写真:ザーカー 久美子
地図を見る南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海。ベネズエラの北西に位置する「キュラソー島(Curacao/クラサオ島とも)」は、種子島とほぼ同じサイズの国土におよそ14万人が暮らしています。この島出身で、日本でもおなじみの有名人といえばウラディミール・バレンティン外野手(ヤクルト)。WBC2017では、オランダ代表としてベストナインに選出される活躍をみせましたね。彼がなぜオランダ代表だったのかというと、ここはオランダの自治領だからなんです。
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地図を見る主都「ウィレムスタット(Willemstad)」は島の南東部に位置する港湾都市で、本国の首都アムステルダムを彷彿とさせる美しい切妻屋根の建物群を有しています。ただし、その町並みはパステルカラーで彩られており、とってもキュート!ディズニーランドのような愛らしい町は、1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
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地図を見る中心街は、細長い湾を隔ててレストランやショッピング街の「プンダ地区(Punda)」と住宅街の「オトロバンダ地区(Otrobanda)」に分かれており、2つの地区は「クイーンエマ橋(Queen Emma Bridge)」で行き来できます。およそ130年前に完成したこの橋は、16艘のボートに支えられた浮橋で、全長168mのうち137mが扉のように動いて船を通行させます。浮いているだけあって、橋を渡るとき吊り橋のような揺れを感じますよ。
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地図を見る1634年にオランダの植民地となったキュラソー島。翌年、現在のプンダ地区にアムステルダム要塞(Fort Amsterdam)の建設が始まり、旧市街地(要塞の周辺5区画四方)を壁で囲みました。19世紀半ばに壁は取り壊されましたが、新古典主義建築の要塞は、現在でも「総督邸(Governor’s Palace)」として利用されています。
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地図を見るカラフルなコロニアル様式の建築物が並ぶ旧市街地には、レストランやブティック、ギャラリーなどが軒を連ねています。碁盤の目に整備されているので気軽に街歩きができますよ。現地の人とのふれあいも散策の楽しみのひとつですよね。多くの人は現地語であるパピアメント語を話しますが、公用語のオランダ語はもちろん、英語やスペイン語も広く使われています。ぜひ、ローカル気分でショッピングやグルメを楽しんでくださいね。
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地図を見るプンダ地区の北にある「オールドマーケット(Old Market)」では、キュラソー島の名物料理「イグアナ」を食べることができます。フードコートのようなマーケット内にはイグアナのシチューのほか、コンク貝の炒め物など日本では珍しい料理が並んでいます。イグアナは魚と肉の中間のような食感と味わいで、骨が多いですが美味しくいただけますよ。ぜひ、現地のグルメを堪能してくださいね。
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地図を見るオールドマーケットの向かいにある「セントラルマーケット(Central Market)」は、雑貨の宝庫!アクセサリーや小物、Tシャツなどが取り揃えられており、お土産探しにぴったりです。両マーケットの西側には、色鮮やかなフルーツいっぱいの「水上マーケット(Floating Market)」もありますので、こちらもお見逃しなく。
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地図を見る島の特産品といえば「キュラソー酒(Curacao Liqueur)」。カリブ海に沈む夕陽や熱帯雨林を想像させるカラフルな色が特徴のリキュールです。ウィレムスタットの北東にあるキュラソー酒の老舗「シニア商会(Senior & Co.)」では、工場見学をすることができます。
昨年2016年に創業120周年を迎えたこちらの酒造会社は、エドガー・シニア(Edgar Senior)が家に伝わる秘伝のレシピでリキュールを醸造したことから始まります。見学ツアーでは、キュラソー島の歴史や醸造過程を学べます。
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地図を見るオランダに占領される以前、この島に入植したスペイン人が、本国から持ち込んだバレンシアオレンジの苗を植えたのですが、風土の違いからか苦くて食べることができず、そのまま放置され野生化しました。キュラソー酒は、その野生化したオレンジ「ララハ(Laraha)」の皮から作られたリキュールです。島の東側にはララハの果樹園があり、年に2度収穫されます。皮が厚くしっかりした青いララハの皮を乾燥させ、アルコールに浸して熟成させること17日間。アルコール度数25度を超える甘いリキュールが完成!
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地図を見る工場見学した後は、19世紀初頭に建てられた「チョボロボ屋敷 (Landhuis Chobolobo) 」へどうぞ。無料で試飲ができます。中庭にはバーがありフローズンカクテルを楽しむことも。飲酒される方は、タクシーやツアーバスで工場を訪ねてくださいね。ギフトショップではキュラソー酒を購入できます。ララハをイメージした丸いボトルはお土産に最適。家族や友人とカクテルパーティーはいかがですか?
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地図を見るキュラソー島は、赤道から北緯12度の位置にあるため “猛暑” なのでは?と思われますが、東から吹く貿易風により平均気温が27度と1年中春のような清々しい気候です。フレッシュな潮風を素肌に感じたいならビーチへGO!ウィレムスタットの南東にある「ジャンティエルビーチ(Jan Thiel Beach)」は、南国リゾート気分満点のビーチです。快晴の太陽にキラめく白砂のビーチへ濃い影を落とすヤシの木。透明度の高い美しい海へ飛び込んだら、日頃のストレスなんて泡となって消えてしまうことでしょう。サマーベッドでキュラソー酒のカクテルを傾けてのんびり過ごすのも最高ですよ。
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地図を見るカリブ海といえばマリンスポーツのメッカ。キュラソー島には40ヶ所のダイビングスポットがあり、こちらのビーチでもスキューバダイビングが楽しめます。ジェットスキーやバナナボートなどおもいっきり海で遊んではいかが?遊び疲れたらビーチに併設された「パパガヨビーチホテル(Papagayo Beach Hotel)」へどうぞ。宿泊施設のほか、レストランやバー、カジノ、エステサロンがあり、ビーチで過ごすのにとても便利です。
キュラソー島へは、日本からアメリカ経由とオランダ経由の飛行機が出ています。キュラソー島だけじゃなくカリブ海のほかの島にも行ってみたい、という方におススメなのがアメリカからのクルーズ旅行。フロリダ州マイアミ(Miami)の北にある街・フォートローダーデール(Fort Lauderdale)から多くの豪華客船がキュラソー島を含むカリブ海へ出港しています。
いかがでしたか?バレンティン選手の故郷・キュラソー島は、彼のプレーに負けないくらい魅力いっぱいの島です。世界遺産・ウィレムスタットのシャーベットカラーの町並みや青と白のコントラストが美しいビーチで、ステキな南国タイムを過ごしてくださいね。
〈一旅一首〉
まだ夏をしらない彼の背に淡く日やけの映えて夕ぐれの海
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(2024/3/19更新)
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