観る・食べる・感じる!どう歩く?金沢の3つの茶屋街

観る・食べる・感じる!どう歩く?金沢の3つの茶屋街

更新日:2017/04/25 14:38

きんぎょ 美歩のプロフィール写真 きんぎょ 美歩 温泉と歴史旅 Walker
金沢には「ひがし茶屋街」「主計町茶屋街」「にし茶屋街」という、3つの茶屋街があります。金沢観光で、これらのどこかの茶屋街を訪れた方も多いと思いますが、全て行かれた方は少ないのでは?
周辺の観光スポットも、趣も、少しずつ異なる金沢の3つの茶屋街を、観て食べて感じてみましょう!観光スポットとしての風情や概要、そして夜の風景、お料理もご紹介します。
さぁ、あなたが気になるのはどこの茶屋街でしょうか。

金沢観光の代表スポット「ひがし茶屋街」

金沢観光の代表スポット「ひがし茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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金沢には、男川といわれる「犀川」と、女川といわれる「浅野川」という2つの川の流れがあります。
「ひがし茶屋街」は浅野川のほとりにあり、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。観光客が一番多く訪れ、金沢観光の代表格、もっともポピュラーな観光スポットの茶屋街といえるでしょう。

その大きな魅力は、茶屋街の建物の3分の2を占める伝統的建造物です。茶屋町創設時から明治初期に建築された、茶屋様式の町家の風情は圧巻です!
黒い瓦、美しい町屋の軒、昔の面影を留める情景は訪れる人を魅了して止みません。カメラも大活躍する金沢観光のビューポイントですよ。

金沢観光の代表スポット「ひがし茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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「ひがし茶屋街」は南北約130m、東西約180m。雨の日も晴れの日も、そぞろ歩きにうってつけです。風情ある出格子の佇まいを眺めて、気分もタイムスリップです!

ひがし茶屋街には7件のお茶屋さんがあります。また、日本で唯一重要文化財指定のお茶屋さん「志摩」や、金沢市の指定文化財でもある「懐華樓」などでは、内部見学やカフェで休憩もできますので、ぜひお茶屋を体感してみてくださいね。

金沢観光の代表スポット「ひがし茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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ひがし茶屋街は兼六園からも徒歩圏内です。周辺には「宇多須神社」や「徳田秋聲記念館」、「金沢市立安江金箔工芸館」など、見どころも満載です。
浅野川の流れを眺めながら、河川敷や河岸の遊歩道を散歩するのもオススメですよ!
川風に吹かれて、金沢らしいビュースポットを満喫してください。

静かに楽しみたい方には「主計町茶屋街」

静かに楽しみたい方には「主計町茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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浅野川右岸にある「ひがし茶屋街」に対し、左岸沿いの浅野川大橋から中の橋にあるのが「主計町茶屋街」です。

人通りの少ない隠れた小路と、目の前を流れる浅野川の風情が魅力の茶屋街で、紅柄格子の家並みの通りに4件のお茶屋さんがあります。
浅野川に沿って、昔ながらの料亭が建ち並ぶこのエリアでは、四季折々、朝夕に、料亭の窓からは浅野川の趣きある風情を楽しむことができます。

静かに楽しみたい方には「主計町茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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主計町のおススメ観光スポット「暗がり坂」は、川沿いの街並みの小路、主計町事務所奥に、紅格子の陰に隠れるようにある坂道です。昼でも薄暗いので、別名「暗闇坂」ともいわれています。

短くて狭い坂道は、検番の横から、階段の上にある久保市乙剣宮へと繋がり、神社と茶屋街を繋ぐ坂道には、この坂を行き来しそれを見送った人の思いが偲ばれます。
暗がり坂の階段を、その時代に思いを馳せながら、ぜひ歩いてみましょう。

静かに楽しみたい方には「主計町茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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主計町茶屋街の暗がり坂の上には「泉鏡花記念館」があり、また尾張の御用商人の居住地があったともいわれる尾張町の通りには、商家の面影を残す街並みや「町民文化館」があります。レトロな金沢を感じる「金沢蓄音機館」や「金沢文藝館」など、こだわりの観光スポットも多く点在しています。

観光客も少なく、ゆったりと茶屋街の趣を感じることができ、時間にとらわれず静かに金沢観光を楽しみたい方にとっては、主計町茶屋街がオススメです。

浅野川にかかる「中の橋」や、「鏡花の道」と名付けられた川沿いの道では、四季の樹木が彩を添える美しい光景が広がります。川沿いをのんびり散策するのも素敵ですよ。

料亭が軒を並べ、芸妓さんが多い「にし茶屋街」

料亭が軒を並べ、芸妓さんが多い「にし茶屋街」

提供元:金沢市

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「にし茶屋街」は男川といわれる「犀川」の傍にあります。香林坊や片町といった金沢の代表的繁華街を越え、犀川大橋の近くに位置する「にし茶屋街」は、駅からも遠く、小さな規模の茶屋街です。

他の茶屋街と比べ、料亭が軒を並べる街並み。にし茶屋街には5軒のお茶屋さんがあり、3つの茶屋街の中で、最も多数の芸妓さんが所属しています。

料亭が多いので、芸妓さんに会える可能性が高い茶屋街です。運がよければ芸妓さんに会えるかもしれません!

