東京・国立「たまらん坂」で忌野清志郎さんの聖地散歩

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東京・国立「たまらん坂」で忌野清志郎さんの聖地散歩

東京・国立「たまらん坂」で忌野清志郎さんの聖地散歩

更新日:2017/04/25 09:39

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、東海道完歩ブロガー、青春18きっぷ伝道師

東京の西、国立市と国分寺市の境に「たまらん坂」という不思議な名前の坂があります。ここは故・忌野清志郎さんが唄った「多摩蘭坂」という美しいバラードが生まれた場所として有名で、清志郎さんの訃報が報じられた直後は、この坂の一画が供花やお酒で埋まったほど。今も清志郎さんのファンにとっては聖地です。
今回は、その名曲ゆかりの場所とともに武蔵野の面影をところどころに残す、たまらん坂周辺の見どころを紹介します。

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「たまらん坂?」「多摩蘭坂?」

「たまらん坂?」「多摩蘭坂?」

写真:風祭 哲哉

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「たまらん坂(多摩蘭坂)」は、東京の西部、武蔵野と呼ばれ、かつては豊かな自然に囲まれていた国立市と国分寺市の間にある坂。JR中央線の国立駅が最寄りの駅となります。

国立駅前は美しい桜並木が並び、その脇には広い歩道や自転車道もきれいに整備されていて、都内でも有数の文教地区らしい落ち着いた佇まい。この大通沿いに一橋大学や国立高校など、いわゆる名門学舎が並んでいます。たまらん坂はその東側、国分寺方面に向かって10分から15分ほど歩いた場所にあります。

「たまらん坂?」「多摩蘭坂?」

写真:風祭 哲哉

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「たまらん坂」という名前の由来は諸説ありますが、坂の途中に立つ標識の説明によると、近くの一橋大学の学生がその坂のキツさに「たまらん、たまらん」と言ったから、とか、大八車やリヤカーをひく人が「こんな坂いやだ、たまらん」といったことからこの名がついたとされています。

実際は「たまらん坂」という名前ほど急な坂でもなく、ゆるやかでまっすぐな長い坂で、現在は比較的交通量の多いバス通りとなっています。

たまらん坂は「たまらん坂」というひらがな表記のほか「多摩蘭坂」という美しい漢字で表記されることもあります。この「多摩蘭坂」こそ、あの故・忌野清志郎さんがRCサクセション時代に唄ったバラードの名曲の名前なのです。

現在、京王バスのバス停の名前はこの「多摩蘭坂」となっています。

「たまらん坂?」「多摩蘭坂?」

写真:風祭 哲哉

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名曲の舞台「たまらん坂」は、清志郎さんファンの聖地

名曲の舞台「たまらん坂」は、清志郎さんファンの聖地

写真:風祭 哲哉

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この「たまらん坂」、若き日の清志郎さんがこの坂の途中のアパートに住んでいたこともあり、今でも清志郎さんのファン、RCサクセションのファンの聖地となっています。

坂のちょうど真ん中あたりにある「たまらん坂」の標識の周りは、清志郎さんの訃報が報じられた直後、その死を惜しむファンであふれ、この一画が数えきれないほどの供花やお酒、お別れメッセージで埋まったのです。

名曲「多摩蘭坂」の中で、たまらん坂を登りきる手前の、坂の途中に住んでる、と歌われたように、清志郎さんのアパートがあったのは、「たまらん坂」の途中から斜めに分岐するこの道の先にあったと言われています。

以前はこの分かれ道の角に石垣があり、ファンによるたくさんの書き込みが残っていましたが、現在は大きなマンションが建ってしまい、解体されてしまいました。

名曲の舞台「たまらん坂」は、清志郎さんファンの聖地

写真:風祭 哲哉

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たまらん坂の上から国立方面を望むと、坂のずっと向こうに一橋大学の緑と校舎がよく見えて、特に晴れた日の夕暮れ時は、都会の幹線道路とは思えないほど情緒あふれる風景となります。

名曲の舞台「たまらん坂」は、清志郎さんファンの聖地

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たまらん坂の散策とともに、一橋大学のキャンパスめぐりも

たまらん坂の散策とともに、一橋大学のキャンパスめぐりも

写真:風祭 哲哉

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都内有数の文教都市、国立の象徴ともいえる一橋大学。国立駅から延びる大学通りを5分ほど進むと両側にそのキャンパスが広がっています。

たまらん坂の散策とともに、一橋大学のキャンパスめぐりも

写真:風祭 哲哉

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キャンパス内には歴史ある大学ならではの重厚な建物が数多く並んでいますが、代表的なのは国登録有形文化財でもある兼松講堂。建築学的な価値や美しさももちろんですが、特に音響に優れていて、過去には世界の名だたるオーケストラがここで演奏をしています。

またこの国立駅前大学通りは桜並木も有名で、春先にはたくさんの花見客や散策客でにぎわいます。

たまらん坂の散策とともに、一橋大学のキャンパスめぐりも

写真:風祭 哲哉

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谷保天満宮や武蔵国分寺跡など、武蔵野歴史めぐりも

谷保天満宮や武蔵国分寺跡など、武蔵野歴史めぐりも

写真:風祭 哲哉

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国立駅前大学通りをずっとまっすぐ南へ進み、JR南武線の谷保駅を越えたところにあるのが、谷保天満宮(やぼてんまんぐう)。

ここは東日本における天満宮としては最も古く、関東三大天満宮のひとつ。学問の神様、菅原道真公が祀られていて、多くの受験生が参拝するほか、交通安全祈願発祥の地でもあります。

谷保天満宮や武蔵国分寺跡など、武蔵野歴史めぐりも

写真:風祭 哲哉

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谷保天満宮には道真公ゆかりの花である350本の梅があり、3月のシーズンにはたくさんの花見客でにぎわいます。また、その華やかな梅の花をあしらった谷保天満宮の御朱印帳は「日本一キレイでかわいい御朱印帳」として有名で、御朱印ガールブームの火付け役となっています。

谷保天満宮や武蔵国分寺跡など、武蔵野歴史めぐりも

写真:風祭 哲哉

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たまらん坂を国分寺方面に進み、JR武蔵野線を高架橋で越えるとその南側にあるのが国分寺の地名の発祥である「武蔵国分寺」と「武蔵国分寺跡」。

武蔵国分寺は、聖武天皇の国分寺建立の詔により西暦750〜760年頃に完成し、全国の国分寺の中でも大きな規模のものでしたが、1333年、分倍河原の合戦で鎌倉幕府軍に敗れた新田義貞により火を放たれ焼失し、現在はその広大な敷地が武蔵国分寺跡として国指定史跡となっています。その後義貞により再建された薬師堂が現在の武蔵国分寺としてその近くに残っています。

このあたりには、かつては豊かな自然の代名詞であった「武蔵野」の雰囲気を残している場所もあり、のんびりと散策するのもいいかもしれません。

たまらん坂(多摩蘭坂)周辺は、誰でも楽しめる散歩コース

たまらん坂(多摩蘭坂)は、もちろん今も忌野清志郎さんファンの聖地。特に清志郎さんの命日である5月2日の前後はたくさんのファンがここを訪れ、道標が華やかに飾られます。

ただし少し横道に反れてみれば、このたまらん坂周辺にも見どころはたくさん、清志郎さんの熱烈なファンでなくても十分に楽しめる散策コースでもあります。

都心から30分、まだまだのどかな武蔵野の面影を残す、たまらん坂周辺散策に、ぜひお出かけください!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/16 訪問

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