天空の花回廊!那須「八幡つつじ群落」はピンクに萌え上がる

天空の花回廊!那須「八幡つつじ群落」はピンクに萌え上がる

更新日:2017/05/23 18:05

咲田 みつるのプロフィール写真 咲田 みつる 千葉県1周ランナー、鈍足のトレイルランナー
ピンクや朱色に染まるツツジの花道を歩いてみませんか?那須高原に遅い春を告げる八幡つつじ群落は環境省『かおり風景100選』の名所。毎年5月下旬にはツツジの花が、歩道にせり出すように咲き誇り、豪華絢爛という言葉がぴったりです。1000M超の高原ですが、山道ではなく、駐車場や木道が整備されています。ピークにあわせて例年那須塩原駅から季節バスも運行されるほどの人気ぶり。マイカーなら早朝訪問がおすすめです。

群落は2か所!南群落につながる「つつじ吊橋」はスリル満点

群落は2か所!南群落につながる「つつじ吊橋」はスリル満点

写真:咲田 みつる

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那須高原を代表するツツジの名所である八幡つつじ群落。ツツジと言えば、庭木のイメージが強いですが、ここ八幡のツツジはもとは野生のもの。ある程度剪定されている個所もあるのですが、歩道に覆いかぶさるようにして迫る野趣あふれるツツジを楽しむことができます。

大群落は厳密に言うと、上と下2か所に分かれています。上は八幡温泉「一望閣」の目の前に広がる「八幡つつじ群落」。茶臼岳を有する那須連山の大パノラマに抱かれた標高1000M超の立地。そして、そのやや下に位置するのが「八幡南つつじ群落」。もとは牛の放牧場だったという場所です。

サイトによって13haに10万本、あるいは23haに20万本と書かれているのですが、後者は2つを合わせた数ということになります。ゆっくり散策するなら、1時間半〜2時間ほど楽しめるでしょう。

健脚ならそれぞれを遊歩道経由で行き来できますし、マイカーなら1ヶ所ずつ最寄りの駐車場に停めて歩くのも良いでしょう。なお後述するつつじ吊橋が改修工事のため、平成29年6月1日から11月30日まで、通行止めとなりますのでご注意ください。

まずは下に位置する「南群落」からご紹介します。

群落は2か所!南群落につながる「つつじ吊橋」はスリル満点

写真:咲田 みつる

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マイカーで南群落へ行くなら、駐車場は「つつじ吊橋駐車場」を利用しましょう。駐車場から南群落へは、なんと吊橋を渡って行くことになります。高さ38M・長さ130Mの吊橋は、大きな谷の上にかかっています。那須連山の中でもひときわその存在感を放つ「茶臼岳」に源を発する川にかかる橋です。

群落は2か所!南群落につながる「つつじ吊橋」はスリル満点

写真:咲田 みつる

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繰り返しになりますが、つつじ吊橋は、平成29年6月1日〜11月30日の間、改修工事の為通行止めとなります。吊橋のスリルと、この眺めを楽しむなら5月中の訪問をおすすめいたします。

角を曲がるたびワクワクする!木道で楽々の散歩道

角を曲がるたびワクワクする!木道で楽々の散歩道

写真:咲田 みつる

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上下のつつじ群落に共通することですが、基本的には木道が整備されています。

角を曲がるたびワクワクする!木道で楽々の散歩道

写真:咲田 みつる

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ここ八幡地区は、もと牛馬の放牧場があった場所です。なぜ、ツツジの名所となったかについてですが、毒性のあるツツジを牛馬が食べなかったためと言われています。農業の機械化で、牛馬の出番は無くなってしまいましたが、この様な美しいつつじ群落を現在に残してくれています。ピーク時には先述の茶臼岳からも、この一帯がピンク色に染まる様子が見えるほどになりました。

木道脇には、各所にベンチが設置されており、休憩も出来るようになっています。

角を曲がるたびワクワクする!木道で楽々の散歩道

写真:咲田 みつる

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健脚ならミズナラの森を抜けて八幡つつじ群落へ

健脚ならミズナラの森を抜けて八幡つつじ群落へ

写真:咲田 みつる

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先に下に位置する南群落をご紹介しましたが、上の群落へ行くには二つ方法があります。

一つは、吊橋経由で駐車場に戻り、車で移動する方法。上の群落に関しては「栃木県立なす高原自然の家」前の県営無料駐車場を目指しましょう。

もう一つは、歩いて上の群落まで行くことです。目安時間は約30分となりますが、新緑の映えるミズナラの林を進むことになります。ハイキングを楽しみたい人にとっては、良いコースとなるでしょう。