料亭が軒を並べ、芸妓さんが多い「にし茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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にし茶屋街は、こじんまりした街並みです。時間はないけれど茶屋街の雰囲気を楽しみたいという方には、観光客も疎らなので、ゆっくり散策もできます。
料亭の並ぶ茶屋街からは、花街のしっとりとした風情を感じるとることができるでしょう。

にし茶屋街には、芸妓さんから常連様へ「茶屋街のおもたせ」として始まった「甘納豆のかわむら」、金沢のお正月のお菓子・ふっとこや落雁の老舗「諸江屋」や「華の宿」があります。

お店はお買い物だけでなく、お抹茶とお菓子をいただける茶寮カフェになっていますので、金沢観光で疲れたら、居心地のいい菓子店で、金沢の美味しいお菓子を召し上がってひと休みしてくださいね。

写真は、「諸江屋」和三盆の加賀落雁。お茶室の畳に喩えた箱入りの「わびタンス」です。

料亭が軒を並べ、芸妓さんが多い「にし茶屋街」

写真:きんぎょ 美歩

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にし茶屋街には、小説家島田清次郎の展示資料館とお茶屋の部屋が再現された見学スポットがあります。また、周辺には文豪室生犀星が幼少期を過ごした「雨宝院」「室生犀星記念館」もあります。日本三神明のひとつ「神明宮」や寺町寺院群など、しっとりと金沢旅情を感じて旅を楽しみたい方にはオススメの、観光スポットが満載です。

にし茶屋街から犀川湖畔を歩き、長町武家屋敷へと散策するのもいいですね。東の浅野川とは異なる、西の犀川の光景もまた、金沢を感じられるオススメのビュースポットですよ。

夜の茶屋街散歩はどこへ?

夜の茶屋街散歩はどこへ?

写真:きんぎょ 美歩

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日中あんなに多くの観光客で賑わっていた「茶屋街」も、夜は静かな茶屋街となります。土産店も店を閉め、夜はひっそりと静まりかえり、昼の喧騒が嘘のようです。

ひがし茶屋街では、ぜひ路地裏を覗いてみましょう。ワインバーやフレンチレストラン、小さな居酒屋などが軒を並べる格子の奥。昼間とは違った空間です。立ち寄ってみてはいかがでしょう。気軽に入ることができるお店もあるので安心ですよ。

夜の茶屋街散歩はどこへ?

提供元:金沢市

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主計町の夜は、浅野川沿いをそぞろ歩きしてみてはいかがでしょう。ライトアップされた川沿いに揺れる木々の風情、黒く流れる川面、ライトでキラキラ輝く川面の様子も、独特の風情たっぷりの光景です。

主計町界隈は、浅野川に小料理屋さんが並んでいます。お店も小ぢんまりしているので、夜のお食事はできるだけ予約をお勧めします。

夜の茶屋街散歩はどこへ?

提供元:金沢市

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にし茶屋の夜は、大正浪漫を感じる外灯が懐かしい、風情ある茶屋街のようすを楽しみましょう。ぼんやり霞む茶屋街の光景は、ノスタルジックな演出を醸し出します。時には料亭から、太鼓や三味線の音なども聞こえ、ムード満点ですよ。

犀川湖畔では、対岸の片町の灯りや車の往来がとても眩しく感じられます。犀川を挟んだ賑やかさとの落差、にし茶屋街の夜の風情は、ほかの茶屋街にはないレトロ感で溢れています。

金沢茶屋街 夜はどこでいただきましょう?

金沢茶屋街 夜はどこでいただきましょう?

写真:きんぎょ 美歩

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ひがし茶屋街の夜のお食事のおススメは、裏通りの一番奥にあるフレンチの「ビストロRyomon」です。町家を利用した建物はとてもおしゃれです。夕方からの営業なので、茶屋街をぶらぶら散策しながら行くと、茶屋街の夜の雰囲気を味わうことができます。

Ryomonはカウンターとテーブル席があります。予約なしでも大丈夫ですが、予約をしたほうが無難です。リーズナブルなお値段で、単品もOKです。

ひがし茶屋街には高台に老舗料亭「山乃尾」が。また通りには片町の老舗料亭「銭屋」が経営している懐石料理の「十月亭」、お茶屋「藤とし」などの料亭があります。「十月亭」はランチもやっていますし、夜は予約をすればOKです。「山乃尾」は予約を、「藤とし」はお茶屋さんなので一見さんは無理ですので、ご注意ください。

金沢茶屋街 夜はどこでいただきましょう?

写真:きんぎょ 美歩

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主計町茶屋街はお茶屋さんだけでなく、小料理店や割烹が浅野川沿いに軒を並べています。

「太郎」や「みふく」「貴船」などが主計町の老舗として有名ですが、茶屋街入口付近の「嗜季」も美味しいお店です。
若い板長評判の、料理の腕とセンスに大満足!月により和食のコース内容が少しずつ違うので、また他の月に行きたいと思うお店ですよ。

金沢茶屋街 夜はどこでいただきましょう?

写真:きんぎょ 美歩

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にし茶屋街は、金沢の3つの茶屋街の中でも、さすが金沢!と納得のいくお料理がいただける料亭とお茶屋さんが軒を並べています。

「西泉家」はお茶屋さんなので一見さんは残念ながら利用は難しいですね。でも、お茶屋の雰囲気を味わえるカウンター席があるので、時節によっては稀ですが、予約可能なこともあります。強運を味方に、問い合わせてみるのもアリかも!?

茶屋街入口の料亭「にし料理茶屋」は、カウンター席や小上がり、お座敷もあるので、旅のスタイルに合わせて美味しい金沢のお料理を堪能できます。
見た目で、器で、もちろん美味しいお料理は、四季折々、旬の食材、地元食材が満載のお料理です。ただし、お店の予約はお忘れなく!

川のある風景と茶屋街旅情を

金沢の風景に欠かせない、浅野川と犀川という「川」のある風景。そして川の傍にある金沢の3つの茶屋街。

川沿いの景色が違うように、似ているようで華やかさや雰囲気が少しずつ違う、金沢の茶屋街旅情。
金沢でぜひその違いを、自分のスタイルに合わせた観光を楽しんでみてはいかがでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/04 訪問

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