寄らずには帰れない!和歌山の名居酒屋「魚酒屋・千里十里」

寄らずには帰れない!和歌山の名居酒屋「魚酒屋・千里十里」

更新日:2017/05/25 14:47

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
旅先で呑む一杯。その土地を感じられる一皿。“食”を求める旅人にとって良き居酒屋との出会いは、その旅一番の収穫となる。
和歌山市に訪れたなら、立ち寄らずには帰れない名居酒屋「魚酒屋・千里十里(ちりとり)」を紹介したい。地元で愛され、テレビの居酒屋番組でもおなじみの店だ。海の幸に恵まれた和歌山市で、絶品の魚料理をアテに和歌山の地酒で一杯やりたい。

和歌山で愛され続ける居酒屋・千里十里

和歌山で愛され続ける居酒屋・千里十里

写真:塚本 隆司

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紀州徳川家の城下町・和歌山市に、江戸時代から「ぶらくり丁」と呼ばれる商店街がある。語源は諸説あるが「ぶらぶら歩く」からきているとか。
「ぶらくり丁」の築地通り沿いに、居酒屋「魚酒屋・千里十里」がある。創業は昭和30(1955)年。改装はしたものの、地元の人に愛され続けている老舗居酒屋だ。間口はさほど広くはないが、のれんをくぐると奥行きの深さに驚くことだろう。

和歌山で愛され続ける居酒屋・千里十里

写真:塚本 隆司

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開店時間に飛び込むと、長いカウンターのどこに座ろうかと悩んでしまう。これが1時間も経たないうちに、地元の人たちでいっぱいになるのだから、驚きだ。

オススメはカウンター席、「千里十里」自慢のメニューがならぶ

オススメはカウンター席、「千里十里」自慢のメニューがならぶ

写真:塚本 隆司

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ひとりやふたりの旅なら、カウンター席がオススメ。千里十里のカウンター席は、座るだけで心をつかまれてしまう。目の前の壁に書かれた品書きのなんと長いこと。

オススメはカウンター席、「千里十里」自慢のメニューがならぶ

写真:塚本 隆司

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そして、ショーケースに並ぶ新鮮な魚介の数々。「よし、コレにしよう!」と決めたところに、おいしそうな料理がすっと視界を横切ったりする。悩ましくも楽しいひとときだ。

オススメはカウンター席、「千里十里」自慢のメニューがならぶ

写真:塚本 隆司

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ついつい、カウンター席のことばかり書いてしまったが、奥には掘りごたつになった座敷が30席ほどある。グループでの来店でも大丈夫なので安心して欲しい。

旅の居酒屋の醍醐味、ずらりとならぶ和歌山の銘酒

旅の居酒屋の醍醐味、ずらりとならぶ和歌山の銘酒

写真:塚本 隆司

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席につけば、まず飲み物。クッと冷えたビールが欲しいなら、観光客らしく地ビールで一杯といきたい。
和歌山は水の街でもあり、古くから酒や醤油作りが盛んな土地柄。南紀白浜ナギサビールは、紀州熊野の名水「富田(とんだ)の水」を仕込み水に使い、熱処理やろ過をしていないフレッシュなクラフトビールだ。

旅の居酒屋の醍醐味、ずらりとならぶ和歌山の銘酒

写真:塚本 隆司

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和歌山自慢の地酒も気になるところ。海南市にある1866(慶応2)年創業「名手酒造店」の「黒牛」は外せない。「千里十里」ラベルの300ml瓶は、黒牛生原酒だ。
紀の川市の「雑賀」もぜひ飲みたい。

旅の居酒屋の醍醐味、ずらりとならぶ和歌山の銘酒

写真:塚本 隆司

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また、和歌山といえば梅。運が良ければ和歌山らしい梅酒にも出会えるかもしれない。写真は黒牛の梅酒。純米原酒と完熟南高梅で造られた逸品だ。ロックで飲みたい。

「魚酒屋・千里十里」といえば、和歌山の海の幸

「魚酒屋・千里十里」といえば、和歌山の海の幸

写真:塚本 隆司

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ケースにならぶ魚のほとんどが和歌山産。潮の流れが速い紀伊水道で獲れる魚は、身がよく引き締まってうまい。特に加太のアジやタイ、すさみのカツオは絶品。有田は、タチウオの漁獲量日本一だ。種類も豊富で四季を通じて楽しめる。そして、和歌山の少し甘めな醤油がよく合う。

「魚酒屋・千里十里」といえば、和歌山の海の幸

写真:塚本 隆司

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ぜひ、おすすめしたい一品が煮付けだ。写真は丸ハゲの煮付け。ハゲとはハギのこと。丸ハゲといえばカワハギ、長ハゲはウマヅラハギだ。煮付けが人気な理由は、ひとくち口にすればわかるだろう。うまい魚にうまい酒。幸せなひとときに、来て良かったと思えるはずだ。

「魚酒屋・千里十里」といえば、和歌山の海の幸

写真:塚本 隆司

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もう一品、おすすめしたいのが海鮮太巻。
「千里十里」は寿司も人気で、なかでも海鮮太巻は外せない。ウナギやイカなどの海の幸と歯ごたえのあるキュウリやたくあんが入った海鮮太巻は食べごたえ十分。写真は一人前だが半人前でも注文できる。
お土産として持ち帰りも可能。間違いなく喜んでもらえるだろう。

名居酒屋「千里十里」の観光客にうれしい営業時間

場所は、JR和歌山市駅とJR紀和駅からなら徒歩15分くらい。JR和歌山駅からでも徒歩30分もかからない。
定休日は月曜日。営業時間は、火曜日から土曜日は16時30分、日曜日や祝日は15時30分から。オーダーストップは23時。
大阪や京都、神戸からなら「千里十里」で一杯やってから帰れる時間からの営業。飲みたい観光客にとってはうれしい限りだ。和歌山マリーナシティーや紀三井寺、和歌山城などを観光したあとでも十分立ち寄れる。

地元の人にも親しまれている人気店だけに、予約をしておいた方が無難。観光で訪れて満席で入れないなんて悲しすぎる。

<店舗情報>
「魚酒屋・千里十里(うざかや・ちりとり)」
所在地:和歌山県和歌山市元寺町1-70 ぶらくり丁大通り
定休日:月曜
営業時間:日曜・祝日15時30分から、火曜〜土曜16時30分から、オーダーストップ23時
電話番号:073-433-4480
アクセス:JR和歌山市駅から徒歩15分

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/04 訪問

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