レトロかつ近代的!金沢・旧石川県庁舎「しいのき迎賓館」の魅力!

レトロかつ近代的!金沢・旧石川県庁舎「しいのき迎賓館」の魅力!

更新日:2017/05/02 09:49

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
大正13年竣工した旧石川県庁舎は平成15年開庁した新県庁舎に機能を譲り「石川県政記念しいのき迎賓館」としてリニューアル。正面と背面側とで大きく違ったデザインとなり、どちらから見ても美しく見ごたえある姿となりました。建物の前にまるでゲートのように姿を見せる一対のシイノキも大迫力。金沢の素敵なレトロ建築の表玄関と近代的な背面外観、そして夜のライトアップなど表情豊かな魅力をご紹介します!

大きなシイノキがシンボル!

大きなシイノキがシンボル!

提供元:しいのき迎賓館

http://www.shiinoki-geihinkan.jp/event/index.cgi地図を見る

ご紹介する旧石川県庁舎は、金沢市鞍月に開庁した現・石川県庁舎にその機能を譲るまで80年近くの長い間県政の場となっていました。美しいレンガ造りの建築ですが、築70年ほど経った頃から老朽化が問題とされ、移転案が決定、新庁舎の完成とともに一旦はその役目が終了。そしてこの名建築は旧館部分は免震工事を、新館部分は耐震工事を施したうえで保存されることとなり、2010年「石川県政記念しいのき迎賓館」として生まれ変わっています。

大きなシイノキがシンボル!

写真:古都の U助

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「石川県政記念しいのき迎賓館」の玄関前には名称の由来にもなっている一対の見事なシイノキがあります。シイノキは一般にはカタカナや「椎の木」と漢字が使われることが多いですが、施設名としては優しく、柔らかいイメージとして平仮名表記が採用されています。

2本のシイノキは共に樹齢約300年ほどとされ、国の天然記念物に指定されている古木。樹高は建物に向かって右側の木が約12メートル、左側のシイノキの方がわずかに背が高く約13メートルあります。シイノキは常緑樹なので冬場に訪れても枝先に葉が生い茂る姿を見せ、それは見事なもの。幹は根元からいくつも枝分かれし、どれが主軸か分からないほどです。

大きなシイノキがシンボル!

写真:古都の U助

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「石川県政記念しいのき迎賓館」の前の2本のシイノキはその地名から「堂形のシイノキ」と呼ばれています。堂形というのは藩政時代、このあたりに京都の三十三間堂を模した弓矢の的場を置いたことからの地名です。

レトロなエントランス

レトロなエントランス

写真:古都の U助

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格調高い車寄せの部分。新しく設置された「しいのき迎賓館」のプレートもしゃれています。

一階エントランス右側には「セレクトショップGIO」が入店。
九谷焼やガラス、漆器、染め物など伝統的かつ現代的なスタイルも取り入れた工芸品が扱われ、館のシンボル・樹齢約300年のしいのきがモチーフのオリジナル品もあります。

レトロなエントランス

写真:古都の U助

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レトロなエントランス

写真:古都の U助

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エントランス中央の階段部分は県庁時代の趣を最も色濃く残す部分の1つ。階段踊り場には南北約200キロと細長い形が特徴の、石川県の地形を模したレリーフがあります。

近代的な金沢城側内部

近代的な金沢城側内部

写真:古都の U助

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「石川県政記念しいのき迎賓館」一階にはショップやカフェ&ブラッスリー「ポール・ボキューズ」の他、休憩所や兼六園周辺の総合案内所である「しいのきプラザ」が。「しいのきプラザ」では周辺の地図やパンフレットなどを入手することもできます。

建物内のギャラリーや外部広場では各種展覧会やフリーマーケット、グルメイベントなどの楽しいイベントが繰り広げられることも!週末などは特に要チェックです。

近代的な金沢城側内部

写真:古都の U助

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建物は三階建てで、エレベーターもガラス張りになっているなど周囲の景観を贅沢に味わうことができます。また、写真左側の保存された建築壁部分と新しいガラス面もうまく調和し、昼間は周囲の光景とともに贅沢な日当たりも楽しむ事ができます。
二階へ上がれば旧知事室を改装したレストラン「ジャルダン ポール・ボキューズ」も入店しており、やはり大きなガラス窓からの眺めが自慢です。

ライトアップ&お城側の姿

ライトアップ&お城側の姿

写真:古都の U助

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近年、金沢は夜間ライトアップにも力を入れている都市です。大正建築である「石川県政記念しいのき迎賓館」のライトアップされた姿も堂々としたもので、イベント時等ではピンク色のライトに染まったりプロジェクションマッピングが実施されることも。
玄関前のシイノキはワンポイントのようなシルエットを見せてくれ、それも素敵です。

ライトアップ&お城側の姿

写真:古都の U助

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「石川県政記念しいのき迎賓館」は建物背後・金沢城側へ回りこむと、正面のレトロな姿とは打って変わって現代的なガラス張りの姿となっています。このガラス壁面は耐震工事を行うと同時に、建築の美しい姿を楽しむために設置されたもので、建物外部から保存された建築の壁面をガラス越しに見ることができます。逆に内部からは金沢城の石垣を見ることができ建物内外からの光景はそれぞれ一枚のパノラマのようです。

ライトアップ&お城側の姿

写真:古都の U助

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「石川県政記念しいのき迎賓館」金沢城側には「石の広場」と名付けられた広々とした空間が目の前に広がっています。石の広場を挟み目に出来る金沢城・南西側の石垣も、夜間は美しくライトアップされます。闇夜に浮かび上がる石垣の姿はそれだけでも見ごたえがありますが、石の広場を挟みガラス張りの「石川県政記念しいのき迎賓館」と同時に眺めるのも素晴らしく他ではなかなか味わえない独特の光景です。

その他に

レトロな近代建築好きならすぐそばにある赤レンガの建築、石川四高記念文化交流館(無料見学ゾーン有り)や近隣の石川県立歴史博物館(大人300円)、加賀本多博物館(大人400円)を一緒に回るのもおすすめです。
また、金沢城はもちろん兼六園や金沢21世紀美術館なども徒歩圏内で楽しめます!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/17 訪問

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