数馬峡谷とは奥多摩駅周辺の氷川地域から東の白丸に至る地域のことを言います。その昔は交通の難所として数馬峡谷の北に位置する川苔山や本仁田山に至るゴンザス尾根を迂回していました。現在では数馬の切通しを造り、改良を加えて青梅街道が出来上がったのは大正時代末期になります。
数馬峡谷は大多摩ウォーキングトレイルコースとして整備され、奥多摩駅〜白丸駅・数馬峡橋(3km 約60分)〜鳩ノ巣駅・雲仙橋(2.1km 約45分)〜古里駅(3.2km 約70分)と遊歩道が整備されています。
数馬峡谷、鳩ノ巣渓谷は多摩川の上流域とあって巨岩、奇石そして人の往来が比較的少なくゆっくりと渓谷美を味わうことができるでしょう。
多摩川の右岸を主に歩く数馬峡谷ですが、鳩ノ巣渓谷との境界線には全国的にも珍しい魚道を見ることができます。
白丸ダムの魚道とは、ダムによって分断された川を、魚の遡上のために上流に向けて迂回路を作ったもの。
長い螺旋階段を降ればヒンヤリとした魚道のトンネルに至ることができます。そこでは、魚の遊来を楽しめるよう窓が設置されていて、遡上する魚を見ることも可能です。
さらに地上に上れば白丸ダムの全容、上流側には深い緑をした調整池、下流側では魚道と美しい渓谷美を堪能することができます。
数馬峡谷と白丸ダムを楽しんだ所でぜひとも立ち寄ったみたいのが、お肉カフェ・アースガーデンの六白黒豚。
六白黒豚とはバークシャー種の黒豚の事で、柔らかくて独特の旨味、サッパリとした肉質によりオーガニックとして注目を浴びている食材です。店内の穏やかな雰囲気、渓谷にせり出すテラスでのランチは最高の一時を過ごせるでしょう。
アースガーデンは実は隠れパワースポットとしても徐々に人気が出ている場所でもあります。お店の軒先に置かれた御結び幸運地蔵を参拝すれば縁結びや幸運、金運に御利益があるそうな。
二拝・90度に腰を曲げておじぎ
回拝・4回手を叩いて、お地蔵様を起こして迎える
小拍・早く8回叩いて願い事
回拍・再びゆっくり叩いて終わりを告げる
一礼・45度におじぎをして感謝の意
こちらの正式な参拝方法でさらに御利益に高ぶる効果がありそうですよ。お供えするお結び(おむすび)は店内で購入することができますので帰り際に併せて一言申し出てみましょう。ちなみにアースガーデンのご店主はなかなか風水にお詳しいようで、ノンビリ色々お話するのも楽しいでしょう。
白丸駅直下の白丸ダムを東に超えれば、いよいよ鳩ノ巣渓谷に入っていきます。見所はなんといっても仙人が住んでいそうな桃源郷の様相。あまりにも切り立った崖なので水辺に降るのは困難ですが、写真のように切り立った峡谷は見物です。
鳩ノ巣渓谷は江戸時代の頃、貯木場があり関連する業者が住めるよう宿場町として出来上がった場所でもあります。中でも鳩ノ巣渓谷の名前の由来でもある、水神様の社にはちょろっと寄り道してみたいところ。
鳩ノ巣渓谷は多摩川上流域とあって写真のような巨大な一枚岩のスラブがゴロゴロしています。崖の縁まで行くと色々スリリングかつ美しい景観を楽しむことができますが、降雨の際はツルツル岩の大理石がたくさんあるので、そのまま多摩川にドボンだけは注意しましょう。
さらに注意点が一つ、この近辺は現在では時が止まったかのようなノスタルジックな場所なので、各スポットを探すにも少し手間暇かかるかもしれません。その時は大いに道迷いしてみましょう。それもまた一興かと思います。
大多摩ウォーキングトレイルコースでは、雲仙橋を渡り松の木尾根に突入して行くことになります。なかなか薄暗くて歩きにくいですが、人の往来も少ないので人知れず渓谷美を楽しむことができそうです。
いかがでしたか鳩ノ巣渓谷と数馬峡谷は?まとめとしては、特に寄って欲しいのがお肉カフェ アースガーデンと白丸ダム、そして多摩川に架かる橋の上からの渓谷美です。
さらに併せて立ち寄ってみたいのが、奥多摩駅より徒歩数分のもえぎの湯と鳩ノ巣渓谷側の、はとのす荘。はとのす荘は大多摩ウォーキングトレイルの締めとして設定すればそのままサッパリとした体で帰れるでしょう。またこちらは素泊まりもできるので、暗闇に閉ざされた渓谷というのも非日常が味わえる絶好の機会として楽しめそうです。
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