健脚ならミズナラの森を抜けて八幡つつじ群落へ

写真:咲田 みつる

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上の群落は、ツツジ越しに那須連山の広がりを感じることができる一等地です。

つつじ群落の歩道の多くは、左右に迫るツツジの間を縫うように走っていますが、要所要所に展望台があり、周囲を見わたすことができます。

健脚ならミズナラの森を抜けて八幡つつじ群落へ

写真:咲田 みつる

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ヤマツツジ以外にも注目!可憐なツツジたちを要チェック

ヤマツツジ以外にも注目!可憐なツツジたちを要チェック

写真:咲田 みつる

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5月下旬にピークを迎えるのはヤマツツジですが、そのあとを追うようにして、レンゲツツジやドウダンツツジの花も咲き始めます。気候条件によっては同時に咲くこともあります。ツツジは赤やピンクなどが多いですが、是非そのアクセントとなる花にも目を向けてください。

ドウダンツツジはツツジでありながら、釣鐘型をした可憐な花を咲かせます。赤い色のものもありますが、写真はシロドウダン。白く可憐な姿をお見逃しなく。

ヤマツツジ以外にも注目!可憐なツツジたちを要チェック

写真:咲田 みつる

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暖色系のツツジが多い中で、白く清楚な姿を見せるのがゴヨウツツジ。栃木県の県花であるヤシオツツジの一種です。その名の通り、5枚の葉を伴って花をつけます。大きな群落としては、同じ那須町の『マウントジーンズ那須』が国内最大級の群生地として有名ですが、ここ八幡でも数は多くないものの、その姿を見ることができます。

ヤマツツジ以外にも注目!可憐なツツジたちを要チェック

写真:咲田 みつる

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一面を彩るピンク色の中で、ひときわ目立つのが紫色のツツジ。トウゴクミツバツツジです。この様に、ヤマツツジの群生地では、様々な色彩を楽しむことができます。新緑と鮮やかなツツジに彩られた群生地を、思う存分堪能しましょう。

八幡つつじ群落の周辺観光は?

八幡つつじ群落の周辺観光は?

写真:咲田 みつる

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ツツジを満喫したいなら、つつじ群落から車で5分ほどの距離にあるビジターセンターで自然情報の収集をしておくことをおすすめします。つつじ群落から見て麓方面に位置しています。那須高原ビジターセンターでは、ハイキングのコースどりを相談することもできます。また、ビジターセンターの前庭にも、ツツジが咲いています。

八幡つつじ群落の周辺観光は?

写真:咲田 みつる

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ハイキングの後は、汗を流して帰るのはいかがでしょうか。「殺生石園地」はツツジ群落から車で5分程度下ったところ。先述のビジターセンターから500Mほどの距離にあります。南北に細長く広がる地熱地帯で、付近は温泉地となっています。その荒涼とした外観から、九尾の狐伝説をはじめ様々な言い伝えが残る史跡です。

さらに1時間半かけて、恋人の聖地こと那須高原展望台(下部の写真)と行き来できるハイキングコースもあります。

八幡つつじ群落の周辺観光は?

写真:咲田 みつる

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「那須高原展望台」は恋人の聖地認定を受けており、1048Mから望む大パノラマを楽しむことができます。八幡つつじ群落から車で行く場合は約3分です。

夜景の名所でもありますので、遅くに訪れた場合はまた違った楽しみ方が出来そうです。

季節バスも運行!マイカーなら早朝に出かけよう

ツツジの名所と言えば平地のイメージが強いですが、八幡つつじ群落および八幡南つつじ群落は那須高原に位置するため、眺望とあわせて楽しめるのが特徴です。

駐車場は上の県営無料駐車場が98台、下のつつじ吊橋駐車場が46台(つつじ吊橋が改修工事のため、平成29年6月1日から11月30日まで使用できませんのでご注意ください)と限られています。ピークの土日ともなると混雑は必至ですので、出来るだけ早朝の観賞をおすすめします。また、例年那須塩原駅から季節バス(下部の関連MEMO参照)が運行されており、車を持たないハイカーにもおすすめです。

また、マウントジーンズ那須のゴヨウツツジは5月中旬〜6月上旬に見頃を迎えます。八幡つつじ群落とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/05/14 訪問

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