写真:那須 マッキー
地図を見る那須高原一つ樅(ひとつもみ)地区を通る道路県道68号線の道路をはさんだ、両側の2カ所にナスヒオウギアヤメの約2千株の群生を見る事ができます。この花は葉の部分が、皆さんがご存じの普通のアヤメよりずっと大型で見応えがあります。水のある場所や湿地に咲きます。
背がとても高く1メートルくらいの茎があります。種子は結ばないので株分けで増やす以外方法がありません。色は上品な紫色で、まさにロイヤルパープルという表現がぴったりの花です。
写真:那須 マッキー
地図を見るナスヒオウギアヤメは、昭和37年に宮内庁の職員が那須町一つ樅の水田そばで標本草を発見し、植物学者としても高名な昭和天皇が研究してその名が付けられたものです。
ナスヒオウギアヤメは、環境省レッドデータブック絶滅危惧種II類、栃木県レッドデータブック絶滅危惧I類(Aランク)に指定されています。
那須町池田地区地域づくり委員会の皆さんが、ナスヒオウギアヤメの絶滅保護を目的に、一つ樅の休耕田を利用して群生植栽されています。見ごろを迎えるのはその年の気候にもよりますが、おおむね5月下旬から6月中旬くらいまでが最適で、青紫の綺麗な花を咲かせて、訪れた方の目を楽しませてくれます。
写真:那須 マッキー
地図を見るナスヒオウギアヤメ一ツ樅(ひとつもみ)の群生地は、県道68号線沿い広谷地交差点と池田交差点の中間程にあります。ホテルや那須中学校、オルゴール美術館の入り口へ続く進入道路付近ですので、早朝の散歩コースとしても最適のロケーションです。
那須町では群生地が3ヵ所あり、一つ樅の道路を挟んだ2カ所と、まだ規模は小さいですが、この場所から池田交差点近くの那須高原小学校の裏手にもあります。
写真:那須 マッキー
地図を見るナスヒオウギアヤメは、日本で栃木県那須町と那須塩原市の一部にだけに咲く絶滅危機種ですが、いつまでもこの花が残るようにとの願いから、近年では株分けにより移植され、日光市の田母沢御用邸記念公園と那珂川水遊園でも見る事が出来るようになりました。
この花が咲き始めると那須高原は初夏を迎えます。多くの皆さんがカメラ片手に、群生地を訪れます。鑑賞や写真撮影に適した天候は、快晴も良いのですが、薄曇りの陽ざしがお奨めで気品のある綺麗な花色が楽しめます。
写真:那須 マッキー
地図を見るナスヒオウギアヤメは漢字では那須檜扇菖蒲と書きます。ナスヒオウギアヤメの母のヒオウギアヤメは、文仁親王妃紀子(ふみひとしんのうひ きこ)様のお印にもなっています。同じ時期に咲くゴヨウツツジ(しろやしお)は、敬宮愛子内親王殿下のお印です。ナスヒオウギアヤメは、皇居二の丸庭園にも植栽されているそうですよ。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須町池田交差点から一軒茶屋南交差点までの県道21号線の区間は、通称「那須ロイヤルロード」。天皇皇后両陛下をはじめとする皇族方が御静養の際利用されています。この道路は那須御用邸の敷地に沿うように走っているため、そう呼ばれています。この道路の中間約1.5キロメートルには、毎年5月中旬から6月中旬にかけて、真っ赤なツツジが見頃を迎えます。
写真:那須 マッキー
地図を見る緑の林の中にあるツツジの赤い色が一際引き立っています。池田交差点から一軒茶屋交差点までの区間は、普段なら車で約5〜6分で通り抜けられますが、観光シーズンの最盛期には凄い渋滞の発生する区間でもあります。ツツジの咲いている約1.5キロメートルを含めて、駐車することは出来ません。あくまで車窓からの見物となります。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須御用邸敷地内に咲くツツジも美しい。
写真:那須 マッキー
地図を見る5月下旬から6月下旬の開花時期には、道路沿うように数万本のツツジが咲き誇ります。
写真:那須 マッキー
地図を見る道路両側が那須御用邸用地です。那須高原の雰囲気をあじわえる場所の一つです。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須高原のツツジの名所といえば、この道路沿い以外に「那須八幡のツツジ群生地」があります。20万本以上のツツジやトウゴクミツバツツジ、サラサドウダンが咲き誇る、北関東有数の名所となっています。
いかがでしたか?5月下旬からわずかな期間に那須でしか見る事の出来ない花「ナスヒオウギアヤメ」、そして那須高原を代表する風景の「那須ロイヤルロード」のツツジ、那須へお越しの際は是非ともご覧ください。
※ナスヒオウギアヤメ群生地および那須ロイヤルロードには、駐車場等はありません。あくまで車窓からの鑑賞となります、また御用邸敷地内には立ち入る事は出来ませんのでくれぐれもご注意願います。
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(2024/3/19更新)
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