ねねの道は高台寺の西側、東山の円山公園から清水寺方面へと抜ける全長約２５０メートルの美しい石畳の道です。豊臣秀吉の正室ねね（北政所）がこの地で余生を送っていたことから「ねねの道」と名付けられました。
写真をご覧いただくとお分かりいただけるように、ねねの道には電線が見えません！電線は地中に敷かれ、古都京都の風情が存分に感じられるよう配慮がなされています。またねねの道は桜や紅葉など四季折々の美しい自然が楽しめる絶好の散策スポット！京都の四季を歩いて感じてみてください。
途中には高台寺門前会による総合案内所も設けられているので安心です！散策中、何か分からないことなどがあれば気軽に問い合わせてみてください。周辺地図や観光名所などのパンフレット類も無料で置かれていますよ！
ねねの道には京都嵐山に本店を置く「えびす屋」の人力車がたくさん並んでいます。人力車を曳くのは俥夫（しゃふ）と呼ばれる体力も観光の知識も供えた人々！京都東山界隈では元気いっぱいの笑顔で観光客を人力車で案内する俥夫さんの姿が多く見受けられます。この光景には外国人観光客も興味津々！
人力車は風情ある京都東山の風景に溶け込み、旅の情緒を誘います。俥夫さんは人力車を曳きながら高台寺など観光名所についての解説やおすすめのお店などを詳しく案内してくれるガイド的な存在！東山観光の際には人力車に乗って風情ある景色と俥夫による観光案内を楽しんでみてはいかがでしょうか。
高台寺はねねの道の散策には外せない京都屈指の人気観光スポット！ねね（北政所）が慶長11年（1606年）に豊臣秀吉の菩提を弔うために建てた寺院です。
豊臣秀吉とねねが祀られ、内部に豪華絢爛な蒔絵が施されている「霊屋」（おたまや）、桃山時代の建築物でねねが使っていた御所車の天井部分が天井に使用されている開山堂、霊屋と開山堂を結び、龍の背中に似ていることからその名が付いた「臥龍廊」（がりょうろう）、江戸初期の作庭家・小堀遠州が作庭したと言われ、桜と萩の名所としても知られる庭園など見どころは多数！
時間をかけてゆっくりと拝観してみてください。また年に数回開催される夜のライトアップも必見！昼の表情とは違う幻想的な高台寺も楽しめます。
高台寺の向かいにある圓徳院（えんとくいん）は高台寺の塔頭のひとつで、ねねが秀吉と過ごした京都の伏見城の化粧御殿と庭園を移築して住んでいたと言われています。
見どころとしては、入口にある武士の詰め所付きの門（長屋門）、安土桃山時代の絵師・長谷川等伯の襖絵（複製）が展示されている「方丈」、秀吉の守り本尊で福・健・徳のご利益が得られるとされる「三面大黒天」などがありますが、特におすすめしたい見どころは何といっても紅葉の名所として知られる「北庭」！
この北庭は多数の岩が配置された枯山水庭園で伏見城から移した当時そのままの姿を今にとどめています。また高台寺と同様にライトアップも年に数回行われており、夜の圓徳院もおすすめ！幻想的な庭園を楽しめます。
散策の休憩には甘味処「高台寺洛匠」（こうだいじらくしょう）がおすすめ！高台寺洛匠は京都の人気甘味処として多数メディアにも取り上げられています。いかにも京都の甘味処らしい趣ある外観で、敷地内には艶やかな錦鯉が泳ぐ池や美しい日本庭園もあります。
高台寺洛匠の名物と言えば、何といっても「草わらび餅」です！こちらの草わらび餅が深い緑色をしているのは抹茶を使用しているためで、宇治茶の老舗「丸久小山園」のものが使われています。
プルプルでみずみずしいわらび餅に、香ばしくきめの細かいきな粉は相性抜群！きな粉をたっぷりとまぶして楽しんでください。草わらび餅は庭園を眺めながら店内でゆっくりと味わうのがおすすめですが、テイクアウトも可能！京都土産としても人気です。
ねねの道は美しい石畳や旅の情緒を誘う人力車など京都らしい魅力が詰まった東山随一の人気スポット！ねねゆかりの高台寺や圓徳院、高台寺の宝物などが展示されている掌美術館など、見どころもいっぱいです。また、四季折々の美しい自然に触れられるのも、ねねの道散策の醍醐味！どの季節に訪れても素敵なねねの道、ぜひ訪ねてみてください。
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(2024/4/27更新)
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