日本一の大クスと武家門散策、古民家カフェで寛ぐ町 姶良市蒲生

日本一の大クスと武家門散策、古民家カフェで寛ぐ町 姶良市蒲生

更新日:2017/05/30 11:14

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
鹿児島県姶良市にある蒲生には江戸時代の武家屋敷の門構えが残る古い町並みがあります。およそ900年の歴史があり蒲生の町を見守ってきた蒲生八幡神社には樹齢1500年といわれる日本一の大クスが力強く大地に根を張っています。
歴史ある神社に参拝し大クスからパワーをもらい、江戸時代から続く武家門のある通りを散策。そして築120年の落ち着いた雰囲気の古民家カフェでくつろげる姶良市蒲生を紹介します。

江戸時代の薩摩藩武家屋敷の武家門が残る蒲生

江戸時代の薩摩藩武家屋敷の武家門が残る蒲生

写真:肥後 球磨門

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鹿児島県姶良市蒲生(かもう)は九州自動車道 姶良ICからおよそ15分で到着します。蒲生観光交流センターに無料駐車場があるので蒲生散策はそこを利用するのが便利です。

江戸時代、蒲生には現在の役場に相当する「地頭仮屋」が置かれていました。その地頭仮屋の正門が姶良市役所の蒲生支所の前に残され「御仮屋門」と呼ばれています。クスノキで造られた高さ4.5メートル、横幅6.1メートルの立派な門は風格を感じます。この御仮屋門を中心に9つの通り(馬場)と2つの小路が構成され、道筋には武家屋敷が建ち並び多くの武家門を見ることができます。

江戸時代の薩摩藩武家屋敷の武家門が残る蒲生

写真:肥後 球磨門

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蒲生の町並みは、江戸時代の薩摩藩独自の兵法に基づく機能的で美しい町割で形成され、それが現在まで続いている鹿児島県内でも数少ない地域です。 西馬場や辻馬場などの名前がついた道が残されており、通りに面した屋敷には古い武家門が数多く残っていて往時の武家屋敷の姿がしのばれます。

江戸時代の薩摩藩武家屋敷の武家門が残る蒲生

写真:肥後 球磨門

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家の格式によっていろいろな門があり、10〜49石の家では屋根がひとつの門、50石以上になると本屋根の両脇に小屋根が設けられました。
写真の門は本屋根の両側に小さな屋根があるので50石以上の家格の家ではないでしょうか。門には乳鋲も打ってあり高級武士の家だと想像がつきます。
昔日の面影をとどめている蒲生の武家門の形から家格を想像しながら散策してはいかがでしょうか。

学問・芸術そして安産の神を祀る「蒲生八幡神社」

学問・芸術そして安産の神を祀る「蒲生八幡神社」

写真:肥後 球磨門

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蒲生観光交流センターの近くに蒲生八幡神社の鳥居があります。両側に桜の木が植えられた石畳の参道をまっすぐ歩いて見えてくるのが鮮やかな朱色の社殿です。
神社はこの地の豪族であった蒲生氏の初代が大分の宇佐神宮から分霊した神様を祀ったのが始まりとされ、建立は保安4年(1123年)と900年近い歴史がある神社です。

学問・芸術そして安産の神を祀る「蒲生八幡神社」

写真:肥後 球磨門

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祭神は学問・芸術の神と崇められている応神天皇、そして応神天皇の母である神功皇后が祀られ、母子神が祀られていることから安産の神として信仰があります。

学問や芸術の向上、安産の祈願に蒲生八幡神社に参拝してはいかがでしょうか。

日本一の大樹「蒲生の大クス」

日本一の大樹「蒲生の大クス」

写真:肥後 球磨門

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蒲生八幡神社の境内にそびえ立っているのが日本一の大樹「蒲生の大クス」です。この大クスは蒲生八幡神社が建立された年にはすでに大木であったといわれ、樹齢は1500年とも1600年とも推定される老木で国の特別天然記念物に指定されています。

目の高さの幹の太さがおよそ24メートルで、高さはおよそ30メートルの大木です。地にどっしりと根を張った大樹の力強さに圧倒されるとともに、見上げるとどこか神秘的な雰囲気を感じる大木です。
蒲生八幡神社に参拝し学問向上や安産を祈願した後に、日本一の大樹のパワーを授かれば願いの届くパワーもアップするのでは。

日本一の大樹「蒲生の大クス」

写真:肥後 球磨門

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大クスのそばに立つだけでその大きさや重量感を体感できますが、蒲生観光交流センターに展示されている一本の大クスの枝がそれだけで木のように見え、本当に大クスが日本一の大樹であることをさらに実感できます。

蒲生観光交流センターでは蒲生の観光情報や特産品の販売も行われているので蒲生散策のときに立ち寄ることをおススメします。

蒲生紅茶シフォンが絶品!築120年の古民家カフェ「らびゅー」

蒲生紅茶シフォンが絶品!築120年の古民家カフェ「らびゅー」

写真:肥後 球磨門

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蒲生の武家屋敷群の通りにあるのが、観光交流センターの別館として築120年の古民家を改装してオープンした「あいらスウィーツカフェ らびゅー」です。敷地内の入り口は武家門がそのまま。本当にここがカフェ?という雰囲気です。

蒲生紅茶シフォンが絶品!築120年の古民家カフェ「らびゅー」

写真:肥後 球磨門

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店内に入ると古びた趣のある調度品が配され古民家の風情があちこちにあふれています。店内の雰囲気に合ったBGMも耳にやさしく心地良いので、ゆったり過ごせるおススメのカフェです。ここでは蒲生産の干し椎茸と地卵を使った「鶏飯ランチ」など地元の食材を使った食事もいただけます。

蒲生紅茶シフォンが絶品!築120年の古民家カフェ「らびゅー」

写真:肥後 球磨門

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ここは蒲生の大クスをモチーフにしたバームクーヘンなどのスウィーツが充実していて、特におススメなのが“まぼろしの紅茶”とも言われている「かもう紅茶」を使ったスウィーツ。
「かもう紅茶」を練り込んだ「かもう紅茶シフォンケーキ」は、一口食べると上品な紅茶の香りが口いっぱいに広がる美味しいシフォンケーキで、雰囲気のよい店内でいただくと最高です。

蒲生散策の途中に古民家カフェ「らびゅー」でひと休みしてはいかが。

日本一の大樹でパワーをもらい歴史ロマンあふれる姶良市蒲生

江戸時代の武家門が数多く残る蒲生の大クスは、和気清麻呂(わけきよまろ)が蒲生を訪れた時に手にした杖を地面に刺したものが成長したという伝説があり古のロマンを感じます。
歴史ある蒲生八幡神社に参拝し樹齢1000年を超える大樹から自然のパワーを授かり、蒲生の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/11 訪問

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