写真:八岳木 流泉
地図を見る雲仙温泉は、飛鳥時代の大宝元(701)年に開湯したとされる歴史の古い温泉です。雲仙天草国立公園の中にあり、新湯地区や小地獄地区など、いくつかに区分分けされるほど広大な温泉地です。そんな雲仙温泉の中枢と言える場所こそ、源泉が湧き出る「雲仙地獄」です。
雲仙地獄は、土産店や各旅館が建ち並ぶ温泉街の中心に位置する観光名所。モクモクと湧き出す白い湯煙は、歩道や車道にも流れ出ています。雲仙地獄へ車でアクセスする場合は、長崎自動車道「諫早」インターから国道57号線を経由するルートがあります。公共交通機関の場合は、JR「諫早」駅から島鉄バス「雲仙」行きが出ています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る雲仙地獄は観光地ですので、きちんと舗装され手すり等も完備です。誰でも自由に立ち寄り、戻ることができる、実に開放的な地獄ですね。雲仙地獄は、近くの海「橘湾」の底に滞留するマグマだまりが主要因となって発生していると考えられています。マグマだまりから生じた高温のガスが地中で変化し、地上へ噴き出しているのです。
写真:八岳木 流泉
地図を見る雲仙地獄には、小糸地獄や大叫喚地獄など、名前が付けられた地獄がいくつもあります。なかでもユニークなのは「雀地獄」。小さな泡がピチピチと可愛らしい音を立て湧き出ています。まさに雀がさえずるように聞こえ、しばらく耳を傾けていたくなります。
写真:八岳木 流泉
地図を見る広大な地獄からは、絶えることなく湯けむりが上がっています。硫化水素のにおいも漂い、まさに温泉地の風情です。地獄めぐりのほかに、温泉たまごの販売や、足蒸しの施設なども備わっています。自然の神秘を味わいながら、ゆっくり過ごすのも良さそうですね。
写真:八岳木 流泉
地図を見る雲仙地獄めぐりで小腹が空いた、身体が冷えたというときには、隠れた逸品「養々麺」をおススメします。養々麺とは、「雲仙きのこ本舗」という会社の直営店、「雲か山か」で出される島原そうめんのこと。温泉街で営業しており、養々麺を食べることはもちろん、土産等も販売しています。
写真:八岳木 流泉
地図を見る雲仙市の隣、島原市は古くからそうめん作りで栄えてきました。全国生産量の約三割を島原でまかなうとも言われており、町にもそうめんの看板が並びます。
養々麺は、国産小麦と長崎産の塩、雲仙の名水とで作ったそうめんです。そのそうめんを独自製法で加工し、熱湯を注いで三分待てば食べられるように開発されました。お店では、シンプルな養々麺のほか、生姜入りなどアレンジしたメニューも出されます。
養々麺の特徴は、そうめんがほとんど伸びないということ。細さは普通のそうめんですが、シコシコとコシを感じます。ダシは北海道産昆布などで取った醤油味。シンプルな中に奥深さを覚えます。最大のウリは、中心に乗る、えのきやなめたけなどの具材です。きのこ会社の面目躍如、このきのこが味に深みを与えてくれます。
雲仙地獄で大地に触れて、養々麺の味わいを知る。もちろん途中で温泉入浴や買い物も忘れずに。湯煙のなかをふらり歩いて、どこか幻視的な風情を満喫。雲仙旅行をじっくり楽しみましょう。
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(2024/3/29更新)
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