滋賀県・湖北路を走って20年「SL北びわこ号」に乗ろう!

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滋賀県・湖北路を走って20年「SL北びわこ号」に乗ろう!

滋賀県・湖北路を走って20年「SL北びわこ号」に乗ろう!

更新日:2017/04/20 15:44

モノホシ ダンのプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

「SL北びわこ号」は滋賀県湖北地域の観光振興を目的として、1995年の夏に運行が開始され、季節列車として一年中不定期に運行されている蒸気機関車です。2017年で運行22周年を迎えます。

運転区間は米原駅〜木ノ本駅間(約22km)で、約40分かけて湖北路を走破します。懐かしい蒸気機関車に乗って、琵琶湖の湖北地方の車窓を楽しみ、木之本宿や長浜周辺の歴史スポットを訪れてみませんか?

SL北びわこ号の旅

写真:モノホシ ダン

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SL北びわこ号の運行日には、1日下りのみ2本が走ります。運行時刻は最近の数年間決まっていて、1号が米原駅10時09発、3号が13時16分発です。牽引機はおもに「C56 160」号機が使われています。座席は全席指定で指定席料金はおとな520円です。米原駅〜木ノ本駅までの運賃はおとな410円です。

米原駅へは、所属先の京都鉄道博物館から電気機関車に引かれて回送されてきます。これは動力源の石炭の節約やパーツの摩耗を抑えるためです。機関車だけに自力走行でやってくると思われがちですが、そうでないところが面白いところです。

米原駅では5番ホームから発車します。1号のホームへの入線は10時ごろです。それまでホームの先端で待機し、入線してくるSL北びわこ号をカメラで撮影しましょう。

写真:モノホシ ダン

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SL北びわこ号に使われているのは「12系客車」です。この客車はJRとしてに民営化される前の「国鉄」が合計約600両を製造した急行用座席車です。

現在はほとんど廃車になっていて、アコモデーションに手の加えられていない、オリジナルの12系客車で運用されるSL北びわこ号は貴重な存在といえます。

車内チャイムは、かつてのブルートレインでよく使われていた懐かしい『ハイケンスのセレナーデ』です。これを聞くだけで鉄道ファンでなくても一度聴いたことのある方にも、かつての記憶がよみがえり胸にグッとくるものがあるでしょう。

写真:モノホシ ダン

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SL北びわこ号の停車駅は、北陸本線の長浜・虎姫・河毛・高月・木ノ本です。車内では観光ボランティアガイドさんによる車窓の楽しい案内があります。河毛駅では、戦国時代に北近江を支配した浅井長政の居城「小谷城跡」が望まれ、お市の方や浅井三姉妹のエピソードを紹介してくれます。

沿線では地域の多くの人が手を振ってくれて、こちらもそれに応えて手を振っていると、とても心温まる気分になります。写真の「河毛カーブ」は、SL北びわこ号を撮影するもっとも有名なスポットです。

線路の形状が、左カーブの登り坂になっていてSLが蒸気圧をあげて黒煙を吐く迫力ある写真が撮れると評判です。大砲のような機材を持ったカメラマンの人たちも手を振って歓迎してくれます。  

さらに車内では窓をあける人も多く、蒸気機関車特有の香ばしい匂いを体験できます。

このように、なつかしい車内チャイムに感動したり、ガイドさんの話に耳を傾けたり、沿線の人たちと手を振って交流したりしていると、終点「木ノ本駅」までの約40分間はアッという間です。

木ノ本駅でSL撮影タイム

写真:モノホシ ダン

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SL北びわこ号の終着駅の「木ノ本駅」では、迎えの電気機関車がやってきて米原まで回送されるまで、約40分間の停車時間があります。その間に写真撮影を楽しみましょう。機関車側は凄い人だかりなので、跨線橋を渡って反対側のホームに移動した方が空いていて、ゆっくりと写真撮影を楽しめます。

写真:モノホシ ダン

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SL北びわこ号の牽引機「C56 160」号機はC56形蒸気機関車のラストナンバーとして、1939年に兵庫県の川崎車両工場にて製造されました。

サイドボードの「梅」の文字は、JR西日本の京都鉄道博物館の梅小路機関区に所属することを表しています。最高出力は約590馬力で、最大速度は約75kmです。比較的小型の蒸気機関車のため「ポニー」の愛称があります。SL北びわこ号では、5両の客車を牽引して走ります。

JR西日本では、ほかに営業本線上を走ることのできる蒸気機関車では、「SLやまぐち号」の牽引機として知られる「C57 1」号機があります。

写真:モノホシ ダン

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木ノ本駅では、名古屋・米原〜金沢を結ぶ「特急しらさぎ号」とのコラボを撮影することもできます。木ノ本駅は、しらさぎ号の通過駅で、本来は高速で通過するのですが、この時ばかりはホームの人だかりに配慮して徐行運転で通過します。

まもなく登場!「SL北びわこ号」の後継機「D51 200」号機とは

写真:モノホシ ダン

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じつは、SL北びわこ号の主力牽引機である「C56 160」号機は老朽化等により、すでに営業本線上からの引退が決まっています。JR西日本が発表した後継機は「D51 200」号機です。D51形蒸気機関車は愛称を「デゴイチ」として知られ、同一形式の機関車としては最多の1115両が製造されました。

写真は梅小路蒸気機関車館(現在の京都鉄道博物館)でSLスチーム号としての業務で活躍中だったころの「D51 200」号機です。

写真:モノホシ ダン

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「D51 200」号機は、1938年に製造され1972年から梅小路蒸気機関車館でSLスチーム号として来館者を乗せて敷地内を走っていました。今回の復活プロジェクトでは約5億円をかけて、自動車の車検にあたる全般検査を受けて、試験走行などを行ない2017年以降に営業本線上を走らせる計画です。

SL北びわこ号の次回運転予定日は、2017年5月14日(日)と5月28日(日)です。その際に、ついに登場の可能性があります。鉄道ファンならずとも、また新たな楽しみが加わりましたね。その際に、本線上から引退する「C56 160」号機の今後の動向も気になります。

2017年の春は「SL北びわこ号」に会いに行こう!

SL北びわこ号の旅、いかがでしたか。すでに引退の決まっている「C56 160」号機ですが、仮に、次回運転予定日の2017年5月14日(日)と5月28日(日)に登場しても、そのままラストランになる可能性があります。

もちろん後継機の「D51 200」号機が、満を持して登場すれば、それはそれでビッグニュースだと思います。いずれにしろ、さらに楽しみがアップしたわけで、今後の両雄の去就からはとうぶん目が離せません。

この機会に湖北路を疾走するSL北びわこ号をたずねて、より印象に残る旅をしてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/11 訪問

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