谷才一が自身の著書「食通知ったかぶり」で紹介したのが「女鳥羽」です。写真の「三重ね(みかさね)蕎麦」は、ザルごとに異なる3種類の味わいが楽しい一品です。

時間をかけてゆっくり歩きたい街

長い歴史に培われた独特の文化を持つ松本は、駆け足でまわるにはあまりにも惜しい街です。ぜひ、この街に宿を取り、ゆっくりと、そして何度でも訪れて、その魅力を味わってみてください。知れば知るほどまた行きたくなる街。その魅力が女鳥羽川のほとりに、ぎっしりと集まっています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/19−2017/04/07 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

事業拡大のため、デザイナー、システムエンジニア募集中!国内最大級の旅行サイトを一緒に作りませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