写真:Naoyuki 金井
地図を見るJR桜木町駅から「ぴおシティ」の地下道を通って地上に出ると、そこは約500店舗以上ある野毛のんべ街のメインストリート「野毛小路」。ディープカルチャー・ストリートともいえる「野毛小路」は、ある意味で横浜の隠れた素顔と云えるのだ。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその野毛小路のとば口に燦然と輝いているのが「三陽」。何もなければタダの三階建てのビルだが、黄色をメイとしたビビットカラーが、すぐ三陽とわかる存在感を示している。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る正面にまわれば、ドキッとするような看板が目に飛び込む。毛沢東や周恩来、楊貴妃から高倉建さんまで日中のオールスターがそろい踏み。ワクワク感と一抹の不安が交差するエントランスだ。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る店頭の健さんとオーナーのツーショット写真にある「きたなシュラン」とは一体何なのか。店内に踏み込めばその意味もピンと来るはずである。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る「きたなシュラン」とは、フジテレビ「とんねるずのみなさんおかげでした」のコーナー「きたなシュラン」(現在は「きたなトラン」に変更された)で紹介されたお店で、見た目は汚いけれど料理はおいしいレストランや飲食店のこと。
2009年11月、栄えある第1回目の放映で何と最初に三ツ星を獲得したのがこの「三陽」で、云わば「きたなシュラン」三ツ星の元祖なのだ。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその選出理由が振るっている。「ちょっとふざけた下ネタ語録が多く、店内は油にまみれている。店のトレーナーを6,000円で売っていて、主人の会話の基本は下ネタ。店の水道の水を飲むとお腹を壊す」という二の足を踏みたくなるようなお店。
店内に飾られた番組の石田弘エグゼクティブプロデューサーの顔のマスコットキャラがニヤついて見えるのも無理からぬところである。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る席に着いたとたん店主の一言。「長男の餃子に次男の味噌ダレネギ鳥ね」と半ば押し売り状態で勧められる。勿論、断って良いのだが、ビギナーは素直にオーダーするのも良いだろう。それにしても「長男、次男って」と思わずメニューを見れば「おつまみ三兄弟」とある。衝撃のおつまみ一家が、あなたを歓迎しているのだ。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る長男の餃子。「毛沢東もびっくり」という三陽の看板メニュー。熱々の出来立てをハフハフ言いながら食べれば、ガツンとニンニクの効いたパンチが襲ってくる。本来の餃子はこうでなきゃいけない。仕事やデートでニンニクを嫌うなら食べなくて結構なのだ。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る次男の味噌ダレネギ鳥は、自家製の味噌が文字通りの“ミソ”。こちらも熱々の逸品で、甘辛の味噌ダレは「とりあえずのビール」に良く合う仕組みだ。絶妙なコンビネーションの兄弟は、まさに中川家といったところであろう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る「とりあえずのビール」のあとの一押しはサワーだ。創作サワーと云っているが、特に珍しいサワーではない。むしろ珍しいのはネーミングの方である。下ネタオンパレードの「ムクムクサワー」は、せめて一杯は呑んでおこう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る中でも「テポドンサワー」をいくのが王道であるが、ここは爽やかに永遠の「チェリーボーイサワー」をオーダーするのも一興だ。チェリー焼酎という聞きなれない酒に惹かれるが、チェリーが入っているだけというオチが付いている。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る焼酎ベースでないのが気を引く「ベイスターズサワー」。ジンベースの地元に敬意を表した逸品で、実はベイスターズの選手が良く来ることから創られたもの。時折、有名人も来るそうなので、運が良ければ会えるかもしれない。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るガンガン呑んでガツガツ食べる中、もう一つ紹介しておきたいのが「酢豚」。“酒好き、肉好き。女好き”の異母兄弟五男の火傷しそうなくらいの熱々の肉にかぶりつけば、カリッとした食感の中はジューシー。ベタベタした甘さも控えめながらコクのある美味さに驚くであろう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る中華の〆といえばやはりラーメン。選択肢も多く「周恩来も驚く」ラーメンや「ギャルのアイドル」海鮮チンコロラーメンといった、オーダーするのをはばかるようなネーミングが楽しい。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその中でおススメが「楊貴妃も腰抜かす」チンチンラーメン。店でのソバ人気ナンバー1の逸品で、タンメン風味のスープはコクがありながらサッパリ。ストレート麺は上手くスープのコクだけを吸い上げて、飲んべにはうってつけのラーメンと云えよう。
「きたなシュラン」三ツ星に違わぬ店であるが、特別珍しい料理も無くテッパン中華しかない、といっても過言ではない。しかし、その美味さには、驚かされるはずである。
その美味さの秘密は日夜、三陽の「中央研究所」で開発されているからであるが、オーナー、スタッフともに研究所については多くを語らない。余程の企業秘密なのであろう。そんな絶品中華を是非、のんべの街野毛で味わってもらいたいものである。
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(2024/3/28更新)
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