兵庫県福崎町「もちむぎのやかた」でもち麦三昧、噂のカッパもあるよ

兵庫県福崎町「もちむぎのやかた」でもち麦三昧、噂のカッパもあるよ

更新日:2017/05/01 18:58

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
兵庫県神崎郡福崎町に、カッパの公園として知られる辻川山公園がある。機械仕掛けのリアルな河童(かっぱ)や天狗(てんぐ)、キモコワなカッパのキャラクターなど、テレビやネットで話題の公園だ。
園内の「もちむぎのやかた」は、福崎特産のもち麦を使ったレストラン兼土産物店。噂の「かっぱカレー」も販売中だ。
福崎町の魅力がいっぱい詰まった「もちむぎのやかた」を紹介しよう。

兵庫県神崎郡福崎町の辻川山公園って

福崎町は兵庫県の中央部からやや南、姫路市の北に位置する人口約2万人の町。辻川界隈といわれる地区には、古い街並みや歴史遺産が残る。
ここに辻川山公園があり、福崎町で生まれ育った民俗学者・柳田國男の生家や「柳田國男・松岡家記念館」、「神崎郡歴史民俗資料館」が立ち並ぶ。近年は、河童や天狗といった妖怪が現れる注目の公園だ。

園内では、福崎町の特産品「もち麦」を使った商品を開発・販売する「もちむぎのやかた」が営業している。店内には、もち麦を使った商品が並び、レストランでは「もちむぎ麺」を中心としたメニューで昼時には満席になる盛況ぶりだ。

兵庫県神崎郡福崎町の辻川山公園って

写真:塚本 隆司

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「もちむぎのやかた」で食べたい「もちむぎ麺」

もち麦は、大麦の一種でモチモチとした食感が特徴だ。米に「もち米」があるように、大麦に「もち麦」があるといえば分かりやすいだろう。
高タンパク・高ミネラルで食物繊維も豊富。最近の研究では、コレステロールや内臓脂肪を減少させ、血糖値の上昇を抑える効果があることがわかった健康食品なのだ。

福崎町では昭和の初め頃に多く栽培され、主に団子にして食べていたそうだ。やがて栽培されなくなっていたが、町の特産品づくりを考える中で復活。商品開発にも力をいれ「もちむぎ麺」が完成した。

「もちむぎのやかた」で食べたい「もちむぎ麺」

写真:塚本 隆司

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作り方は、播州地方の特産品「そうめん」とほぼ同じ手延べ式。もち麦特有の粘りや風味を残すために苦労が重ねられた福崎町ならではの商品だ。特徴は、モチモチとした食感。乾麺や半生麺、そうめんタイプもあり、夏でも冬でも楽しめる。
いつでもというわけでないが、窓越しに製造しているところが見られる。

「もちむぎのやかた」で食べたい「もちむぎ麺」

写真:塚本 隆司

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「もちむぎのやかた」で食べたい「もちむぎ麺」

写真:塚本 隆司

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写真は「ざるもち麦麺」。見た目はざる蕎麦だが、もちろんそばではない。蕎麦アレルギーだけど麺好きという人なら、一度は食べて見たい憧れの一品だ。

ランチタイムは大人気、「もちむぎのやかた」のレストラン

もちむぎ麺の特徴は、パスタのような歯ざわりの良さ。それでいて、かめばモチモチとしてくる。そばやうどんでは味わえない食感だ。

レストランには多くのメニューが用意されている。おすすめは、もちむぎ麺の「五種麺」。5種類の食べ方ができるうれしい冷やし麺だ。ひとつひとつの皿からは、量が少ないように見えるが、結構ボリュームがある。また、腹持ちが良いのも特徴だ。
麺を3種にし、ご飯や天ぷら・刺身などがセットになった和御膳「三昧麺御膳」などもある。

