三色萩乃餅が絶品!清水寺至近の甘味処「かさぎ屋」

三色萩乃餅が絶品!清水寺至近の甘味処「かさぎ屋」

更新日:2017/05/12 11:52

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
全国屈指の観光地京都、その中でも外せない場所として必ず挙げられるのが清水寺ですが、お寺へのルートの一つである二寧坂(二年坂)、産寧坂(三年坂)は今や外国人も多く見掛ける人気の通りですね。
そんな昔ながらの風情が残る二寧坂にあるのが、今回ご紹介する甘味処「かさぎ屋」です。大正3年創業の店内は大正時代そのままの雰囲気に溢れ、そこで頂く手作りの伝統の味は、一度食べたら忘れられない味。どうぞご賞味下さい。

甘党の素通り出来ぬ二寧坂

甘党の素通り出来ぬ二寧坂

写真:大竹 進

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情緒のある二寧坂はいかにも京都を感じさせる道で、いつも多くの人が行き交っていますが、近年ではレンタルの和服を着て記念写真に納まる外国人や女性グループそしてカップルの姿を多く見掛けます。

石畳の階段、古風な街並、粋に差し掛けられた和傘、何処をバックにしても絵になる所ですから、色々なシーンでシャッターを押したくなりますね。

甘党の素通り出来ぬ二寧坂

写真:大竹 進

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そんな素敵な二寧坂の石段脇にあるのが「かさぎ屋」です。清水寺へ向かう階段の右手にありますが、間口もそれ程広くは無いので、気を付けていないと通り過ぎて仕舞い兼ねません。しかし甘いものには目が無い方なら、「甘党の素通り出来ぬ二寧坂」という句がある通り、暖簾に書かれた「甘党」の文字を見逃す事は無いでしょうから、素通りせずに中に入ってみて下さい。

大正ロマンの雰囲気漂う店内

大正ロマンの雰囲気漂う店内

写真:大竹 進

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「かさぎ屋」「甘党」と白抜きされた暖簾をくぐり、古風な引き戸を開けて中に入ると、趣のあるテーブル、障子の入った板戸、昔懐かしい振り子時計などが目に飛び込んで来ます。そこは将に大正時代そのままの世界。賑やかな二寧坂とは違った、ふっと心が和む空間です。

大正ロマンの雰囲気漂う店内

写真:大竹 進

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店内には祇園祭の団扇なども飾られ、壁には時代を感じさせる短冊や色紙が掛けられていて、雰囲気を盛り上げています。テーブルが3つ程のこじんまりとした店内は、広過ぎず狭過ぎない丁度良い空間が広がっています。

美味しそうなメニューがずらり

美味しそうなメニューがずらり

写真:大竹 進

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店に入って座席に着くと趣のある土瓶と共にお茶が運ばれて来ます。どの店でもお茶は出ますが、ポットなどに入れて出される事が多いのに対し、「かさぎ屋」では土瓶です。急須ではなくツルのある土瓶というのが情趣を誘いますね。

美味しそうなメニューがずらり

写真:大竹 進

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美味しいお茶を頂きながら、何を頼むか考えましょう。お汁粉、ぜんざい、お餅、いそ巻きなど色々あって迷いますが、初めて訪れた方への「かさぎ屋」のお薦め定番人気商品は三色萩乃餅です。メニューの横には「甘党の素通り出来ぬ二寧坂」という句も掲げられていますので、ちょっとご覧下さい。

これがお薦め三色萩乃餅

これがお薦め三色萩乃餅

写真:大竹 進

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「かさぎ屋」の一番のお薦めメニューは、つぶあん、こしあん、白あん(夏の時期はきな粉)の3種類をセットした三色萩乃餅。注文を聞いてから作るので、いつも出来たてが味わえます。京都らしい品の良い甘さで将に絶品!一度食べたらまた食べたくなること間違い無し、ここでしか味わえない美味しさ抜群の人気メニューです。

最高級の丹波の大納言を昔と変わらぬかまどにかけ、ゆっくり炊き上げられて作られたあずきを用いた三色萩乃餅。お餅3個と聞くとちょっと量が多そうに思うかも知れませんが、甘過ぎないのでぺろりとお腹に納まってしまいます。他では食べられない絶品メニューを是非味わって下さい。

店内には夢二の画も

店内には夢二の画も

写真:大竹 進

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店内は大正3年に創業して以来殆んど変わらないままですが、隣には大正ロマンを代表する画家、竹久夢二が恋人彦乃と共に暮らした家も残り、夢二もこの店に通ったと言われています。きっと二人もお汁粉屋やお餅を食べながら、更に甘い愛の語らいの時を過ごしたことでしょう。大正時代にタイムスリップした店内で甘味を堪能した後は、当時に思いを馳せて夢二の水墨画も是非ご覧下さい。

一度食べたらまた食べに来たくなる絶品甘味処、かさぎ屋

「かさぎ屋」は清水寺に参拝する前に、或いは帰り道、ちょっと立ち寄って欲しいお店です。この店でしか味わえない伝統の味は、一度食べたらまた食べに来たくなること間違い無しの絶品!甘党の皆さん、次回京都へ訪れる際には是非二寧坂まで足を延ばして、どうぞご賞味下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/15 訪問

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