「柿の専門」は近鉄奈良駅から三条通りを歩いて5分ほどの所にある小さな小さなお店です。三条通りを抜け、左手に猿沢池が見える交差点を右に進むと角地のビルの1階にシンプルな「柿の専門」の看板があります。見過ごしそうなほどさり気ないのでご注意を。
女性好みのシンプルな外観に惹かれて入ってみると、カウンターの上に白木の箱が並びます。静謐で清潔感があふれる店内。さり気なく、箱の中にディスプレイされている商品に好奇心がそそられます。
いろいろな果物を使ったお菓子があります。イチゴやオレンジ、マンゴーやバナナを使ったお菓子は多いのですが、柿を素材にしたスイーツはあまり見かけません。秋だけの果物というイメージが強いのではないでしょうか? そんな地味目な柿のイメージを一新しているのが「柿の専門」。
柿を素材にしたお菓子はもちろん、柿ジャムや柿酢、柿バターもあります。特徴的なのは、柿の形や素材感をそのまま生かされていること。まるで柿が食べ物というより飾り物、アートのように感じられます。柿を愛する気持ちが伝わってくる・・「柿の専門」はそんなお店です。看板に書かれた「柿を科学する」という言葉が気になります。
奈良といえば桜の吉野。吉野といえば葛が有名です。写真は完熟柿を吉野葛で包んだ「柿こーり」。和菓子でお馴染みの水まんじゅうの柿バージョンです。柿の果肉を葛で包んで凍らせています。夏の人気商品ですが、冷凍保存が可能なのでお土産とっても便利。サプライズな楽しさとおいしさが魅力です。
自然解凍させ、葛が半透明まで溶けた状態がおススメ。溶け具合によってシャキシャキからトロトロまで、さまざまな口溶け感、柿の風味と食感が味わえます。こってりした食事の後の口直しにぴったり。柿をこんな風に楽しめることも意外ですね。
「柿こーり」と同じ冷やして楽しむ商品に「冷やし柿」があります。
こちらは絶妙な水分量に干した柿を瞬間冷凍したもので、自然解凍していく中で甘くて冷たい柿の果肉をたっぷり味わえます。
「柿こーり」と「冷やし柿」の詰め合わせは夏の人気商品。「柿の専門」でしか手に入らない味です。
お茶うけ、そしてワインのお供にもなりそうな「柿日和」。西吉野で獲れる富有柿をスライスして乾燥させたものです。ドライですがパリパリとして固いものではなく、手で裂けるぐらいのやわらかさ。柿の旨みがぎゅっと凝縮されていて、ファンの多い人気商品です。柿の甘味が楽しめます。富有柿はレモンの30倍のビタミンが含まれているそうです。
ケーキやクッキーなどのお菓子の材料にしたり、小さくしてハーブティーの材料にも。十分日持ちするので海外へのお土産にも最適です。
柿酢を中心に「柿最中」、「郷愁の柿」、「蜜珠柿」、「柿日和」など「柿の専門」の人気アイテムが一つずつ包装された詰め合わせ。お菓子を引き立たせるシンプルな包装が魅力的。透け感のあるパッケージから見える吊るし柿のままの形の「郷愁の柿」。サプライズなお土産です。
柿尽くし・・こんなお土産が欲しかった! そんな声が聞こえてきそうな新しい奈良のお土産です。好きなお菓子を自由に組み合わせて詰め合わせてもらえます。
柿の学名はディオスピーロスカキ。「神様から与えられた食べ物」という意味です。果肉はもちろん、葉まで活用できる価値の高い果物です。ビタミンC、カロチン、カリウムなど栄養価もたっぷり。
柿の葉寿司でお馴染みの柿の葉は茶葉にもなり、ポリフェノールやビタミンCを多く含み、民間療法にも使われてきました。柿渋染めの染料にも使用されています。無駄なものが何もない・・これが神様からの贈り物と言われるゆえんでしょう。
奈良は和歌山に次ぐ柿の生産地です。桜の名所吉野山にはたくさんの法蓮坊柿が自生していました。吊るし柿にしても需要があまりなく、せっかく実っても土に帰る柿たちを、なんとかして活かしたいという思いで商品化されたのが、吊るし柿の形のままの“郷愁の柿”。創業50年を超える日本唯一の柿の専門店と地元農家の力が合わさって生まれた商品です。引き取り手に困っていた吊るし柿は一躍人気商品に。農家の人たちの苦労、柿の価値を信じて開発し続けた企業の思いが実を結びました。
提供元:柿の専門 いしい(石井物産株式会社)
http://a-kaki.com/柿の実の中に餡が入っています。これは吉野地方に自生している柿法蓮坊柿を使った「郷愁の柿」。軸付きのフォルムがなんともいえない哀愁を感じさせるお菓子です。一つ一つ軸をつけて収穫し、丁寧に作られています。
「郷愁の柿」は官公庁主催の「世界にも通用する究極のお土産」でベストセレクション賞に選ばれています。日本の奈良から、こんな可愛い柿のお菓子が世界へ広がっていくと・・日本人としても誇りになりますね。
「鐘がなるなり法隆寺」。世界に誇る文化遺産があって、京都よりも歴史の古い奈良。でも、観光も食べ物も京都に巻けている・・。文豪志賀直哉先生は「奈良にうまいものなし」と綴ったとも語り継がれています。
独自性の強い歴史ある奈良で、奈良らしいおいしいお土産に出会いたい! そんな思いを持って旅をしている人は意外に多いのでは?!
「柿の専門」で見つけたお菓子は、奈良で今風のお土産を探す人たちにぜひおススメしたいお店。古都奈良のおいしい柿が日本のお土産として世界に広がりますように。外国人観光客の方々にもぜひおススメを!
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(2024/4/25更新)
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