NEW「さんふらわあふらの」は、これまで大洗港―苫小牧西港で運航してきた同じ名前の船(以下：旧ふらの)を置き換える形で2017年5月13日より就航しました。
商船三井フェリーは大洗港と苫小牧西港を夕方に出港する夕方便、深夜に出港する深夜便をそれぞれ運航中ですが、「さんふらわあふらの」は夕方便です。夕方便には他に「さんふらわあさっぽろ」、深夜便は「さんふらわあしれとこ」「さんふらわあだいせつ」を運航中です。
大洗港出港が19:45と以前より1時間15分遅くなったため、関東からの旅行者やトラックがより利用しやすくなり、他のフェリーや貨物船との競争力を強化しました。なお大洗港入港(14:00)、苫小牧西港入港(13:30)と出港(18:45)の時刻は変更なしです。
商船三井フェリーの夕方便は大洗港発・苫小牧西港発ともに出港から翌朝までほとんど夜間航海となります。大洗港発は翌朝の日の出から三陸北部～青森県東部の陸地が見える事があります。昼になり天気が良ければ写真の樽前山が見えてくると苫小牧西港入港はもうすぐです。
苫小牧西港発は日の出からは岩手県南部～宮城県の陸地が見える事があります。いわき沖から大洗港までは陸地に近いところを走る事が多いので、天候が良ければ陸地が見えます。
NEW「さんふらわあふらの」は旧ふらのと比べて旅客定員に対し個室の割合が増加。上級客室である「スイート(写真)」、「プレミアム」は全て7階にあり、ほとんどの部屋に専用のバルコニーが設置されました。プレミアムは旧ふらのでは「デラックスルーム」に該当します。スイートは旧ふらのと同様1室のみで、船の左側に窓があるので、苫小牧西港行きでは陸地が見えやすいです。
バス、TV、冷蔵庫などの設備、アメニティの大半はスイート、プレミアムで共通ですが、スイートはプレミアムより約2倍広い部屋で、ゆったりした造りになっています。プレミアムは19室あるほか、バリアフリー対応のバルコニーがないプレミアムが1室あります。
5階と6階にある「スーペリア」は旧ふらのでは「スタンダードルーム」に該当します。写真の窓があるオーシャンビュータイプと窓がないインサイドタイプがあり、オーシャンビュータイプは全て船の左側です。スーペリアには、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫が備わっています。
5階にある「コンフォート」は、旧ふらのでは「カジュアルルーム」に該当します。カプセル寝台で、全カプセルにTVと荷物専用スペースの他、コンセントが備えられているので携帯電話などの充電も可能です。
また個室化が進みましたが、「ツーリスト」は旧ふらのでは「エコノミールーム」に相当するじゅうたん敷の部屋もあります。なおツーリストの客席の間には仕切りカーテンが加わりました。全席に荷物スペースの他、コンセントがあります。
コンフォート、ツーリストには冷蔵庫がありませんが、旧ふらのと同様に1回200円で利用できる冷蔵ロッカーが5階にあります。乗船中冷蔵品の土産等を保管したいコンフォート、ツーリスト利用客は冷蔵ロッカーの利用をおススメします。
トラックドライバー用の部屋も全室個室になり、部屋でより過ごしやすくなりました。
NEW「さんふらわあふらの」は商船三井フェリーの船として初めて、ウィズペットルーム、ドッグランが設置されました。ウィズペットルームは5階と6階のスーペリアに合計5部屋あり、いずれも船の後方にある展望デッキの近くにあります。ドッグランは5階展望デッキに2か所設置され、愛犬がストレスなく船旅を楽しめるようになりました。なお旧ふらのと同様、事前に予約しペットケージへ預ける方法での乗船も可能です。
NEW「さんふらわあふらの」にはサウナ付き展望浴場が設置されています。旧ふらのよりロッカーが数多く設置され、コインなしで鍵を開閉出来ますので、盗難防止対策が改善されました。
なお女性展望浴場のそばにはベビールームも設置され、乳児を連れた利用客にも便利！展望浴場にはコインランドリーもあるなど、利便性が向上されています。
船上での楽しみの一つは食事です。商船三井フェリーの夕方便にはレストランが設置され、夕食、朝食、昼食共にバイキング形式です。2食セット割引券もあり、船内レストラン入口の自動販売機で購入可能です。
なおトラックドライバーには旧ふらのと同様、一般利用客とは別にドライバー用のレストランがあります。
ショップは案内所の近くにあり、さんふらわあオリジナルグッズや北海道、茨城県のお土産、船内で必要な日用品などを販売しています。ショップの近くにはキッズランドがあるほか、さんふらわあの絵が描かれたモニュメントがあり、船長服をレンタルして子供の記念写真などに最適です。
苫小牧西港フェリーターミナルは商船三井フェリーのほか、太平洋フェリー(仙台・名古屋)、シルバーフェリー(八戸)も発着する北海道最大のフェリーターミナルです。1階にフェリー会社3社の受付カウンター、2階に総合案内所、売店、レストラン、及び徒歩で乗下船するお客様のゲート、3階に送迎デッキとフェリーや港を紹介する苫小牧ポートミュージアムがあります。
苫小牧西港フェリーターミナル独自のサービスとして、車なしでフェリーを下船したお客向けのレンタカー取次があります。利用可能なレンタカー会社は現在、トヨタレンタカーとタイムズカーレンタル。利用する場合は苫小牧西港からスタート出来るよう、利用者自身でレンタカー会社へ予約し、フェリー下船後ターミナル2階総合案内所で受付して下さい。
NEW「さんふらわあふらの」に続き同型船のNEW「さんふらわあさっぽろ」が2017年10月24日に就航しました。こちらも現在夕方便で運航していた同じ名前の船を置き換える形となり、船内はNEW「さんふらわあふらの」と同様に充実した設備です。
関東から北海道への船旅が利用しやすいダイヤに変わり、ドッグラン、ウィズペットルームなどの設備がより充実したNEW「さんふらわあふらの」に乗って北海道・苫小牧へ旅行をしてみませんか？
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(2024/4/23更新)
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