ポルトガルに「エデンの園」が!世界遺産シントラで必見スポット巡り

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ポルトガルに「エデンの園」が!世界遺産シントラで必見スポット巡り

ポルトガルに「エデンの園」が!世界遺産シントラで必見スポット巡り

更新日:2017/05/23 15:28

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji

ポルトガルの首都リスボンからさらに西、シントラ山系の中に、立派なお城のような館が緑の中に点在し、風光明媚な景観から「エデンの園」と称えられた町並みが残っています。その名も「シントラ」!

緑豊かな自然の中に美しい町並みが佇み、古くから王侯貴族たちの避暑地として人気が高かった所です。王宮を中心に町並みが広がり、背後の小高い山の上では、お伽の国のような宮殿や断崖上の城跡が遠く大西洋まで見渡しています。

緑に包まれたシントラの王宮

写真:Hiroko Oji

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かつてイギリスの詩人バイロンによって「エデンの園」と称えられたほど、風光明媚な自然に包まれたポルトガルのシントラは、世界遺産にも登録され、古くから王侯貴族たちの避暑地として人気を集めてきた町です。

丘の上の王宮を中心に、貴族や金持ちたちのお城のようにも見える立派な館が、緑の中に点在しています。

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町の中心地レプブリカ広場に面して建つ王宮は、ポルトガル国内で最も保存状態の良い中世の建築で、シントラの文化的景観の一部として、世界遺産に登録されています。豪華さにかけては他に類を見ないとまで言われる王宮は、外観は、いたってシンプル。2本の白い円錐形の煙突が特徴のある建物です。王家の夏の離宮として14世紀にジョアン1世により建てられました。

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内部は、外観とは違ってどの部屋も絢爛豪華!中でも最も広い「白鳥の間」は、国王が大勢の客人と接見するための部屋で、盛大なパーティーも開かれました。ジョアン1世が娘のカタリーナの幸せを願って造らせた部屋で、天井には27羽の白鳥の絵が全て違ったポーズで描かれています。大正遺欧使節団として日本からやってきた4人の少年もここへ招かれたそうです。

王の執務室であった「カササギの間」は、天井にたくさんのカササギの絵が描かれており、壁が美しいアズレージョ(※)で装飾され、大理石で作られた立派な暖炉が置かれています。外からもその先が見える白い円錐形の高さ33メートルもある2本の煙突の下は厨房になっています。広さは約100畳ほどで、歴代の王の食事やパーティー時の料理など、全てここで作られたといいます。

その他にも紋章の間やカエサルのタペストリーの間、ドン・セバスチャン王の部屋など、贅沢な調度品や装飾に飾られ、うっとりするばかりの部屋が並ぶ王宮内です。

※スペインからムーア人によって持ち込まれ、ポルトガルで独特に発展したタイル装飾。装飾用としてだけでなく、一般の家の室温管理の機能もあります。

まるで万里の長城!「ムーアの城跡」

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町の中心地から長い坂道を上って行って辿り着くのが、7〜8世紀にムーア人によって断崖絶壁に築かれた城跡「ムーアの城跡」です。現在は廃墟のようになっており、わずかに残っている塔や城壁伝いに上り下りしながら眺望が楽しめます。かなりの高低差があり、万里の長城のミニ版ともいえるほどですので、しっかり歩ける靴を履いて行ってくださいね。

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塔の上や城壁からは、シントラの町並みを足元に、はるか遠くに目を移せば、大西洋までも見渡せる眺めが広がります。

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また背後のより高い山の頂上には、ちょこんと乗っかるように見えるペーナ宮殿も見上げられます。徒歩で行ける距離ですので、あとで、宮殿へも行ってみましょう。

標高500メートルの「ペーナ宮殿」

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ムーアの城跡から坂道を上ること10分ほどで、ペーナ宮殿の麓に到着。さらに坂道を上ると、これも断崖の上に続く黄色や赤・青などの美しいお城の姿が見えてきます。

ドイツの名城ノイシュヴァンシュタイン城の建築を命じたルートヴィヒ2世のいとこにあたるフェルディナンド2世が命を下したペーナ宮殿は、1850年に完成。ゴシックやルネッサンス、イスラム、マヌエルなどのさまざまな様式が組み合わされ、それが妙にしっくりしているお城です。まるでお伽の国に来たかのような錯覚に陥るこのお城は、現在でも、ポルトガル大統領が来賓客を迎える公式行事のおりに使われています。

