滋賀県「三井寺」見所は多種多彩!湖国の名刹の巡り方

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滋賀県「三井寺」見所は多種多彩!湖国の名刹の巡り方

滋賀県「三井寺」見所は多種多彩!湖国の名刹の巡り方

更新日:2017/04/19 11:26

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー

滋賀県屈指の名刹「三井寺」はお堂も多く、四季折々の見所に溢れる素晴らしいお寺です。石段も多少はありますが、展望所まで行けば琵琶湖の眺めも素晴らしく、国宝建築や穴太積みの石垣などを見て回ると広大な境内を歩くのもあっという間。主なルートは仁王門から金堂へ、その後観音堂方面へと北から南に向かって参拝する順路。広い境内を無理なく見学できるよう途中の休憩ポイントも併せて、必見の見所をご紹介したいと思います。

国宝「金堂」

写真:古都の U助

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三井寺(正式には長等山園城寺)は古代最大の内乱・壬申の乱で敗れ自害した、大友皇子の子・大友与太王によって創建されました。大友与太王は、父を弔う為自身の田園城邑(じょうゆう)を寄進し、天武天皇より園城寺の名を与えられたとされています。

三井寺の最寄り駅は京阪・三井寺駅で、駅を降りてすぐの琵琶湖疎水沿いに徒歩約10分。駐車場があるので自家用車でもアクセスできますが、境内は広いので歩きやすい靴は必須です。

表玄関である仁王門をくぐると石段の奥には金堂が見えてきます。仁王門は琵琶湖に向かい東面して建つのに対し、金堂は南面して建っているため最初は金堂の側面が視界に入ってくることになります。

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現在の三井寺の金堂は、豊臣秀吉の正室・北政所によって再建されたもの。本尊として天智天皇の念持仏とされる弥勒菩薩(秘仏)を安置しています。金堂は靴を脱いで堂内に入ることができ、静かに座っているだけでも心が落ち着いてくるようです。
その金堂のすぐ目の前には樹齢約千年ともいわれる立派な「天狗杉」がそびえ、金堂に負けじと存在感を放っています。

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金堂のすぐ西側に隣接して「閼伽井屋(あかいや)」があり、内部では今もボコボコと不思議な音をさせながら水が涌いています。この水は天智・天武・持統の三帝の産湯に使用されたといい、三井寺という通称はこの霊泉が由来とされています。
現在の閼伽井屋は桃山時代の再建で、この閼伽井屋の軒下には左甚五郎作とされる龍神の彫刻があるのでご注目。また、建物の周囲に配された石組みは現存する日本最古の石庭とされています。

金堂周辺の見所

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金堂のそば、南東側には近江八景「三井の晩鐘」で名高い鐘をつるす鐘楼があります。この鐘は日本三名鐘のうちの1つに数えられるもので、特に音色が美しいとされ除夜の鐘としてもお馴染みです。

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一方こちらは三井寺の初代の鐘で、別名「弁慶の引き摺り鐘」。現在は「弁慶の汁鍋」と呼ばれる大きな鍋とともに、金堂の西側にある霊鐘堂に安置されています。この鐘は平将門の乱で功績をあげた田原藤太秀郷(藤原秀郷)が三上山(近江富士)の大ムカデを退治した際、琵琶湖の龍神からお礼として貰ったものと伝説があります。
その後比叡山との争いの中で、弁慶が奪って比叡山へ運び撞いてみると イノー、イノー(関西弁で帰りたいという意)と鳴ったので、 弁慶は怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまい、再び三井寺に戻されたものとされています。

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霊鐘堂の少し南側には一切経蔵があり、内部では巨大な回転式の八角輪蔵を間近に見上げることができます。ここに貴重な仏様の教えが詰まっていると思うと、それだけで心を揺さぶられるものがあります。

唐院周辺の見所

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風情ある三井寺境内は数々の時代劇ロケ地にもなっていて、特に金堂の南部に位置する唐院周辺は雰囲気もたっぷり。唐院・四脚門へと続く石畳は『石榴坂の仇討ち』に、三重塔の周辺は『るろうに剣心』のロケ地として選ばれています。

