こちらが調布航空宇宙センターの展示室です。これまでに行われてきた研究内容は勿論、今現在進行中の研究活動などについて解り易く展示されています。
センターの門をくぐってすぐのところにある受付にて必要事項を記入すると、写真のような見学者パスと場内マップを貰えます。こちらのパスを首にかけて見学スタートです。
エントランスを入ってすぐのところにあるのが航空ゾーン。ここでは小型超音速実験機の実物が展示され、最新の航空技術の研究が紹介されています。この小型超音速実験機、速度はなんとマッハ2!目の前を通られてもわかりませんね。
この超高速度で滑空・飛行させて、空力性能や表面圧力のデータ計測をするなど、次世代超音速実験機技術の研究開発実験で実際に使用した機体を間近に見ることができるのです。
またこのゾーンには、電動推進モータや、機体に使われる耐熱資材などが展示されています。
それぞれのゾーンにまつわる詳しい説明をしてくれるビデオもあるので、館内に設置されたタッチモニターに触れてみると、より詳しく実験や機体について知ることができますよ。
次にやってきたのが宇宙ゾーンです。小型自動着陸実験「ALFLEX」の実物展示がお出迎え。研究されているのは「将来宇宙輸送システム」というもの。これまでの使い切りロケットに代わり、航空機のような運用が可能なスペースプレーンや再使用型宇宙輸送機の研究開発を推進しており、それらの実験時に使用した機体や模型を展示しています。
こちらの宇宙ゾーンには、実際に手を触れて試すことのできるシミュレータや実験物が展示されています。写真は月の砂と地球の砂を比較し、ドリルを差し込んでみてその違いを体感できると言う物。実際にやってみると、月と地球の砂の性質の違いがよくわかります。
ほかにも、感動の帰還を実現した「はやぶさ」のシミュレータや、月面着陸機などを模擬操作することができます。少しだけ研究者のような気分が味わえて楽しいかもしれませんね。
大人気のスペース・ミッション・シミュレータです。将来、水平離陸のスペースプレーンで国際宇宙ステーションへ行くなど、個人での宇宙飛行が可能になったと想定しての、宇宙往還機による飛行・操縦を体験できます。(操縦席には二人が座れます)
タイミングを合わせてボタンやレバーの操作を行うことで、地球からの離陸や、宇宙ステーションでのドッキング・乗り換えなどを体験できる楽しいコーナー。操縦席の2席以外にも座席があるので、ファミリーでの体験もコックピット内で一緒に行えますよ。
こちらのスペース・ミッション・シミュレータは、将来を想定した模擬的な装置ですが、調布航空宇宙センターには、実際に使われていたコックピットに入れる展示も常設されています。
屋外に常設展示されている「YS-11」は、戦後初めて開発された国産中型旅客機。その退役機のコックピットを実際に見ることができるのです。過去と未来の空飛ぶ機体を見学できるなんて興味深いですよね!
YS-11は、現在も強度実験などに使用されており、安全な空の航行に重要な任務を負っている機体でもあります。
スペース・ミッション・シミュレータ及びYS-11コックピットの見学は、展示室館内の受付にて係員に立ち会ってもらう必要があります。受付に人がいない場合は内線電話にて係の方を呼び出してください。また、12:00〜13:00の間は休止となります。
航空の歴史ゾーンには、短距離離着陸(STOL)実験機「飛鳥」に搭載された、日本で初めて耐空性基準を満たしたエンジンや、FJR710ターボファンエンジンなど、多くの実物が展示されています。
なかなか航空機の内部にどういったものがあるかという事を、目にする機会は少ないので、特に機械好きの方にはたまらない展示でしょう。最新鋭のロケットエンジンから、初期型の航空機エンジンまで、所狭しと展示されていますのでじっくりと鑑賞してみてください。
さらに奥に進んでいくとあるのが試験設備ゾーン。ここでは航空宇宙設備に関する研究開発を進めるうえで必要となる、大型の設備を紹介しています。また風洞実験や数値の解析など、来場者が体験できる装置も魅力的です。
風洞実験は、重い飛行機が風の力でなぜ浮き上がったり出来るのか、といった事が感覚として理解できるような体験コーナーでとても人気です。自分の手で翼の角度を変えて揚力を生み出すことができるこの装置は、夏休みの自由研究などにもピッタリかもしれませんね。
さて、展示室の順路を最後まで進みますと、そこには宇宙をテーマにしたガシャポンが設置されています。なかなかレアな少し大きめのグッズなどもあるので、お土産に是非一度、ガシャッとポン!してみてはいかがでしょうか。
またこちらにはJAXAスタンプも設置されています。旅の記念にスタンプは人気の要素ですよね。こちらには2種類のスタンプが用意されてますので、備え付けのJAXAカードに押してみてください。
さて、先にも書きましたが、各展示ゾーンには、それぞれの展示内容についてより詳しく知ることのできるタッチパネル式の紹介ビデオモニタが設置されています。
それぞれのゾーンで見ていくこともできますが、航空ゾーン脇にあるビデオシアターでは、展示室内のすべてのビデオを好きに選んで観覧することができます。こちらには席も用意されているのでよりじっくりと内容を閲覧することができるでしょう。
一通り見終わった後に見てもよし。展示を見る前に予習のつもりで見るのもよし。どれもなかなか凝った作りなので楽しめますよ。
調布航空宇宙センターの展示室をご紹介しましたが、実は例年、研究施設の一般公開や空の日・宇宙の日イベントなどの行事を開催しています。それらの日に限っては、展示室だけでなく、施設全体を見学することができ、実際の研究室内部なども一部見ることができるためにとても人気が高く、例年賑わいを見せています。
また、団体予約を行った際も展示室見学に加え、研究・試験で実際に使用している設備を案内してもらえるので、機会があれば是非訪れてみてください。
公共交通機関では、吉祥寺・三鷹・調布駅などからバスにて来場可能です。また、駐車場もありますので、自家用車での来場もとても便利!
空に思いを馳せながら、宇宙の神秘と最新技術の粋を堪能しに出かけませんか?
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