路地裏の世界遺産!蘇州観光の穴場「芸圃」で庭園散策

路地裏の世界遺産!蘇州観光の穴場「芸圃」で庭園散策

更新日:2017/04/24 19:33

羽田 さえのプロフィール写真 羽田 さえ 熊本在住ライター
蘇州観光の定番といえば、世界遺産に登録されている美しい庭園群である「蘇州古典園林」。9つの庭園により構成され、蘇州古典園林・蘇州古典庭園とも呼ばれています。拙政園に留園、獅子林など、ゴージャスな名作揃いの蘇州古典園林の中で、独特の存在感を放っているのが「芸圃(げいほ)」です。路地裏にひそやかにたたずむ小さな庭園で、地味だけど味わい深い。そんな通好みでマニアックな庭園をご紹介しましょう。


芸圃ってどんなところ?

芸圃ってどんなところ?

写真:羽田 さえ

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路地裏にある小さな世界遺産「芸圃(げいほ)」。2000年に世界文化遺産に登録されました。明の時代に作られ、面積は約0.4ヘクタールと小ぶり。暑さや寒さが気になる季節でも、手軽に見学できるサイズです。

マイナーさゆえに比較的すいており、入場料も格安。また、住宅街の中の入り組んだ路地裏にあるため、付近には大型バスを停められるような駐車場がありません。団体ツアーの観光客が立ち寄ることが少なく、落ち着いて散策できるのも個人旅行者にとっては嬉しいポイントです。

庭園鑑賞のポイントは?

庭園鑑賞のポイントは?

写真:羽田 さえ

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芸圃を始めとする蘇州の庭園観光は平日がおすすめです。中国各地、あるいは近隣のアジア諸国からも観光客が訪れる週末に比べ、平日は人も少なく静か。庭園をゆっくり散策でき、写真も撮りやすくなります。ただでさえマイナーな芸圃は、ほぼ貸切状態で見学できることも!

庭園鑑賞のポイントは?

写真:羽田 さえ

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蘇州式の庭園に欠かせないのが、独特の味わいをもつ太湖石。太湖石は、蘇州郊外の太湖付近で産出される奇岩です。太湖の水の腐食によって、石灰岩に穴があいたものであると考えられています。
日本でも盆栽や庭石にアクセントとして用いられることがありますが、芸圃の太湖石は主役級の存在感!池に面しておびただしい数の太湖石が並ぶ姿は圧巻です。

庭園鑑賞のポイントは?

写真:羽田 さえ

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観光客の少なさを逆手にとって、芸圃は蘇州のウェディングフォト撮影の定番スポットとして使われています。中国式の美しい花嫁衣裳に身を包んだ女性がたたずむ庭園は、また違った趣です。

透かし窓にも注目!

透かし窓にも注目!

写真:羽田 さえ

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庭園の見どころのひとつが「透かし窓」。漏窓(ろうそう)や花窓(はなまど)とも呼ばれ、中国式の庭園によく見られる建築技法です。通風と採光のための空窓に、美しい花をかたどった装飾がほどこされています。壁にぐっと表情が加わり、花模様の影が落ちる様子もとてもエレガントです。

透かし窓にも注目!

写真:羽田 さえ

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透かし窓に描かれる模様はひとつひとつ異なり、それぞれ独特のニュアンスがあります。季節ごとの小さな花を愛し、いつくしむ。そんな繊細な中国人の感性を垣間見ることができます。

ひとまわりしたら、中国茶でのんびりティータイム

ひとまわりしたら、中国茶でのんびりティータイム

写真:羽田 さえ

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芸圃の楽しみのひとつが、世界遺産の中でのんびり過ごすティータイム。池に面して茶館があり、テーブルがずらりと並んでいます。季節によっては足元の木窓も取り外され、より開放感たっぷりに庭を楽しむことができますよ。

ひとまわりしたら、中国茶でのんびりティータイム

写真:羽田 さえ

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この茶館からの眺望は抜群。座って外を眺めると、ちょうど額縁で切り取られたような風景になります。世界遺産の庭園を眺めながら、地元のお年寄りに混じってまったりと中国茶をいただく贅沢。悠久の時間の流れを味わえる空間です。

味わい深すぎる、周囲の街並み

味わい深すぎる、周囲の街並み

写真:羽田 さえ

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入り組んだ住宅街の路地に面している芸圃。周辺の街並みは、ちょっとディープで、ローカルの雰囲気たっぷり!狭い路地の両側に建ち並ぶ古い建物、風を受けて揺れるたくさんの洗濯物。軒先から道路まではみ出すほど山盛りに野菜を並べて売る商店、かけまわって遊ぶ子供たちと、それを見守るお年寄りたち。メジャーな観光地とはひとあじ違う、庶民的な雰囲気が広がっています。

味わい深すぎる、周囲の街並み

写真:羽田 さえ

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そんな何気ない住宅街の裏手には、細く入り組んだ運河や船着き場。何とも蘇州らしい風景が、そこかしこで楽しめます。

マイナーすぎる世界遺産「芸圃」を見に行こう!

蘇州の路地裏にある世界遺産「芸圃」、いかがでしたか?街並みに調和し、ひっそりと残る美しい庭園。じっくりと歩いてみると、心に響く景色に出会えるかもしれません。そんな自分だけのお気に入りを求めて、蘇州を訪ねてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/02 訪問

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