写真:権丈 俊宏
地図を見る柏屋旅館の最大の魅力はズバリ、温泉そのものです。離れた場所に三ヶ所の浴室が有り、好みや目的に応じて温泉を楽しめます。温泉通に最も人気が高いのが混浴の“自噴巌風呂”。浴槽の底や背後の岩盤から温泉が自然湧出しています。
温泉通の人ほど温泉の鮮度にこだわると言われています。食に例えると、刺身や生ビールが時間の経過で風味が落ちたり気が抜けるのと同じで、温泉は成分が酸化したり空気中に成分が拡散して効能が落ちるからです。
柏屋旅館の自噴巌風呂は源泉が湧き出す場所そのものが浴槽なので、最高の鮮度を持ったフレッシュな温泉と言えます。
写真:権丈 俊宏
地図を見る柏屋旅館の泉質は、カルシウム-硫酸塩泉(石膏泉)。石膏泉は“傷の湯”と呼ばれる肌に優しい泉質です。石膏成分が肌をコーティングし、入浴により補給された水分を逃さず保護するので、余分な発汗を押さえつつも肌に潤いとハリを与えてくれます。
また石膏泉は動脈硬化症や脳卒中にも効能があると言われています。簡単に言えば血管を拡張して血行を良くするので、いつまでもポカポカ感が持続。柏屋旅館の石膏泉は最高に新鮮な温泉なのでその特徴が良く感じられ、特にお風呂から上がった後にその温泉の力を実感します。
写真:権丈 俊宏
地図を見る柏屋旅館の温泉の魅力は、泉質・鮮度・効能だけではありません。二岐川を挟み宿の対岸にある男女別の野天風呂は四季折々の風情を感じさせる名湯。特におすすめが日没前後の時間帯。通常夕焼けは赤く染まりますが、この露天風呂は夕日が落ちる位置と違う場所に空が見える為に空が青く染まり、露天風呂や渓流までも蒼く染めます。また野天風呂まで行く歩道に沿って立つ外灯の柔らかな色合いが、一層雰囲気を盛り立てます。
勿論こちらも源泉かけ流し。岩風呂とは別の源泉が滔々とかけ流され、肌を包み込む様な優しい肌触りの湯に身も心も癒されます。柏屋旅館は立ち寄り入浴も可能ですが、日中の短い時間しか受け付けていないので、この夕暮れの情景は宿泊者のみの特権となります。
写真:権丈 俊宏
地図を見る柏屋旅館は館内にも男女別の内湯が有ります。自噴巖風呂や野天風呂と違い、部屋から近くシャワーも完備しているので、体を洗ったり療養の為に訪れる湯治目的の人に向いています。こちらも必要十分な量の源泉が滔々とかけ流されており、温泉通の方も納得の浴室です。
この様に柏屋旅館ではタイプの異なる浴場が三ヶ所有り、これから温泉を巡ろうという方から温泉通の方、そして湯治客まで幅広い層の人におすすめしたい名湯です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る柏屋旅館は温泉だけでなく食事も素晴らしいです。湯治の流れを引き継ぐ宿ですので豪華さや見た目の華美さはありませんが、天栄村で採れた山菜を中心に地元の食材にこだわった夕食を嗜めます。福島牛の蒸し焼きは脂が乗り過ぎないあっさり味。全体的には愛情たっぷりのヘルシーな夕食と言え、豪勢な旅館料理が苦手な方にとりわけおすすめです。
写真:権丈 俊宏
地図を見る山菜の天ぷらは揚げたてが運ばれ、サクッとした触感と山菜の旨味が凝縮した味は滋味そのもの。福島の地酒が進む一品です。
写真:権丈 俊宏
地図を見る朝食も豪華ではありませんがあっさりしたヘルシー料理で、体の中から元気になる感じ。まさに滋味という言葉がぴったりです。米もあっさりした味付けながら、ほのかに甘味と弾力ある触感が有り、おかわりが進みます。
写真:権丈 俊宏
地図を見る写真は柏屋旅館の玄関。小さな旅館に見えますが渓谷の斜面に建っている為に玄関は四階で、エレベーターで一階まで下ります。浴室は全て一階にあります。
写真:権丈 俊宏
地図を見る客室は決して華美ではありませんが、温泉で癒され、のんびりと気分転換するには十分なもの。窓から見える二岐川の渓流を眺めるだけで、都会の喧騒を忘れて癒しの一時となるに違いありません。
二岐温泉「柏屋旅館」は如何だったでしょうか? 柏屋旅館はタイプの異なる三つの浴室をはじめ、地にこだわったヘルシー料理、自然豊かで静寂な環境・・・全てが“秘湯”の名に相応しい温泉旅館と言えます。とりわけ温泉の泉質にこだわる方や転地効果(環境を変えることで肉体的・精神的に得られるリラックス効果)を求める方に最適です。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/19更新)
- 広告 -