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唐院伽藍の四脚門と三重塔です。唐院は智証大師によって唐からもたらされた経巻や法具などを収め伝法道場としたもので、四脚門・三重塔のほか、大師堂・潅頂堂が重要文化財に指定されています。

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唐院のすぐそばには、村雲橋という石橋が架かっています。その昔、三井寺中興の祖とされる智証大師・円珍和尚はこの橋を渡っている時、かつて修行をしていた唐の青龍寺が燃えていることを感知したといいます。すぐに真言を唱え橋の上から水をまくと、ひとすじの雲が青龍寺へと飛び立ち、火を消したと言い伝えがあるそうです。
春は桜、秋は紅葉が美しいこの一帯は近江の国の石工・穴太衆による石垣も見所の一つとなっています。

微妙寺・文化財収蔵庫周辺の見所

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金堂から唐院を経由し観音堂へ向かう途中には、三井寺の別所寺院の一つ「微妙寺」があり、湖国十一面観音霊場の第一番札所となっています。微妙というのは仏教用語では「みみょう」と読み、言葉では言い表せないほど不思議で素晴らしいという意味があります。

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微妙寺とほぼ向かい合うようにして、平成26年に完成した文化財収蔵庫(大人300円)があります。白く真新しい建物の内部には三井寺の貴重な仏像や仏具などが納められ、売店には超可愛い三井寺のゆるキャラ「べんべん」グッズなども並びます。その「べんべん」は境内に姿を現すこともあるので、見かけたら写真撮影をお願いしてみましょう。

ちなみに「べんべん」の大好物は弁慶力餅です。微妙寺のお隣、文化財収蔵庫の向かいには銘菓・弁慶力餅がいただける茶店もあり、地元民にもファンが多いお菓子をいただくことができます。

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こちらは文化財収蔵庫の北側にある小道を左手(東)に進むと玄関が見えてくる本寿院です。この本寿院は平成27年改装が施され、現在お寺カフェ「ながら茶房」として営業しています。三井寺の広い境内を歩くなら、美しいお庭を見ながらの休憩もぜひ入れていただきたいもの。滋賀県特産の朝宮茶やスイーツなどを楽しむことが出来ます。

観音堂周辺の見所

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三井寺の金堂や唐院の南側の高台には観音堂が建っています。ご本尊は如意輪観音で、西国33ヶ所霊場の第14番札所としても広く信仰を集めています。

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観音堂のすぐそばには観月堂、百体堂、鐘楼などの建物が並んでいます。とくに観月堂は特徴的な舞台造りの建築で、下方には琵琶湖や大津の町並み、桜などが。
立ち入ることはできませんがすぐそばに一回り大きい舞台造りのお休み処があり、屋根やベンチもあってゆっくりできて眺めも素晴らしいです。

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観音堂や観月堂周辺から石段を少し登ると、もう一段高い所にも展望所があり、ここまで来れば広い境内もほぼゴール。ここからは観音堂や観月堂などの瓦屋根が整然と並ぶ様子が素晴らしく、琵琶湖や大津の町並みもあわせ美しい光景が広がります。

三井寺の回り方、周辺の見所について

三井寺の参拝には最短で約1時間程度欲しいところですが、観音堂周辺は石段があるため、年配の方中心の観光なら金堂周辺だけでも充分見ごたえがあると思います。
金堂前にも石段がありますが、左側のスロープのような坂道を一旦唐院方向へ進み、金堂へ戻ることもできます。
春は桜、秋は紅葉、ライトアップイベントもある三井寺は季節を変えてお訪ねいただくとそれぞれの表情が楽しめます。

三井寺から徒歩約15分、京阪石山・坂本線の別所駅からであれば徒歩約5分ほどの位置に弘文天皇陵(大友皇子は明治になって弘文天皇と諡号を送られています)が。
また、三井寺駅から京阪石山坂本線に乗って5分ほど、近江神宮駅から徒歩約10分の位置には近江神宮などの関連スポットがあります。近江神宮は天智天皇を祭神とし、アニメや実写映画化もされた『ちはやふる』の舞台としても話題のお社です。三井寺と併せてぜひ訪れてみて下さい!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/04/06 訪問

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