「刀剣乱舞」京都聖地!平安〜鎌倉時代の刀剣・刀匠ゆかりの地を巡る

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「刀剣乱舞」京都聖地!平安〜鎌倉時代の刀剣・刀匠ゆかりの地を巡る

「刀剣乱舞」京都聖地!平安〜鎌倉時代の刀剣・刀匠ゆかりの地を巡る

更新日:2017/05/29 12:47

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー

擬人化した名刀を収集・強化していく大人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」。アニメ化も新作が決定され、その人気は衰えることを知りません。
京都市内にはゲームに登場する刀剣に深く関わりのある場所が数多く点在しますが、刀剣だけでなく所有者や、さらには作者である刀匠にゆかりの場所、祇園祭との意外な関係もご紹介!
多数の刀剣の中で特に古い時代、平安時代から鎌倉時代の刀剣等にゆかりの地を紹介します。

粟田口周辺

写真:古都の U助

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京都市東山区にある「粟田神社」は、スサノオノミコトとオオナムチノミコトを主祭神とし、京の東の玄関口にあることから旅立ちや旅行安全の神ともいわれています。
かつてこの周辺は多くの刀匠達が住んだ場所で、人気オンラインゲーム刀剣乱舞のファンが一度は訪れてみたいという場所の1つ。本殿は石段を少々登った先にあり、眺めも素敵なところにあります。

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粟田神社の石段登り口の左手には末社の「鍛冶神社」がありますので、刀剣ファンはぜひこちらの参拝もお忘れなく!
鍛冶神社の祭神は天目一筒神(あめのまひとつのかみ:天の岩戸神話で刀斧を作ったという鍛冶の始祖神)と、三条小鍛冶宗近、粟田口藤四郎吉光です。
祭神の1柱である鎌倉時代中期の刀匠・粟田口藤四郎吉光は、太刀は一期一振のみしか作らなかったといわれ、生涯に多くの短刀を製作し比較的多数が現存しています。

※鍛冶神社の御朱印は粟田神社にていただくことができます。

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三条通りの粟田神社第一鳥居より東へ3分程歩くと浄土真宗佛光寺派本山・佛光寺の墓所である「佛光寺本廟」があり、境内奥には三条小鍛冶宗近が刀剣を製作する際使用した井戸水があった碑として「三条小鍛冶の古跡」があります。

佛光寺本廟が創建されたのは三条小鍛冶宗近の時代よりずっと後の事で、お寺とは直接関係は無いものの古くはこの一帯に多くの刀匠が住んだため、粟田神社の境内から佛光寺本廟の境内は今も粟田口鍛冶町の住所が使用されています。

神聖視される刀剣たち

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先にご紹介した粟田神社第一鳥居から、三条通りをはさみ斜め向かい側に「相槌稲荷神社」という小さなお社があります。
三条宗近は一条天皇より刀を打つよう勅命が下るも、刀は二人で打つものです。当時自分と同等の実力を持つものがおらず困っていたところ、稲荷神の化身が現れ相槌となり見事な太刀・小狐丸を完成させたと伝承があります。能や謡曲にもなっているこのお話に登場する狐神を祭るのがこの相槌稲荷。
お社は小さく住宅街近くにある為、なるべく通りからお参りするなどくれぐれもマナーを守って参拝するようにしましょう。

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三条宗近が太刀・小狐丸を鍛える際の話にはいくつかの別説があり、伏見稲荷大社から稲荷山を登って行った山の頂上近くにある御劔社(長者社)の焼刃の井戸水を使用した、あるいは京都府八幡市の石清水八幡宮の清水を使用した、といった話も伝わっています。
小狐丸はその後九条家所有となったといいますが、現在はその行方はわからず特に謎が深い刀とされています。

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刀剣が擬人化するキャラの中でもその美しく中性的な容姿、人を驚かすことが大好きなお茶目な性格で人気が高い鶴丸国永。
太刀・鶴丸国永は三条小鍛冶宗近の弟子に当たる五条国永によって平安時代に制作された刀剣で、その魅力ゆえに数奇な運命をたどった刀です。
鎌倉時代には御家人安達氏の所有となり、一度は主の墓に共に埋葬されるも北条氏によって持ち出され、その後ここ「藤森神社」の御神刀となったこともありました。
本阿弥家の手により藤森神社から持ち出された後は織田信長や仙台伊達家に伝わり、明治天皇に献上され現在は皇室御物として宮内庁の管理となっています。

勝運祈願で知られる藤森神社はキャラのイメージにもぴったりな紫陽花の名所ともなっており、境内の紫陽花苑は(大人300円)例年6月上旬より1ヶ月ほど楽しむ事が出来ます。

刀匠・三条小鍛冶宗近と祇園祭の山鉾

写真:古都の U助

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京都の夏の最大行事といえば「八坂神社」の祇園祭ですが、その祇園祭のハイライトともいえる山鉾巡行(7月17日の前祭)で市内巡行の先頭をゆくのは長刀鉾。その長刀鉾のてっぺんに高々と飾られる長刀は、初代の物は三条小鍛冶宗近が娘の病気平癒を祈願し「八坂神社」に奉納したものでした。ちなみに現在は2011年新調されたプラチナ箔を施した長刀を使用しています。

山鉾巡行やその前夜祭に当たる宵山などの日程以外なら八坂神社西楼門から徒歩3分ほど西の「漢字博物館」1階「祇園祭ギャラリー」の見学もおすすめ。漢字博物館は有料施設ですが、祇園祭ギャラリーは無料で見学することができます。

