足利「旅荘・巖華園」俳優や作家も訪れる文化財ステイの魅力

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足利「旅荘・巖華園」俳優や作家も訪れる文化財ステイの魅力

足利「旅荘・巖華園」俳優や作家も訪れる文化財ステイの魅力

更新日:2017/07/31 17:32

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師

足利氏発祥の古都・足利。ここに幕末から多くの文人墨客が逗留し、文化人たちが交遊した「巖華園」があります。戦後には旅荘として一般に開放され、文化財指定の美しい館内に宿泊ができるようになりました。谷文晁作・渡辺崋山命名の名庭園と築山は名勝・登録文化財のダブル指定。また心尽くしの会席料理も自慢です。幕末から現在まで多くの文人達・俳優達にお忍びの宿として愛されてきた、その魅力をたっぷりとご紹介!

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古都・足利にひっそりと佇む歴史を刻む名宿

古都・足利にひっそりと佇む歴史を刻む名宿

写真:フルリーナ YOC

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栃木県足利市の市街地北部、緑に囲まれた地にひっそりと佇む名宿「旅荘 巖華園」。重厚な白壁と黒門を持つこの旅荘は、清和源氏を始祖とする源姓足利氏の流れをくむ旧家・中島家が宿主。

この宿には昔から、谷文晁・渡辺崋山・葛飾北斎・高久隆古・檀一雄・岡本太郎・森繁久弥・・・等々多くの著名人が逗留。また大河ドラマ「太平記」のロケでは、大物俳優たちもこの宿から撮影に通いました。俳優さんたちは撮影の合間に部屋に戻り「巖華園」ステイを楽しまれていたそうです。

古都・足利にひっそりと佇む歴史を刻む名宿

写真:フルリーナ YOC

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中島家は、1597年に足利義久が中島主膳と改めたのが初代。現在の当主は15代目にあたる中島太郎氏。現在の屋敷構えは、すでに江戸時代末期の頃(1830−1867年)に整えられていました。

幕末、松ヶ岡御所(東慶寺)の御金方御用を勤める中島家には治外法権的権利があったため、野長英・渡辺崋山など、多くの勤皇の志士や文人墨客が幕府の弾圧を逃れ寄留。ことに高久隆古は巌華園で6年の歳月をかけ、六曲屏風「富士巻狩図」を作成。この屏風は栃木県重要文化財にも指定されています。

その後も中島家には多くの文人墨客が集い、創作・交遊の場として“巖華園倶楽部”が発足。後に「旅荘 巖華園」として一般に開放されました。

古都・足利にひっそりと佇む歴史を刻む名宿

写真:フルリーナ YOC

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一千坪を超える築山とこの庭園は、江戸後期の画家・谷文晁らが作ったもの。谷文晁は旅好きとしても知られ、若い時から全国を回り大好きな山を写生。巖華園にも弟子たちを連れて何度も訪れました。

ここには文晁が旅した風景・・・近江八景・厳島・甲州の猿橋・・・等々が映されていて興味は尽きません。庭は、緑萌える春・水辺が爽やかな夏・紅葉の秋・墨絵のような雪景色と、四季折々の美しさを見せてくれます。文晁の弟子であった渡辺崋山は、この地の字名である“岩花”に華山の“崋”をあて、庭園を「巖華園」・家を「巖華堂」と命名しました。

レトロ素敵な部屋から臨む美しき名庭園

レトロ素敵な部屋から臨む美しき名庭園

写真:フルリーナ YOC

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巖華園の客室は母屋・離れを合わせて全6室。こちらは母屋・奥の蔵・和室の広縁。大きなガラス窓からは四季折々に美しい築山と庭園を臨めます。

レトロ素敵な部屋から臨む美しき名庭園

写真:フルリーナ YOC

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広縁と部屋の仕切りは雅な簾。簾を上げると、部屋からも美しい庭園を眺められます。

レトロ素敵な部屋から臨む美しき名庭園

写真:フルリーナ YOC

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こちらはレトロモダンな母屋のツインルーム。ステンドグラスの灯りが優しいお部屋です。

