東京・麻布の狸穴坂に住んでいた狸は有名人?隠れスポット麻布狸穴界隈を歩いてみよう

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東京・麻布の狸穴坂に住んでいた狸は有名人?隠れスポット麻布狸穴界隈を歩いてみよう

東京・麻布の狸穴坂に住んでいた狸は有名人?隠れスポット麻布狸穴界隈を歩いてみよう

更新日:2017/04/27 16:50

雲本 らてのプロフィール写真 雲本 らて ブロガー、坂道探検家

東京・港区のロシア大使館のあるあたりには、麻布狸穴町と呼ばれる地名の場所があります。そして、この地には地名の由来にもなった言われる狸穴坂が江戸時代から存在します。今回は、そんな大使館や有名スポットが存在するエリアにひっそりと残っている狸穴坂に加えて、界隈のおすすめスポットや一緒に歩くと楽しい大通り沿いにある榎坂についても紹介してみたいと思います。

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ブリリアントな狸穴坂

ブリリアントな狸穴坂

写真:雲本 らて

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「狸穴坂」は、都営大江戸線麻布十番駅から徒歩数分の場所にあります。狸穴坂自体は江戸時代の古地図にも記載があるほど古い坂道です。坂の途中には、ロシア大使館や高級マンションに加えて、有名人もよく利用しているという会員制社交クラブのアメリカンクラブなどが隣接しています。また華々しい施設の中に昔から残る民家も存在し、狸穴坂は江戸と東京が渾然一体となっている不思議な雰囲気の場所です。

また狸穴坂は、田中康夫さんの小説「ブリリアントな午後」(1982)や槇村さとるさんの漫画「まみあな四重奏団」(1989)などで、主人公の住む家が坂の途中にあるという設定で登場します。なので、これらは80年代の狸穴坂界隈の雰囲気を知るにもちょうどよい資料になりそうですので、気になる方はあわせて読んでみるのもありかもしれません。

ブリリアントな狸穴坂

写真:雲本 らて

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狸穴坂の名前については、かつて古狸が住んでいたほら穴が坂下にあったことからそう呼ばれるようになったのが有力説です。また、1644年に徳川家光がこのほら穴の視察を命じたという話や、徳川の大奥を荒らしまわった古狸がここのほら穴に住んでいたというエピソードも残っており、江戸時代からいかにこの狸穴坂の狸と住居のほら穴が有名だったかを知る手がかりにもなりそうです。

ちなみに、そんな伝説が残っているためか、Jリーグ・FC東京のマスコットキャラクター「東京ドロンパ」は、この狸にあやかって麻布狸穴町生まれの狸として設定されていることでも有名です。

ブリリアントな狸穴坂

写真:雲本 らて

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同じくこの地の狸由来で、江戸時代の狸穴坂の坂下に「狸蕎麦(一名作兵衛蕎麦)」という当時有名だった蕎麦屋があったことも隠れたエピソードです。現在のこの界隈は隠れた名店も多く、美食家たちが足繁く通うスポットでもあり、そういう意味でもかつての記憶のようなものがこの地に受け継がれているかもしれないと想像してみるのも楽しいかもしれないですね。

古くから存在する榎坂

古くから存在する榎坂

写真:雲本 らて

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狸穴坂の坂上のすぐ東側に「榎坂」があります。外苑東通り沿いにある短い坂道で、坂下は桜田通りと直交しています。緩やかにカーブしながら曲がっている坂道で、坂上あたりからは東京タワーも眺めることができます。また坂の途中には、特徴的な黒い外観で建築的価値も高いノアビル(建築家の白井晟一氏による設計)も隣接しています。

坂名については、江戸時代より前の古街道を示す榎があったからという説が有力です。なおこの榎坂については、現地に区公認の坂の碑はありませんが、江戸時代の古地図にはしっかりと榎坂という記載があり、狸穴坂と同じく由緒ある坂道と言えるでしょう。

現在も利用されている日本経緯度原点

現在も利用されている日本経緯度原点

写真:雲本 らて

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榎坂の途中から、途中に一乗寺のある南に向かう路地の行き止まりのアフガニスタン大使館脇のところに、「日本経緯度原点」があります。ここは、日本の経度と緯度を測定する基準となる点で、明治25年(1892年)に定められました。その後、3月11日の東北地方太平洋沖地震により改正がおこなわれましたが、現在も地図測量の原点として利用されています。

なお、この日本経緯度原点は、史跡として港区指定文化財にも指定されています。またすぐ近くには一乗寺など、江戸時代から現存するお寺もあります。狸穴坂などに訪れる際には合わせて立ち寄ってみると、地域への理解も深まり楽しいかもしれませんね。

隠れた史跡スポット

狸穴坂界隈は、東京タワーや六本木、麻布十番の繁華街から一歩外れた場所にあることもあり、隠れたスポットとも言えます。この界隈は大使館などが点在してはしますが直接体験できるような有名スポットはありません。ただ今回紹介した坂道など新旧の史跡中心に街を歩くと、江戸と東京が渾然一体となった街の雰囲気が楽しめると思います。

東京タワーや麻布十番散策とあわあせて、すこしばかり足をのばしてこのエリアを歩いてみるとひと味違った街の姿を発見できるかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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