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刀剣乱舞では義経の愛刀・今剣(いまのつるぎ)とともに武蔵坊弁慶が所持した薙刀・岩融(いわとおし)も登場します。今剣は三条小鍛冶宗近が鞍馬寺を参拝した際奉納したとされ、義経は鞍馬寺で修行していた年少期に入手し、奥州で弁慶とともに最期を迎えた際にも所持していたといわれています。

今剣・岩融とも現存は確認できていませんが、主従の出会いの場とされる鴨川の「五条大橋」西側には可愛らしい御所人形風の弁慶と牛若丸の石像が。
そしてこの場面も祇園祭の山鉾の1つ、橋弁慶山(後祭に登場)のモチーフとなっています。

源氏ゆかりの兄弟刀を所蔵「北野天満宮」&「大覚寺」

写真:古都の U助

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京都市上京区「北野天満宮」といえば受験生に絶大な支持を受ける学問の神様ですが、豊臣家や加賀の前田家はじめ有力武将からの信仰も受けた為多くの刀剣が寄進されています。
中でも刀剣ファンに人気があるのが源氏の重宝・鬼切丸。鬼切丸というのは源頼光の四天王の1人、渡辺綱が一条戻り橋にて鬼の腕を切り落としたという伝説からの呼び名です。別名・髭切ともよばれ、こちらは罪人を切った際切れ味鋭くその髭まで切り落としたところからついたもの。

北野天満宮といえば梅の名所として知られていますがその境内は四季折々に美しく、例年新緑や紅葉の時期に豊臣秀吉ゆかりの史跡御土居(おどい)と共通券で、貴重な刀剣類が所蔵されている宝物館が公開されます。さらに、夏の北野七夕祭に併せて伝説の太刀・髭切(鬼切丸)をはじめおよそ40振りの貴重な刀剣が一挙公開される予定です。

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先に紹介した鬼切丸こと髭切とともに、平安時代に源満仲が揃いで作らせたものが太刀・膝丸です。膝丸とされる刀は各地に伝わり別名も多いのが特徴ですが、特に有名なものは京都市右京区「大覚寺」所蔵のもの。通常は京都国立博物館に寄託されていますが2017年秋には大覚寺での展示予定が決まっています。
大覚寺は各お堂を結び直角に折れ曲がり稲妻にたとえられる村雨の廊下や、五大堂から眺める大沢池の光景が特に美しく、必見です。

獅子王、小烏丸、数珠丸ゆかりの地

写真:古都の U助

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太刀・獅子王は都を騒がせた鵺(ぬえ)を退治した褒美として近衛天皇から源頼政に与えられたとされています。源頼政はまず弓矢で鵺を射止め、それをすかさず駆けつけた家臣の猪早太(いのはやた)が止めを刺したとか。

二条城の北側二条公園北部にある「鵺大明神」は源頼政の矢が命中した鵺が墜落した場所とされ、小さな祠がまつられています。真偽についての謎は残るものの、現在獅子王は重要文化財として東京国立博物館の所蔵となっています。

写真:古都の U助

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刀剣乱舞では多くの源氏ゆかりの刀剣が登場しますが、一方で源氏のライバル平氏の家宝・小烏丸も登場しています。
太刀・小烏丸は壇ノ浦の合戦で行方不明になったとされていましたが、平家一門の伊勢氏で保管されていた小烏丸が現在に伝わり、皇室御物となっています。

京都の平家ゆかりの地は三十三間堂や八坂神社の忠盛燈篭、新熊野神社や若一神社など数多くありますが、写真の「六波羅蜜寺」もその1つ。
かつて鳥辺野と呼ばれたこの周辺には多くの平家の一族郎党の屋敷が建ち並んでいた場所で、六波羅蜜寺には重要文化財・平清盛坐像も所蔵されています。8月には先祖の精霊を迎える為「大」の字に並べた灯明に火を灯し、地下にある鐘を衝くことができる萬燈会が行われます。

写真:古都の U助

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比較的後発ながら、刀剣乱舞には鎌倉時代に法華宗(日蓮宗)を開いた日蓮聖人の護身刀で天下五剣の1つ・数珠丸恒次をモチーフとするキャラも登場しました。
京都市内には日蓮宗大本山の本圀寺や顕本法華宗大本山の妙満寺など、日蓮聖人と関連する寺院はたくさんありますが、京都に訪れるファンにオススメするならやはり法華宗本門流大本山の本能寺。
本能寺の変の際信長とともにあったという「宗三左文字」や「不動行光」、「薬研藤四郎」(別説あり)にも縁が深い場所です。

明治まで長く数珠丸恒次は身延山久遠寺の所蔵でしたが、現在は兵庫県尼崎市の法華宗本門流大本山本興寺所蔵となっています。
(法華宗には創立年代はそれぞれに異なりますが四つの大本山があります。)

お気に入り刀剣男子ゆかりの地へ

刀剣乱舞に関するゆかりの場所は、平安時代や鎌倉時代のものだけでも多数あり、一日ではとても回りきれないほど!ぜひ泊りがけで聖地巡礼を楽しんでいただけたらと思います。

色んな説があるのもまた刀剣の魅力の1つかとおもいますが、名称など主にゲームでの設定を優先させていただきました。

ゆかりの場所として、現在刀剣を所有していない場所もご案内させていただいています。
北野天満宮と大覚寺についても常時公開しているわけではないので、公開日程等詳しくは下記関連MEMO欄からホームページ等でご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/10−2017/05/16 訪問

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