壇一雄や大物俳優たちも逗留した「好時亭」

壇一雄や大物俳優たちも逗留した「好時亭」

写真:フルリーナ YOC

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母屋の向かい側には、社交場として多くの著名人に愛された「巖華園倶楽部」と離れ家「好時亭」。この建物も江戸末期の建築で登録文化財指定。「好時亭」には作家・壇一雄氏が逗留し作品を書いたり、大河ドラマの撮影時に有名俳優たちが逗留したりしています。

壇一雄や大物俳優たちも逗留した「好時亭」

写真:フルリーナ YOC

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こちらは「好時亭」の土蔵倉座敷。太い梁が美しい室内は、アンティークな調度品・書や絵画などが飾られた極上の空間。

壇一雄や大物俳優たちも逗留した「好時亭」

写真:フルリーナ YOC

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こちらは貸切で使える、小説家・坂口安吾ゆかりのお風呂。「花の下には風ばかり」という安吾の書いた一文が飾られています。

老舗料亭としても名高い「巖華園」の美味尽くし

老舗料亭としても名高い「巖華園」の美味尽くし

写真:フルリーナ YOC

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夕食は庭園を臨む個室でいただきます。老舗の料亭としても知られているだけあって、部屋の雰囲気もとっても素敵。料理自慢の女将と家族が、地産のフレッシュな山の幸・川の幸を、一品一品手間暇をかけ極上の味に仕上げます。

食前酒は、足利が世界に誇る「ココファーム」の巖華園オリジナルワイン。料理は温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままに運ばれます。写真はお通しのごま豆腐・酢の物・ 野菜のたき合せ。

老舗料亭としても名高い「巖華園」の美味尽くし

写真:フルリーナ YOC

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こちらは吸い物。秋でしたので松茸!フワフワもちもちの白玉の中には、美味しい具材も隠れています。

この他にも、お造り・揚げ物・茶わん蒸し・じゃがいものグラタン・鮎の塩焼き等々。老舗料亭としても名高いだけあって、さすがの美味しさと品格ある料理です。

老舗料亭としても名高い「巖華園」の美味尽くし

写真:フルリーナ YOC

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そして最後に、木の芽おにぎりと焼きおにぎり、手作りお新香、そしてデザート。おなかがいっぱいでおにぎりまで食べられない時は、お盆にのせて部屋に運んでくれるのでご安心を!とっても美味しいので、時間をあけて小腹をすかし、食べてくださいね。

シャーロック・ホームズラウンジ「森亜亭(Moriarty)」

シャーロック・ホームズラウンジ「森亜亭(Moriarty)」

写真:フルリーナ YOC

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こちらは朝食会場にもなるレトロなラウンジ「森亜亭」。重厚な太い梁が美しい「森亜亭」には、シャーロキアンでもある中島家14代当主・中島粂雄氏のホームズコレクションの一部が展示されています。また蓄音機や数々のアンティークも飾られ、アンティークファン・ホームズファンには堪らない空間。朝食をとる大きなテーブルも明治時代のものです。

シャーロック・ホームズラウンジ「森亜亭(Moriarty)」

写真:フルリーナ YOC

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ラウンジのバーには、こんなアンティークなギネスのビールサーバーも。

シャーロック・ホームズラウンジ「森亜亭(Moriarty)」

写真:フルリーナ YOC

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「巖華園」にはクラブハウス「巖華園倶楽部」に併設されたワインセラーがあり、理想的な温度でワインを貯蔵。足利が世界に誇るココワイナリーの巖華園オリジナルハウスワインも楽しめます。

タイムスリップな旅に出よう

いかがでしたか。幕府の圧迫を逃れ勤皇の志士たちが隠れ、文人たちや芸術家が交遊し逗留し、文化を生んできた「巖華園」。山の木々のざわめきや、風の音、水のせせらぎ・・・自然の中に身を置き、美しい庭園を眺め、美味しい食事をいただき過ごすひと時は、心に深い安らぎと喜びを与えてくれるでしょう。

足利市は「足利学校」や、長い歴史を持つ由緒ある社寺が数多くある見どころの多い町。ぜひゆっくりと、タイムスリップな旅を楽しんでくださいね。それでは皆さん、すてきな旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。

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