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宮殿内には素晴らしい部屋が並びます。王族のプライベートなダイニングルームは、天井がかつての修道院時代のもので16世紀のマヌエル様式、壁はアズレージョで覆われ、中央には大きなテーブルが置かれています。床と壁面がお揃いのアズレージョでお洒落なバスルームや、一面アズレージョの壁面やイスラム風の装飾とポルトガル王家の紋章のはいった天井の下に、天蓋付きベッドがある寝室なども見られます。

アメリア王妃のトイレも、トイレというよりは豪華な装飾のある普通の居室としか思えないほど。エドラ伯爵夫人の書斎には金色の装飾が施された豪華なデスクがあり、広々とした厨房には銅鍋が綺麗に並んでいます。

さらに素晴らしいのは、16世紀のアズレージョで壁面を埋める、マヌエル様式の回廊と中庭。このテラスの端っこにあるアーチの間から眺めるパノラマは見逃せません!大西洋まで一望の下で、ここで過ごすひとときは忘れられない一コマになるでしょう。

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歩いて坂道を上り下りするのはちょっとという人には、写真のようなミニバスが待ってくれています。お城の入り口まで運んでくれますので、是非ご利用ください。

他にも緑の中に点在するスポットは・・・

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シントラでの3大スポットをご紹介しましたが、他にも素敵な見所があります。その一つ、町の中心地から徒歩10分ほどで行けるのが、レガレイラ宮殿です。

緑の中に聳える古城のようなレガレイラ宮殿は、もともと12世紀に王族の別邸として建てられたものを、20世紀になって改築。現在の姿になっています。ゴシック様式の装飾が施された外観の建物内には、高さ60メートルほどの井戸状の螺旋階段が吹き抜けに沿って設置されていて、吸い込まれそうな錯覚を覚えるところがあります。

また、広大な敷地には、迷路のような通路や秘密の地下道、回転扉などの仕掛けによってつながる建造物や真っ暗な洞窟、礼拝堂などが点在しています。飛び石を渡ったりして探検気分にも浸れ、ムーアの城跡やペーナ宮殿よりは面白いかも。興味ある方は是非足を延ばしてみて下さい。

写真:Hiroko Oji

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中心地と鉄道駅の中間辺りにあるのが、ムーアの泉です。馬蹄形のアーチとアラブ模様のアズレージョが美しい泉です。シントラ山系に抱かれたシントラの町では、美味しい湧き水が湧き出ており、町なかには数カ所の泉があります。今でも大きなペットボトルをもって地元の人々が水を汲みに来るのですが、生水としては飲めません。手を洗ったりするだけにしておいた方がよさそうです。

写真:Hiroko Oji

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町中に点在するお城のような邸宅が多い中、シントラの市庁舎も、お城?と思えるような建物に入っています。観光客に開放されているわけではありませんが、駅から町の中心地へ向かう途中に通りますので、一言ご紹介です。

お得な周遊パスを利用すると行動範囲が広がります。

いかがでしたか?ムーアの城跡まで自分の足で歩いて上り、さらにペーナ宮殿へも行っていれば、かなりな歩行距離になります。さらにレガレイラ宮殿で探検気分をたっぷり味わっていると1日があっという間に過ぎてしまうかもしれませんので、ゆとりを持ったスケジュールでいらっしゃってくださいね。

このシントラの町は、首都のリスボンから列車で40分ほどの所にありますので、日帰り観光も可能です。シントラ市内を循環する434番のバスや、ロカ岬経由カスカイス行きの403番のバスも利用すると、1日でシントラ市内だけでなくロカ岬まで周って来ることもできます。この場合、1日バスに乗り放題になる周遊パスというものがあって、とても便利。時刻表やチケット料金、パス類などがわかるサイトをMEMOにリンクしておきますので、必要な方はご覧くださいね。

さらにリスボンから訪れる場合は、バスと国鉄の両方に利用できるパスもありますので、ご参考になさってください。これを利用すると、リスボン→シントラ→ロカ岬→カスカイス→リスボンのような周り方もでき、行動範囲が広がります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/03/28 訪問

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