「土佐北川駅」があるのは高知県長岡群大豊町。高知駅から北へ約40km離れた、山あいの地域に現存する駅です。
JR四国・土讃線の駅で、駅番号はD33。
この駅には2~3時間に1本しか電車が停まりません。1日に停まる電車はなんと8本だけ。普通電車しか停まらないため、列車で向かうにはやや難易度の高い駅となります。
しかしこの駅までの道のりで、「四国山脈に囲まれた大自然をこの目で観ながら過ごす」という貴重な時間を過ごせます。
橋の周囲には、10軒足らずの民家と雄大な山林・川、そして大きなトラックが走るような県道しかありません。
もし車で向かったならば、パッと見では駅舎らしきものは見当たりません。
しかし、先を見渡してみると何やら道が続いており、さらに歩いて行けば階段らしきものが見えてきます。階段を目指して歩いて行けばそこが目的地となります!
「土佐北川駅」にある秘密とは…?
それはなんと「鉄橋(てっきょう)の上にある駅」ということ。四国の自然が見渡せる、
なお鉄橋上の駅は、全国で4つだけという希少な駅なのです。
土佐北川駅は昭和35 (1960)年に開業、昭和61(1986)年3月3日に鉄橋の上へと移動しました。険しい渓谷のあいだに路線があり、土砂災害から駅舎を守るべくこの場所に移ってきたのです。
そんな環境のなかにある土佐北川駅のプラットホームへと降り立ってみましょう。
360度ぐるりと見渡してみると、駅舎は「四国山脈」と「大きく緩やかな川」に囲まれております。さらに鉄橋下には国道32号線の車道が川に沿って目にできます。
雄大な四国の自然環境と電車の走る鉄橋と自動車の走る国道が共存する…。あたかも、模型のジオラマ内に立った一人物のような感覚に陥るかのようです。
土佐北川駅では、一時間に2本、上下へ走る特急電車が通ります。
特に四国限定で走る特急電車「アンパンマン特急」が大自然を背景に、わたしたちの眼前を通り過ぎて行く光景はまさにここならでは!
時間によっては上下の電車が入れ替わるための交換を目にすることができます。場所によっては1本しか電車道のない土讃線において、土佐北川駅は電車入れ替えの拠点として機能している姿を目の当たりにできるのです。
そして、この駅の下には穴内川(あなないがわ)が流れています。
四国随一の川と謳われる「吉野川」の支流であり、高知県の豊かな水資源・食文化を支える重要な川となっております。
駅の駐車場近くから下ることができる階段を使って降り、壮大な高知県北部の自然環境と土佐北川駅を見上げることができます。
ぜひとも天候の良い晴れの日に、冷ややかな水流に足を入れながら写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
※天候の悪い日は川の流れが強くなることもあるので、そんな日はくれぐれも川に近付かないようにしましょう…!
この駅に、人が降りてくることはほぼありません。聞こえるのは、鳥の鳴き声と車の通り過ぎる音くらいのもの。誰もあなたのことを邪魔する人は居ません。
「そんな秘境の地で、わたしは何を感じることができるだろうか」
そんな悟りを感じに、秘境駅である「土佐北川駅」に降り立ってみてはいかがでしょうか…?
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/25更新)
- 広告 -