ランチタイムは大人気、「もちむぎのやかた」のレストラン

写真:塚本 隆司

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温麺のメニューもそろっている。釜揚げうどんと同じように食べる「釜上げ麺」も人気。写真は「揚げ出し麺」。とろみをつけたつゆに揚げ出し豆腐がのっている。キノコ類がいっぱい入って身も心も温まる1杯だ。

ランチタイムは大人気、「もちむぎのやかた」のレストラン

写真:塚本 隆司

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ランチタイムは大人気、「もちむぎのやかた」のレストラン

写真:塚本 隆司

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もちろん定食メニューもある。和御膳をはじめ月替わりのお昼御膳、季節ごとの旬の食材を使った季節御膳など、何度来ても飽きない。
その中でも定番は、官兵衛麦とろ定食。もちむぎ麺はもちろん、もち麦と周辺地域の食材を使ったメニューで人気を集めている。

子ども用には「ちびっこセット」。ミニきつねもち麦麺とおにぎり、ソフトクリームがセットになっている。
ランチタイムだけではなく喫茶店代わりとしても使えるので、公園で遊びながら休憩するのにもちょうど良い。

特産もち麦を使った商品の数々

特産もち麦を使った商品の数々

写真:塚本 隆司

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食事の後や公園でひとしきり騒いだあとにオススメなのが、ご当地ソフト「もちむぎソフトクリーム」。ほのかに麦の香りが感じられる。夏場は、誰もが食べたくなる人気商品だ。

特産もち麦を使った商品の数々

写真:塚本 隆司

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もち麦を使ったお土産も数多く販売されている。園内にいる機械仕掛けの天狗が口にしている「もち麦どら焼き」もそのひとつ。美味しそうに食べているだけに、つい食べたくなる。
「もちむぎかりんとう」は、堅すぎず味わいも素朴で年齢を問わず喜んでもらえそうだ。
「もちむぎ茶」は、レストランでも出されているお茶なので、気に入って買われる人も多いとか。確かにおいしい。

もち麦商品だけじゃない、カッパ関連商品も

もち麦商品だけじゃない、カッパ関連商品も

写真:塚本 隆司

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カッパ関連の商品も紹介しておこう。
2017年4月に、カッパ人気にあやかった「尻子玉入りかっぱカレー」が登場。ウズラの卵が入った牛ひき肉のキーマカレーだ。
パッケージが強烈すぎるため、美味しいのに気味悪がられて味についての話題が聞こえてこないという代物。中辛で子どもウケを狙っていないところが福崎のカッパらしく、返って好感が持てる。

もち麦商品だけじゃない、カッパ関連商品も

写真:塚本 隆司

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のどが乾いた時にグッといきたいのが「かっぱサイダー」。ゆず味でサッパリとした味わいだ。

もち麦商品だけじゃない、カッパ関連商品も

写真:塚本 隆司

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絵本も販売している。福崎町になぜカッパがいるのかを解説した絵本だ。寝る前の子どもに読んであげると、眠くなるどころかひとりで寝てくれなくなるかも。

「もちむぎのやかた」への行き方とオススメ時間

さまざまな商品で話題を提供してくれる福崎町の辻川山公園。「もちむぎのやかた」にも多くの人が訪れている。

「もちむぎのやかた」へは、JR播但線福崎駅から徒歩30分ほど。タクシーなら約10分。
車なら中国自動車道・播但連絡道「福崎IC」福崎北ランプを下車し、県道三木宍粟線を西方向へ進み、「田尻」交差点を斜め右方向、平野病院を右折すれば直進約100mだ。駐車場は2カ所ある。
夏休みやGWなどの昼時には、駐車場もレストランもいっぱいになることがある。レストランは平日でも待ち時間がでることも。12時までに入るか少し遅めの時間を狙うなど、混雑を避ける方がいいかもしれない。

営業時間など詳しくは、【この記事の関連MEMO】の「もちむぎのやかた」公式ページを参照して欲しい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/14 訪問

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