ライトアップの歴史は、実は30年も続いています。
1986年に、高知市内にあるナイトクラブ「赤い靴」の社長さんが「店舗から光に照らされる高知城を見せたい!」という思いから始まりました。
初めは県庁に「ライトアップを行おう」と提案したものの、しかし県の返答は「予算不足で実施できない」というもの。「ならば県に許可を取った上で、お店でやってしまおう!」ということで、ライトアップが始まりました。
この活動に続くように、他の団体も協力するようになりました。
現在では「高知県庁」によって高知城の下側から、旅館「城西館」の屋上から合計3箇所からのライトアップが行われています。
ちなみに、このライトアップの発端となった「赤い靴」には城を照らすライトのスイッチがあります。自らの手でスイッチを押して高知城に光を照らす、貴重な体験ができるそうです。
こうして現在に至るまでに、光に照らされた純白な高知城の姿を見ることができるようになったのでした。
「追手門(おうてもん)」は、江戸時代初期に建設された正門で、約400年にわたって現在まで残り続けている正門です。
天守閣と正門(追手門)がそろって現存する城は大変珍しく(この他は弘前城、丸亀城の3城のみ)、特に高知城は追手門前から天守閣を望むことができる貴重なお城なのです。
追手門から見える高知城は、日中も撮影スポットとして欠かすことのできない場所です。
しかし、この位置から見上げる夜の高知城は遠い闇夜に浮かぶように見ることができます。この場所はさながら"歌舞伎の舞台"のように…。
広々とした、少し登りにくく設計された階段がある「杉の段」を登っていくと、城の北側に回ることができます。
そこが「三の丸」で、極めて古風な天守閣の姿を望むことができます。
ここから、左右に伸びた「廊下櫓門」や「多聞櫓」といっしょに天守閣を見ることができ、光によって純白に照らされた天守閣を撮影するには絶好の場所となっております。
いざ現地に立ってみれば、私たちはその高知城の姿を"美しい"と感じるはずです…。
天守閣の下は全面的に開放された市立公園となっております。ここにも、歴史と秘密があります。
明治時代に「廃城令」が施行されたことで、一度は天守閣がすべて取り壊される危機に遭いました。しかし、高知市民の熱烈な保存運動によって天守閣などの一部の施設だけが残されることが認められ、現在の「高知公園」となったのです。
南東の高知公園から見上げる「夜空に立つ高知城」と「水面に映る光」は、先人たちが積み重ねた努力の跡なのでした。
左右に木々が広がり、中央にそびえ立つ高知城の姿は凛々しく、あなたの眼に映えるのです…。
いかがでしょうか。高知市の中心部に現存する「夜城・高知城」の姿は今もなお、毎日のように光照らされて皆さんを待ち受けております。
このライトアップされた高知城を活用したイベントが、年に何度も開かれております。ぜひ下記の「関連MEMO」を参考にして、高知県へ、高知市へと足を運んでみてください。
私もゲストとなる皆さんが、ご来高されることを心待ちにしております。
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