「わさびの駅」は、西伊豆町大沢里（おおそうり）地区。松崎・堂ヶ島方面から仁科峠に向かった県道５９号線沿いの、山の中の小さな集落にあります。来るまでの途中、道幅が狭く対向車とすれ違えないところがあり、町から凡そ約２５分と、西伊豆の秘境とも呼ぶべき大自然に満ち溢れた場所にあります。
この駅で湧き出る天城深層水「健」は、わさび栽培のために掘削したところ、地下１０００ｍから天然水が湧出。安全性の高い良質な水と評価を得ており、噂を聞きつけてかこの水を求めて、年間約１５万人もの人がここを訪れます。訪れる人は、県内に留まらず、関東や遠くは中京圏からわざわざ汲みにやってくるほど。閑散とした山の中の取水場だけは、人の姿が絶えません。
皆さんが目当てにやってくるのは、こちらのお水。天城深層水「健」とオリジナルのブランド名が付けられた天然水です。この水は、地下１０００ｍの深い場所で湧出しており、地表で湧くお水と比べると、生活排水や農薬の残留物質により発生する硝酸性（態）窒素が少なく、放射性セシウム・放射性ヨウ素は、不検出。ピュアで純粋な水なので、飲めば、体の中の不純物をぬぐい去ってくれるかのようなお水です。
その上、バクテリアの繁殖の原因となる有機炭素が少ないため腐りにくく、その証拠に深層水をペットボトルに取水して、２００１年から２０１１年まで１０年間保存した実験では、検査センターにて大腸菌や一般細菌の検出はなく、すべての水質基準に合格。深層水は、血液と同じ弱アルカリ性で、カルシウムが豊富な中硬水。
ここでは、水質の定期検査だけでなく、自ら進んで水質検査をしており、取水場には結果を表した大きな案内板を表示。そのため、水の安全性は一目瞭然。取水場では、水の試飲場が設けられており、水の味を確かめることもできますよ。透き通ったクリアな美しいお水で、癖がなくすっきりとしたクリアな味。この水を使って、ご飯を炊けばふっくらと炊き上がり、お茶やコーヒーなどで飲めば、なお更美味しく頂けるはず。飲むだけでなく、市販の化粧水の原料にも使用されている信頼の高いお水です。
「わさびの駅」の櫓の下やその付近に、取水場が複数設けられており、水が汲めるようになっています。常連の方は、マイボトルで汲んでいますが、ここを初めて訪れる方は、駅の売店で取水用の容器を売っているので、気軽に汲むことができます。
取水場では、１００円で２分間（約１５リットル）の水を汲むことができます。天然水で容器の中を軽く洗い流して、雑菌を取り除いてから汲むのが美味しく汲むコツ。ここは、７時から１９時まで、いつでも取水がＯＫ。予約が必要ですが、１０トンのタンクローリーでも水を汲むことが可能ですよ。
「わさびの駅」の売店では、天然水を汲むだけでなくオリジナルのお土産も販売しています。
深層水を使った生わさびの「つんつん漬け」などの漬物や、純米吟醸酒などの日本酒、「健水食パン」など、水からこだわった商品を販売。また、ペットボトルにボトリングされた天城深層水「健」も販売されていて、長期保存できので防災備蓄水として、買われてみても良いですね。この他、朝採りの地場産品も販売しています。
ご紹介した天城深層水「健」の採取場所は、主要地方道５９号線沿いにあります。「健」がある場所から、仁科峠に向かう県道５９号線は、道幅が非常に狭く、対向車とすれ違えない場所や、ヘヤピンカーブのように曲がった道が続くので、運転にはくれぐれもご注意ください。
売店の営業時間は、９時から１５時３０分。火曜日は定休日です。ご紹介した「健水食パン」の販売は、金・土・日曜日のみとなります。また、一週間までに要予約ですが、手作りわさび漬け体験も有料で行っています。
人間の体の６０～７０％は水分。良質なお水を摂るのは、健康にとっても大切なこと！なので、天城深層水「健」を飲めば、きっと健康になれること間違いなし。是非一度、足を運んでみませんか？ 空気もすがすがしくて美味しいですよ。
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(2024/4/18更新)
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