バイカモ咲く名水の郷・醒井宿から柏原宿へ中山道歩き(米原市)

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バイカモ咲く名水の郷・醒井宿から柏原宿へ中山道歩き(米原市)

バイカモ咲く名水の郷・醒井宿から柏原宿へ中山道歩き(米原市)

更新日:2017/05/29 11:14

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

冷たい清流にしか生息出来ないバイカモ(梅花藻)は、初夏の数週間、梅に似た白い花を水の中に咲かせる珍しい水草。中山道61番目の宿場・醒井宿を流れる地蔵川で見ることが出来ます。長く伸びた緑の葉と可憐な白い花が水中に揺らめく様はとても涼しげ。名水の郷・醒井宿まで行ったなら、ぜひ、足を延ばしお隣の柏原宿まで行ってみませんか。街道を守った名残の松や、一里塚など古えの人々がたどった道は、見所がたくさんです。

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日本遺産・醒井宿から柏原宿へ

日本遺産・醒井宿から柏原宿へ

写真:SHIZUKO

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中山道60番目の宿が柏原宿、61番が醒井宿です。

ともに滋賀県彦根市にあり、京都三条まではあと8宿と、江戸からの旅の終盤に位置する宿場町です。醒井はさほど大きな宿ではないのですが、日本海からの季節風を直接受けるために、日本有数の豪雪地帯です。その雪を受け止める霊仙山に積もった雪が、たっぷりの雪解け水となり、山中の岩場をくぐり抜け、貴重な清流・地蔵川を産み、旅人の喉を潤す貴重な清流沿いの宿場として人々に愛されてきました。

日本遺産・醒井宿から柏原宿へ

写真:SHIZUKO

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醒井宿は、平成27年4月「琵琶湖とその水辺景観−祈りと暮らしの水遺産」の一部として日本遺産に登録されました。

様々な伝説や伝承を持つ醒井です。ぜひ、現地で、ご自身の目でいろんな伝説に出会ってください。

日本遺産・醒井宿から柏原宿へ

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JR醒井駅からスタートして、柏原宿までの5.4キロの道のりに坂道はなく、平坦なゆったりした中山道の街道歩きが楽しめます。

醒井駅に併設されている醒井水の駅みゆきでは、平成の名水百選の選ばれた湧水をいただくことが出来ます。ウォーキング前にぜひ、お立ち寄りを。

清流にしか咲かない可憐なバイカモ(梅花藻)

清流にしか咲かない可憐なバイカモ(梅花藻)

写真:SHIZUKO

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醒井宿で最も人気があるのが、清流にしか咲かない水草のバイカモ(梅花藻)。

バイカモといえば醒井、醒井といえばバイカモと言われるくらい。初夏の風物詩として、この花が咲くとテレビのニュースで報道されます。流れのある冷たい水の中でしか生育できない可憐な花を求め、多くの観光客が醒井にやってきます。うだるような暑さの中、清流に揺れる梅のような白い花。その様子を見ていると、暑さもすっかり吹き飛びそう。

清流にしか咲かない可憐なバイカモ(梅花藻)

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バイカモが生息している川が地蔵川。水源は、霊仙山の地中から湧く湧水。ゆえに、夏でも水温は15℃前後。およそ500メートルにわたって咲くバイカモを見ながら、ゆっくりとウォーキングして下さい。

「三水四石」の醒井宿

「三水四石」の醒井宿

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清流の地蔵川沿いに発達した醒井宿は「三水四石の醒井」とも呼ばれます。三水=3つの名水のトップバッターは、醒井の地名の由来となっている「居醒の清水」。日本の神話時代に、ヤマトタケルが伊吹山の山の神と戦い、フラフラになって下山して、この水を飲み覚醒したという神水。地蔵川の源流です。

この居醒の清水が湧き出しているところには、いくつかの湧水の湧き出し口があり、湧水池になっています。この池の中に四石=四つ由緒ある石の内三つがあります。ヤマトタケルが腰かけた「腰掛石」、「鞍掛石」「蟹石」。少し離れたところに「影向石」があるそうです。

「三水四石」の醒井宿

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三水の2つ目は、今回のルートとは逆行することになりますが、下流に向かって歩いていくと民家のわきに、立派な石灯篭のある「十王水」。湧き出し口は、奥なので見えません。

「三水四石」の醒井宿

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駅への道を越えて歩いていくと3つ目の「西行水」があります。

そばには「泡子塚」。西行が東遊の際、この地に立ち寄り茶屋で休憩し、茶を飲み残して出発。西行に恋した茶屋の娘が、その残りの茶の泡を飲んだところ懐妊し、男の子が生まれた。関東からの帰りに、また、ここに立ち寄った西行がことの成り行きを知り、一滴の泡が子になったなら、もし、本当に自分の子なら、今再び泡に戻れと祈ったところ、忽ち泡に戻った。西行は、実に自分の子であったとこの地に石碑を建てたということです。

中山道名残の松並木

中山道名残の松並木

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落ち着いた醒井の街道筋を抜けると、一里塚の新しい道標。

中山道名残の松並木

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ここから道はしばらく国道21号線沿いに。車の往来が激しい道。途中、国道を横切って道は梓川の左岸に続きます。柏原宿までの間には、街道の名残である名残の松並木が少し残っています。

中山道名残の松並木

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砂の山のような一里塚が。日本橋から数えて115番目の一里塚です。一里塚を越えると、道はいよいよ柏原宿へと入っていきます。

「もぐさ」で栄えた静かな柏原宿

「もぐさ」で栄えた静かな柏原宿

写真:SHIZUKO

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醒井宿から入ると、現在はふれあい会館となっている風情のある建物に出会います。その先の街道筋は、風情はあるものの、古い旅籠が保存されているわけではありません。ただ、人々が丁寧に伝統に手を加えながら生き続けている感覚が心地よい町並み。かつての本陣や宿跡には、木札が立っていて、当時を偲ぶことが出来ます。

「もぐさ」で栄えた静かな柏原宿

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柏原宿は、全長1.5キロもある大きな宿場町で、薬草の宝庫・伊吹山の南麓に位置することから「もぐさ」の取引で栄えた宿でもありました。最盛期には10軒のもぐさ問屋があったそうですが、現在も営業を続けているのは「伊吹もぐさ亀屋佐京商店」のみ。創業三百数十年の老舗のもぐさ専門店です。

終点となるJR柏原駅へは、街道を少し離れますが、すぐそばなので電車の時間いっぱいまで、ゆったりとお楽しみください。

強い日差しにご注意

バイカモが咲く時期は、日差しも強く、気温も高いので熱中症に十分注意してウォーキングを楽しんで下さい。舗装された道が続きますから、足元は歩きやすいスニーカーやハイキングシューズがお勧め。醒井宿を抜けた後は、コンビニなどがありませんから、水分補給できるように、水分多めにご持参上、お楽しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/12 訪問

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